難症例との境界線とは
[虎ノ門] ブログ村キーワード
片平歯科医院虎ノ門”インプラント・矯正センターの片平です。
毎日多くの患者さんにお越し頂きありがとうございます。
そしてクリックありがとうございます)
みなさま、おはようございます。
猛暑が続くなか、8月となりました。
とにかく蒸し暑いの一言に尽きます。
朝夕は涼しげ風が吹き、快適かな・・・なんて思っていると
昼間は猛烈な湿気と熱気が体にまとわりつく日々が続いていますね。
夏バテなんて言ってられませんから、体調管理をしっかりとしていかないとですね。
最近は特にこの暑さなが原因なのか、「歯ぐきが腫れて」とか「咬むと痛い」といった
急患患者さんの来院が増えています。
やはり暑さはこたえるようです。
さて、最近はあまり聞かれることは少なくなりましたが、
「根の治療は専門なのですか?」と質問されることがあります。
私は一般の歯科開業医ですので「専門ではありません」といふうに答えています。
でも、自分がどんな歯科医師なんだろう?と思うと、、、
最近読んだ本にこのようなことが書いてありました。
1,根の治療をはじめとする各種学会の認定する「専門医」で
臨床のほとんどが紹介された難症例ばかり。自由診療中心でコストも青天井??
→では、ないですね・・・・。
2,根の治療が得意または好きな一「般開業医」で
臨床の多くがシンプルなケースだが、ときにある難しい症例も出来るだけ自分で治療する。
→これですかね。
3,いわゆる「一般開業医」で
臨床のほとんどがシンプルケースで、難症例は専門医紹介する。
→以前はそうでした。でも何か悔しかったんです。
難症例といわれているモノとそうでないモノとの境界線は決して明瞭ではなく、
治療を行う歯科医師の知識と技術、そして経験によって常に変化するので、
その判断は難しいと言われています。
AAE(アメリカ歯内療法学会)が発表している治療難易度のアセスメントフォーム(上から3番目のPDFファイルです)
というのがありますが、過剰に意識することなく、われわれ一般歯科開業医が
少しでも質の高い根の治療を行うことが大切だと思います。
休日はとうもろこしを家でゆでて食べながら、
おいしくて、つい食べすぎてしまうことが多いですね。
どうでもよい写真で失礼しました。
さて、
歯ぐきにでき物が出来て消えないというこのケース。
歯周病の急性症状で分岐部病変との診断でポケット洗浄されていたようです
でも。。。レントゲンをよくみると、
真ん中の歯のうちの右の根のまわりに黒い影がありますよね。
電気歯髄診も行いました。
歯周病ではなく神経の治療が必要なケースでした。
通法に従い失活した神経をとる処置を行いました。
金属を外してむし歯を除去。ラバーダム防湿を行い、
神経の入り口を探して明示、ここまで数分です。
何本かダメにしながら極細の8号で穿通
10号で穿通
15号で穿通
ここまで10分くらいですかね。
上部を拡大
さらに拡大
ニッケルチタンファイルで拡大
どんどん拡大
薬液で洗浄を行い、数分。
吸い上げて、薬を根管に貼薬し、蓋をして完了です。
手順を学校で習ったようにセオリー通りに行えば何も迷うことなく30分かからず終わります。
ま、写真上はかなり手順は省略しました。
次月のご来院時には無事症状は消えたようで、最終回となりました。
今回は根の治療の話ですが、これは歯周病の治療でも、むし歯の治療でも
どんな治療でも同じなんです。歯科衛生士さんにもいつも口酸っぱく言っています。
「検査して!写真撮って!診断して!それから治療だよ!」って。
そして練習!練習!練習!です。(もちろん模型で)
十分な検査や診断のない一方通行の治療はダメなんです。
きちんと診断を行い通法に従い治療を行うということが大切なんです。
あんまり言いたくはなかったのですが、かたひら先生みたいに保険でいろいろやられると困るんだよね・・。とかどっかで言われるのですが。本当の自由診療専門の先生はそんなこと言いません。。
本当の専門医の先生はそんことはいいませんから。
もう一度言います。
治療は結果がとても大事です。そして治療を行う歯科医師の知識と技術、
そして経験によって常に変化するので、日々の研鑽は絶対必要です。
ですので、自身だけでなく若手歯科医師の先生や若手歯科衛生士の実力・技術向上のために
自分の知識や時間を注力することに何の迷いもありません。
だって、恩師Y先生は18年前に、一生懸命出来の悪い私にひたすら教えてくれたんですから。
)
そして患者さんから感謝の手紙が届き、
ご紹介で多くの患者さんがお越しになるようになったんですから。
こんなに誇らしい仕事はないと思っています。
え~~~~~と、最近は
・今の自分の院長・経営者としてのポジションはどうなんだろう?
