イエスタデイ公式

イエスタデイ見てきました。ちょっとSF、ちょっとコメディ、ほんわかドラマですね。
なんてハッピー、なんて素敵な映画、見てよかったです。

売れてないシンガーの主人公が世界一斉停電の日に事故に遭い目覚めたらビートルズのいない世界になっていたっていうもの。


これ以降ネタバレです。見てない人は見ないでね。

私はビートルズを一般的にしか知らないし、一緒に行った息子は一曲も知らない状態でしたが、私はうんと楽しかったし、息子は隣で泣いていました。

旦那はビートルズオタクなのでそれこそ、あるシーンでハンカチ出すほど泣いていました。たしかに78歳まで生きている世界になっていて欲しかったですね。

イギリスらしい皮肉の効いたコメディシーンもあり、セリフもあり、お友達グループがあるのもイギリス映画の特徴ですね。

よく考えたら残酷さもあるんです。
主人公はビートルズの曲で有名になっていくんだけど、本人が作った曲は全然評価されないの。好きだけではビジネスにできない。夢だけでは生きていけない。
そういう意味でも最後の着地は素晴らしいと思いました。

ビートルズの曲を全て知っている旦那はもっと小ネタがわかって楽しんだと思います。全編に散りばめられたビートルズネタがほんとに嬉しくて楽しかったようです。
もちろんわかんなくても大丈夫!楽しかったです。

本当に素敵な映画。ダニーボイル大好きだー!
最後のエンドロール、立ち上がる人がゼロだった!みんなビートルズが好きなのね

ちょっと考察ですが、どうしてこの世界に来たんでしょうね。これはこの作品には関係ないらしく説明ないんですけど、同じ世界から来た人たちもいるんです。これは同じ時間に事故にあった人なのかな。女性が杖ついてて、事故ったのを匂わせてるのかなって思いました。


一つ不満はIMAXで見たかったなー。
歌っていい劇場があったらみんな行くと思うよ^_^



エクスマキナ公式


AIもののSFですね。
主人公が大手の検索エンジンの会社に勤めてるんだけど、会社の中から選ばれて1週間AIのテストに行くっていうお話。


これ以降はネタバレありです。

当然AIは美人で聡明でセクシーで従順。
雇い主のこれでもかっていうほどの山の中の豪華な家で、静かにシーンと話が進みます。それはそれは綺麗で豪華でスタイリッシュ。
大好きなバラード様の「コカインナイト」とか「殺す」を読んだ時に頭に浮かんだ風景そのものですね。

ただお話はなんというか普通。嫌いではないですけど、AIものってこんなんよねって感じ。
AIものっていうと人と恋しました、人を出しぬきました、人が滅ぶかもですって着地多くないですか?バリエイションがあまりないよね。

15禁だったんですけど、なんでかっていうと、女性の裸多めです。見るときは気をつけて






なんの予備知識もなく見たんですよ。
それこそ、あれ?主役ってホアキンフェニックスなんだー?って見ながら気がついたほどです。
ジョーカーでしょ。バットマンだよね。バットマン誰がやるの?ぐらいの感じで、マーベル見る感覚で行ったんですよ。

したらね

重い重い

善人がいろんなことあって悪人になる過程が描かれているのかな。

いや。きっつい。

ホアキンフェニックスの怪演がすごいです。いや、文句なく代表作ですね。繊細で壊滅的な役を生々しく見せてくれています。

なんかほんとつらいですね。救いがない。どこをとっても助かった人はいない。なんかそういう絶望的な映画。辛いけど素晴らしかった。

本当にネタバレなんだけど、お母さんの元雇い主のご夫婦が殺されるとかあるでしょ。
あの小さい坊やだけ残されるとこ。あれ、後々のバットマンだよね。ティムバートンのバットマンの中でジョーカーに殺されるとこありましたよね。

あと、ホアキンが「タクシードライバー」のデニーロに似てるなって思ったらデニーロ出てきてビックリしたんですよ。デニーロ久々にみた^_^
パンフ見ると参考にした作品に「タクシードライバー」ってあったのでハズレでもないかなって思いました。


