「苦の中に光あり」

高校時代、野球部で甲子園を目指していた当時の部訓。

始発終電。

休日は1日12時間の猛練習。

「練習は嘘を付かない」


価値観形成において重要とされる10代後半。

私はそのような教えを受け、毎日毎日練習に打ち込みました。

ここで創り上げられた価値観は、当然その後の私の人生における選択において、

大きな意味を発揮します。


早稲田大学入学後も当然が如く様々な活動に打ち込む日々。

特に熾烈を極めたのが大学3年の1年間。

当時、早稲田スポーツ新聞会の主務を務めていた私は、

総勢約100名近い部員をまとめ、年間2000万円近い新聞制作費を仲間と共に集め、

学内学外との様々な交渉を行い、年間約20の新聞をみんなで創り上げました。

一方で朝日新聞整理部でのアルバイト、日刊スポーツでの取材補助のアルバイト、

そして勿論学生の本分である学業。

平均睡眠時間は3時間。

1年間休みらしい休みは無し。

そんな生活を送っていました。


ジャーナリズムの世界から方向転換し、経営の世界に身を投じ、

コンサルティング会社~ベンチャー企業のボードというキャリアを経て来た20代後半。

勿論多少の息抜きはしましたが、基本的には「仕事」だけが全てで生きて来ました。

電通鬼十則を体現すべく、仕事に打ち込む毎日。

朝9時前から深夜過ぎは当たり前、日によっては3時4時もザラ。

未来を夢見、上場を目指し、素晴らしい方々と共に仕事に打ち込む日々はとても充実しておりました。


しかし、そんな20代の最後に待っていた信じられない現実。

2010年11月9日のことでした。


スイスに渡ったのはそれから約50日後。

家族や前職の皆さま、友人に本当に支えられ、

今では身体も心もだいぶ回復して来ました。


「焼け跡には、必ずフレッシュで新しい命が生まれる」

スイスに来て、ウォールストリートでキャリアを積んで来られた

日本人女性から教えて頂いた言葉です。


支えて下さる方々のお力を頂き、恵まれた環境で生活出来ている日々。

ただただ、感謝の言葉しかございません。


この連載「お金では買えないスイスでの学び(仮)」では、

スイスでの多くの気付きを自らの行動レベルに変えるべく、

また、私の気付きや学びが、いつもブログを読んで下さっている皆さまにとって、

少しでも価値のあるものになればと想い、心を込めて綴らせて頂きます。


いつも最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございます!!

Katsuhiro Hashimoto from switzerland

「幸福は対抗の意識のうちにはなく、 協調の意識のうちにある」
-アンドレ・ジイド/フランス小説家 出典『文学と倫理』