読書も楽しい秋です! | 釣り師カッチャンの読書リスト NO LIFE NO FISHING

読書も楽しい秋です!

秋晴れで快晴の毎日、屋外での行事参加が多くなっていますが


秋の夜長は読書を楽しんでいます。


今回は:「第12回本格ミステリー大賞」


    皆川博子 さんの 「開かせていただき光栄です」 です。
      釣り師カッチャン| NO LIFE NO FISHING

     *82歳での受賞らしいです。


内容紹介・・・・・・・・・

  開かれたのは、躰、本、謎。作家生活40年のキャリアを誇る著者の集大成

  にして新境地! 18世紀ロンドン。増える屍体、暗号、密室、監禁、稀覯本、

  盲目の判事……解剖医ダニエルとその弟子たちが辿りついた真実とは?

  18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から、あるはずのない屍体が

発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男性。増える屍体に戸

惑うダニエルと弟子たちに、治安判事は捜査協力を要請する。だが背後に

は、詩人志望の少年の辿った稀覯本をめぐる恐るべき運命が……

  解剖学が先端科学であると同時に偏見にも晒された時代。そんな時代の落

とし子たちがときに可笑しくときに哀しい不可能犯罪に挑む。


感想・・

覚えられない外国人名、思わず息を止めてしまうほどリアルな臨場感で迫っ

てくる腐臭・悪臭の気味悪さからの読み始め、げっ!っと思い読み進むのに

 躊躇の一瞬も有りましたがその後は一気読みでした。 

  不思議なミステリーでした。何より、解剖術の黎明期とでもいうべき18世紀で

起きた事件、様々な現代ミステリーで常識的に語られることが通用しない、

「開かせていただき光栄」な貴重な解剖の様子が垣間見られた興味深い作品で

した。十分に秋の夜長を楽しめました。


今回も最高のミステリーに出会い「至福の時間」感謝でした!!