七色の衝動

七色の衝動

嘆くなら、努力しろ。
辛いなら、変化しろ。
想うなら、動き出せ。
欲しければ、掴み取れ。
悔しかったら、強くなれ。
傷付いたら、優しくなれ。
迷ったら、やるしかない。



自分を突き動かす、七色の衝動。

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昨晩からずっと、自身の今後のキャリアについて考えていた。具体的には、公認会計士試験に合格した場合に監査法人やその他コンサルティング会社等に転職するか、あるいは今の会社で働き続けるかという内容である。結論から言うと、現在のところは合格しても今の会社で働き続けようと思っている。以下、その理由を示す(便宜上、転職先を都内の監査法人と仮定する)。

第一に、年齢である。自分が最速で合格したとしても、その時には既に34歳になっている。34歳での転職も不可能ではないだろうが、年齢ボーダー(があるとすれば)ギリギリのラインになる。
入所しても同期はほとんどが年下だろう。配属された部署の先輩や上司も年下の可能性がある。そんな中でうまくやっていけるだろうか、煙たがられはしないだろうかと考えた結果、間違いなくうまくやっていけない、煙たがられるだろうという結論に至った(理由1)。

第二に、地元への愛着がある。仮に都内の監査法人に入所したとしても、そのままそこに居続ける覚悟があるかと聞かれれば、答えはNOである。仮に何らかの事情で一時的に富山を離れることがあったとしても、それはあくまで富山に戻ってくる前提であり、見知らぬ土地に永住する意思は持っていない。つまり僕は、生まれ育った富山での生活が一番落ち着くのであり、刺激を求めて県外で働きたいとはもう思っていないのである。
都内の監査法人で三年間修行して修了考査を突破した上で地元に戻ってくる事も考えたが、その場合は既に30代後半となっており、いかに公認会計士資格保有者と言えども好条件での転職は見込めず、好待遇を望むのであれば独立するしかない状況に追い込まれる。若者が自らの力を社会に誇示する為にする独立なら格好もつくが、40歳を前にして「追い込まれ独立」をするのは精神的にも不衛生だと考えた。
いくら電車が一時間に一本しか来ないような田舎でも、夏は暑く冬は大雪で車がないと生活していけないようなど田舎でも、それでも僕は富山が好きなのである(理由2)。

第三に、マラソン(ランニング)がある。現在の会社では定時退社が基本であり、寝る間もない程に残業しなければならないという状況がまずない。土日はしっかり休むことが出来て、有給休暇も申請すればほぼ100%取得できる。つまり、毎日ランニングして週末にマラソン(レース)に出るという生活にはもってこいの会社なのである。
これが(場所を問わず)監査法人勤務となれば、繁忙期に休みを取るなど事実上不可能であり、日程上出られるレースも限られるだろう。また、マラソンは日々の積み重ねがモノを言うスポーツであり、繁忙期には走れないが閑散期にめちゃくちゃ走ったから帳尻が合うと言う考えが適用できない。故に、監査法人に行く場合にはマラソン(ランニング)を諦めなければならない。しかし、それは嫌だ(理由3)。

第四に、転職先では相対的に自分の価値が下がるという事がある。端的に言えば、競争に負ける可能性が高いという事だ。34歳という年齢と地方国立大卒の学歴、脳内のスペック(性能)を勘案した結果、どう考えても有名大卒の若者達には勝てないという結論に至った。
勝てなくても自分がやりたいならすればいいじゃないかという指摘はごもっともだが、僕の人生は既にそんな体験で溢れていて、もうそれはお腹いっぱいというのが本音である。人間も結局は社会的な動物であり、競争や蹴落とし合いからは逃れられない。競争に負ける場所に自ら飛び込み挫折する経験も人生の一時期において必要なことは否定しないが、少なくとも僕はもうその過程を修了していると考えている。好きなことでも負け続けるのはやはりつらい。やるからには勝ちたい。従って、競争に勝てる可能性が著しく低い場所に飛び込むのは人生戦略上得策ではないと判断した(理由4)。

第五に、自分という人間の強みがある。現在の会社では、製造現場に大学卒の肩書きを持つ人が極端に少ない。誤解なきよう補足すると、これは単に学歴の有無を問題にしている訳ではない。受験勉強や四年間の講義、あるいは難関資格試験への挑戦で培った数学的な考え方や論理的な思考回路を持つ人が少ないという意味であり、常日頃から自らの価値を上げる為に勉強することが生活の一部になっている人がほとんどいないという事を意味している。故に、業務上取得が推奨されている資格試験にも、そもそも受験しようともしない人が大多数であり、毎日少しずつ勉強を進め、休日は一日中勉強する事が全く苦にならない自分の特性は、現在の会社においては強みになると考えた。
また、製造業の一流と言えばトヨタ自動車であり、人生の限られた一時期ではあるにせよ、ベルトコンベアの上でトヨタ式生産方式を生身の身体で経験させて頂けた事は、同じ世界的企業である我が社においても大いに活きると考えた。これは例えるならば、会計士として活躍したい人が通称BIG4と呼ばれる四大監査法人で監査のイロハを厳しく叩き込まれたのと同じ事であり、製造業の一流を経験した身としては、同じ製造業というフィールドで戦うことが自分という人間の強みを活かせると結論付けた(理由5)。

以上、五つの理由により、公認会計士試験合格後も現在働いている会社にてキャリアを積み上げることが、自らの人生設計上最も安定的に価値を生む(お金を稼ぐ)事が出来ると考えた。尚、これらはあくまでも今現在の思案内容であり、将来にわたってこの内容と相反する決断・行動に至らない事を保証するものではない。