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【陸山会判決】 石川被告ら元秘書3被告に有罪判決 その他の記事

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【陸山会判決】 石川被告ら元秘書3被告に有罪判決



【陸山会判決】
被告となった小沢氏「何一つ、やましいことない」 一貫して潔白主張

2011.9.26 10:34
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110926/trl11092610400004-n1.htm

小沢一郎民主党元代表

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小沢一郎民主党元代表


 西松建設の違法献金事件をめぐる大久保隆規被告の逮捕に端を発した小沢一郎民主党元代表側への捜査は、約2年半の間に、小沢氏本人が検察審査会の起訴議決を経て強制起訴され、刑事被告人として法廷に立つという展開となった。小沢氏は一貫して潔白を主張し、自身の裁判でも全面的に無罪を訴える方針だ。

 東京地検特捜部は、陸山会などが平成15~18年に西松建設から受けた3500万円の献金を、西松OBが設立したダミーの政治団体からの献金として政治資金収支報告書に虚偽記載したとして、21年3月、政治資金規正法違反の疑いで大久保被告を逮捕。東京・赤坂の小沢氏の事務所も家宅捜索した。

 「私も秘書も違反していない。なぜ僕の事務所だけ強制捜査されるのか」。特捜部の捜査に不満を漏らした小沢氏。一方で、大久保被告については「無罪になると思う」と述べ、強気の姿勢を崩さなかった。

 その後、陸山会の土地購入をめぐる虚偽記載容疑で、特捜部は元秘書の石川知裕、池田光智両被告を逮捕。大久保被告も再逮捕された。東京地検は小沢氏については嫌疑不十分で不起訴としたが、東京第5検察審査会の2度の議決を経て今年1月、検察官役の指定弁護士が強制起訴した。

 「何一つ、私自身やましいことはありません。これからの裁判において、私が無実であることはおのずと明らかになります」。強制起訴を受け、小沢氏は無罪への固い決意を口にした。小沢氏の裁判の判決は、早ければ来年4月中旬にも言い渡される見通しだ。

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【陸山会判決】
石川被告、緊張からトイレ休憩たびたび 半年に及ぶ緊迫の審理 

2011.9.26 10:31(1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110926/trl11092610340003-n1.htm


 「私は悪いことをしたとは思っておりません」。陸山会の土地購入をめぐる石川知裕被告ら元秘書3人の公判は、判決までに17回を数えた。裁判官からの質問に口ごもる場面もあったが、3人は無罪を訴え続け、判決の日を迎えた。

 「小沢議員から借用した4億円は記載したつもりだ」。3人の無罪主張から始まった公判。検察側が水谷建設から受け取ったと主張する裏献金についても、石川被告は「断じてない」と強い口調で否定した。

 3人と弁護側は当初から、検察側の描く「4億円隠し」の構図を全面的に否定。土地購入資金として小沢一郎民主党元代表から4億円の提供を受けながら、定期預金を担保に銀行から融資を受けた理由を弁護人に問われると、石川被告は「融資で支払いをすれば、資金も預金担保として手元に残る。資金を溶かさないためだ」と説明した。

 被告人質問の序盤では、緊張からか裁判長にたびたびトイレ休憩を求めた石川被告だったが、弁護人に促される形で検察側の主張を次々と打ち消していった。

 これに対し、裁判長が「被告本人の口から述べさせなさい」と苦言を呈する場面も。弁護人も「では、もっと時間をください!」と返すなど、緊迫した審理が進められた。

 「前田検事は、『今は作家の時間だから』『うん、ここで大久保さん登場!』と言っていた」。後に大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で有罪が確定した前田恒彦元検事の取り調べを、身ぶりを交えて再現したのは大久保被告だ。大久保被告は勝手に調書を作られたと指摘し、「前田検事にやられた」と振り返った。

 一方、裁判官による補充質問では、石川被告が返答に窮することもあった。「担保にしていては運転資金として使えないので、4億円を直接支払いに充てても同じなのではないか」。こう問われた石川被告は「そのときはそう思いついた。すべてを合理的には説明できない」と述べるにとどまった。

 「よかれと思い、適切に処理したつもりです」。8月の最終弁論で、3人は改めて無罪を訴え、約半年に及んだ公判を締めくくった。

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【陸山会判決】
小沢氏3元秘書vs検察、午後に判決 「小沢氏の4億円隠すため」全面否定どう判断?

2011.9.26 10:27(1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110926/trl11092610280002-n1.htm

(左から)石川知裕被告、大久保隆規被告、池田光智被告

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(左から)石川知裕被告、大久保隆規被告、池田光智被告


 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員、石川知裕被告(38)ら元秘書3人の判決公判が26日午後1時半から、東京地裁(登石郁朗裁判長)で開かれる。3人は一貫して「虚偽記載の事実が存在しない」と無罪を主張。「小沢氏から提供された4億円を隠すために虚偽記載を行った」と指摘する検察側の主張を全面的に否定している。

 3人は、陸山会の土地購入費に充てられたとされる借入金4億円を平成16年分政治資金収支報告書に、返済金4億円を19年分収支報告書に記入しなかったなどとして東京地検特捜部に逮捕、起訴された。

 検察側は「小沢事務所の収入実態を世間から覆い隠した事件。政治への不信感を蔓延(まんえん)させた」として、石川被告に禁固2年、元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)に禁固3年6月、元私設秘書、池田光智被告(34)に禁固1年を求刑している。

 大久保被告は、西松建設の違法献金事件についても併せて審理が行われていた。

 公判では、違法性の認識や、中堅ゼネコン「水谷建設」からの裏献金の有無などが争点となった。

 公共工事の下請け受注の謝礼として、水谷建設から小沢氏側に計1億円の現金が渡っていたことを背景に「小沢氏からの4億円は公にできない金で、原資が取りざたされるのを避けようとした」と虚偽記載の動機を指摘した検察側の構図に対し、弁護側は故意の虚偽記載を否定。裏献金についても「事実無根」と主張している。

 捜査段階で大筋で虚偽記載を認めた石川被告の供述調書を含む検察側申請の調書の任意性も争われた。

 石川被告は保釈後に東京地検特捜部から任意の再聴取を受けた際に、ひそかにやり取りを録音。弁護側はこれを書き起こした記録を証拠提出した。東京地裁はこの記録を重視し、特捜部の取り調べに「脅迫と利益誘導があった」として調書の大部分について任意性を否定し、不採用とした。

 石川被告らとの共謀に問われ、強制起訴された小沢氏の初公判は10月6日に東京地裁で開かれる。審理は別の裁判官が担当する。

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