見に行く時には、軽い気持ちで行かないほうがいいかな。しっかりした精神状態で見ないとダメです。

未来の地球。
色々あって人々は移動する都市で暮らしている。
なんかね、ハウルの動く城の都市版みたいな感じ。
捕食移動都市が小さい都市を飲み込んで、それを燃料にまた移動するわけ。
で、静止都市の要塞をぶっ壊して戦争を起こそうとするのを少女が止めるって話です。

久々にゴリゴリのSFみたいと思って借りてみました。とっても好きでした。
世界観が好き。造形が好き。動く都市が素晴らしいです。あと空中都市とかね。
内容もほんとに楽しみました。ハラハラする展開なんだけど、ギリギリまで攻めてる感じがいいです。

最近絶対出てくるアジア人なんだけど、この映画の女性アンファン役の女優さんのなんてかっこいいこと。男前すぎる。みんな惚れるよ。そりゃ惚れるよ

なんだかんだほんと楽しいです。映画館で見たかったなー。

スターウォーズシリーズのスピンオフもの

 

エピソード4でデス・スターの設計図をレイヤ姫が持ってるんだけど、どうやって手に入れたのかっていうエピソードですね。

 

これ実は二度目です。もう面白くて面白くて。

最初は期待せずに旦那に付き合ってみたんです。でも二度目は私のほうが夢中になってデカいスクリーンの映画館のチケットとりました。

 

最初からずっと私は泣きどおしだったのですが、以下はネタバレなので見てない方は見ないでね。

 

最初の、母親が子供を逃がすために敵の前にわざわざ出ていくところから自己犠牲の話がはじまるんだけど、この作品は、ずっとこの自己犠牲でできてるんですよ。

 

私は最初、設計図ってもう手に入ってることがわかってるんだからハッピーエンドなんでしょって思ったのですが、さにあらず、主要な登場人物は本編に出てないことを思い出して、うすうす嫌な感じはするんですけど、ほんとにみんな玉砕されちゃうんですよね。

 

でも設計図を持って帰るんでしょって思ったけど、途中で「データ通信」だってことがわかった段階で「あーあ」って思っちゃったwだってデータ通信だったら通信しちゃえば持って帰ることないもんね。

 

前半に出てくるジンを育ててくれたあらくれもののソウ・ゲレラがかなりダメージくらってる装備をしてるんですよ。多くを語ってないけどそれだけで彼の人生がわかる。多くを語らないのもこの映画のいいところですね。

 

あと当然女性主人公と行動をともにするイケメンがいて、ドロイドがいて、そういうところちゃんとSWしてるんだけど、全編にただよう悲壮感が冒険活劇のSWではない物語を示しています。

そういうところも好きだー。

 

あと一番好きだったのが盲目の中国人。チアルート。彼にほんとに惚れますね。これ男性も女性も惚れる役どころだと思います。彼のカンフーのアクションがこれでもかっていうほどものすっごいかっこいい。すごいよ。あと包容力のある役で主人公を宥めたり落ち着かせたり。

 

最後の最後、圧倒的なダースベーダーに追われて名もない兵士たちが命を捨てながらデータチップをリレーするチップリレーは必見。フォースが使えるダースベーダーの強さったらものすごくて味方さえしめちゃう残忍さもよく表現されててこれまたすばらしいです。

 

こういう名もない兵士たちにですら散り際にスポットライトを当てる、散っていくものへの賛歌がすばらしい映画です。まさに「破滅の美学」がつまった名作だと思います。

 

この映画をただのSWサーガの一作品だとしてしか語れないSWバカがかわいそうだね。レイヤ姫とかダースベーダーが出てくるだけで「キャキャ」言っちゃうの見るとバカ見たいって思っちゃいます。SWファン以外にも見てほしい作品だと思いますね。

(ちなみに私はSWをリアルタイムにすべて見てる世代だけどねw)