年期物の読破です!!
釣行以外の朝の一時、読書で至福の時間を!
推理物ますますのめり込んでいます。
今回の第①は
題名は「腐食の構造」
森村誠一さんの懐かしい
第26回日本推理作家協会賞(1973年) です。
あらすじ・・・・・・
北アルプス上空で、原子力科学者雨村の搭乗した旅客機が航空自衛
隊機と衝突し、墜落した。全員絶望が伝えられたが、なぜか雨村の遺
体だけは見つからない。彼は国際原子力科学会議で「ウラン濃縮化の
新しい方法」を発表することになっていたのだが…。その裏には、政治家
と企業の利益追求のための恐ろしい罠があった!国家と企業の「腐蝕の
構造」を鋭く描く傑作長篇。
原子力開発を巡る、政界、財界、官界の癒着、その中で翻弄される研
究者たち・・。
そうした日本社会の構造的問題=「腐蝕の構造」に鋭いメスを入れつ
つも、その中で、必死に愛に生きる痛々しい男女の姿がリアルに描かれ
ています。
今回の大地震・津波後の原発対応の件もあり、何か匂いがして
一気読破でした。
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今回の第②は
題名は「殺意という名の家畜」
河野典生さんの
第17回日本推理作家協会賞 です。
罪小説家として売り出し中の私のもとへ、むかし抱いた星村美智から
電話がかかってきたのは深夜だった。「今、会ってほしいの」という。む
ろん私は断ったが、私の郵便受けに一片のメモを残して彼女は消息を
絶った。しかたなくメモを調べはじめる私。そこに驚くべき知らせが…。
自堕落な生活に耽っていた娘の失踪と、その行方を追う犯罪小説家。
退廃的青春群像を描きつつ暴行事件の真相に迫る作。
謎は結構あるのだが、文章が今一本の感じがする。
読みながら「これは何を言っているのだろう。」とページをひっくりかす
ことが結構あり読みずらい一冊だった。