西国巡礼紀行 -施福寺-
((施福寺)) 第4番札所
大阪府和泉市にある「施福寺(せふくじ)」です。
槇尾寺(まきおでら・まきのおでら)と言ったほうが有名かもしれません。
和泉山脈にある、山の頂に近いお寺です。
三十三所巡りは観音霊場ですから、
歴史的に修験僧の修行の場であった山岳霊場が多いもの。
したがって、山に登らなきゃお寺までいけない!、ということが多いわけです。
山門をくぐり抜けて…。
今回も登って・登って・登ってきました!!
自然石を置いただけ、という参道。
自然は豊富で緑豊かなコースですが、坂道の急なこと…!
足腰の弱い方は、ゆっくりと、何度も休憩をしながら
本堂を目指されるのをオススメします。
ただ、途中にはいろいろ楽しいものがあって…。
かわいいお地蔵さんに癒され…
日光を浴びてエメラルドグリーンに透き通るカエデ。
まだ参道では赤く色づく手前の状態でした。
ちょうど何かの工事をしているところだったようですね。
足場があり、緑のシートがかけられていました。
施福寺のご本尊は弥勒菩薩さまですが、
その向かって左側にいらっしゃる観音さまが、
西国巡礼の参拝対象になる観音さまです。
この観音さまも秘仏で、今回、特別開扉されていました。
人が多くて混雑していたり、きつい山道だったりで、
少ししかめっ面をしてしまいがちな状況だったんですが、
優しいお顔立ちをした観音さまを眺めたら、
「あぁ、イライラしたらあかんなぁ」って優しい気持ちになれました。
日々の生活で腹立たしいことやイライラすることって多いですが、
どんなときでも笑顔で優しい心を持って過ごしたいものですね。
(昔、おばあちゃんの湯飲みに書かれていた、
腹を立てず(←腹って言う字が横倒しになっている)
心は丸く(←心って言う字がまんまるに書かれている)、
を思い出します…(みなさんご存知ですか??)
標高530mにある施福寺の境内まで来ると、
一部のカエデが真っ赤に色づいていました。
大阪でも山のほうから、秋が里へと下りつつあるようですね。