・本物の(笑)経営者とはどれくらいの思考の広さと深さを持つべきなのだろう?
そんなことを考えたりもしています
最後に・・・
健康保険で良い治療はたくさんできると思います。
これからも無菌的な処置を最大限意識する、
すなわち、感染予防の質が治療の質を決定することを
決して忘れることなく、「歯を残す」ために全力を尽くし、
頑張っていきたいと思います。
なかなか予約が取りにくい状況が続いて申し訳ありません。
お困りの時は遠慮無くご連絡下さい。
☆★ お願い・お詫び ☆★
歯の悩みは患者さんご本人様にとって深刻なのは承知なのですが、
電話での無料相談などは、当院では行っておりません。
お電話で1時間近くお話しされるかたが、いらっしゃいますが、
受付・診療業務が止まり予約診療に支障がでてしまいます。
ご理解とご協力をお願いいたします。
少ないスタッフと医師でやっておりますが、
なかなか予約の取りにくい状況が続き申し訳ありません。(ヒマなときもありますが・・・。)
本当に申し訳ありません
また、ご希望の時間帯によっては混雑が続き、
ご通院の患者さんにはご迷惑をおかけしております。
今後、改善できるよう、一層気を引き締めて業務にのぞみます。
予約状況は刻々と変わりますので、急なお痛みの場合は、お電話いただけますと大変助かります。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
お越しの際は、電話にてご連絡をいただけますと助かります。
よろしくお願いいたします。。
片平歯科医院虎ノ門インプラント・矯正センター
Tel 03-3431-6090
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
こちらのランキングに参加中です♪
↓クリック↓してくださいね♪
にほんブログ村
片平歯科医院虎ノ門”インプラント・矯正センターの片平です。
毎日多くの患者さんにお越し頂きありがとうございます。
そしてクリックありがとうございます)
みなさま、おはようございます。
猛暑が続くなか、8月となりました。
とにかく蒸し暑いの一言に尽きます。
朝夕は涼しげ風が吹き、快適かな・・・なんて思っていると
昼間は猛烈な湿気と熱気が体にまとわりつく日々が続いていますね。
夏バテなんて言ってられませんから、体調管理をしっかりとしていかないとですね。
最近は特にこの暑さなが原因なのか、「歯ぐきが腫れて」とか「咬むと痛い」といった
急患患者さんの来院が増えています。
やはり暑さはこたえるようです。
さて、最近はあまり聞かれることは少なくなりましたが、
「根の治療は専門なのですか?」と質問されることがあります。
私は一般の歯科開業医ですので「専門ではありません」といふうに答えています。
でも、自分がどんな歯科医師なんだろう?と思うと、、、
最近読んだ本にこのようなことが書いてありました。
1,根の治療をはじめとする各種学会の認定する「専門医」で
臨床のほとんどが紹介された難症例ばかり。自由診療中心でコストも青天井??
→では、ないですね・・・・。
2,根の治療が得意または好きな一「般開業医」で
臨床の多くがシンプルなケースだが、ときにある難しい症例も出来るだけ自分で治療する。
→これですかね。
3,いわゆる「一般開業医」で
臨床のほとんどがシンプルケースで、難症例は専門医紹介する。
→以前はそうでした。でも何か悔しかったんです。
難症例といわれているモノとそうでないモノとの境界線は決して明瞭ではなく、
治療を行う歯科医師の知識と技術、そして経験によって常に変化するので、
その判断は難しいと言われています。
AAE(アメリカ歯内療法学会)が発表している治療難易度のアセスメントフォーム(上から3番目のPDFファイルです)
というのがありますが、過剰に意識することなく、われわれ一般歯科開業医が
少しでも質の高い根の治療を行うことが大切だと思います。
休日はとうもろこしを家でゆでて食べながら、
おいしくて、つい食べすぎてしまうことが多いですね。
どうでもよい写真で失礼しました。
さて、
歯ぐきにでき物が出来て消えないというこのケース。
歯周病の急性症状で分岐部病変との診断でポケット洗浄されていたようです
でも。。。レントゲンをよくみると、
真ん中の歯のうちの右の根のまわりに黒い影がありますよね。
電気歯髄診も行いました。
歯周病ではなく神経の治療が必要なケースでした。
通法に従い失活した神経をとる処置を行いました。
金属を外してむし歯を除去。ラバーダム防湿を行い、
神経の入り口を探して明示、ここまで数分です。
何本かダメにしながら極細の8号で穿通
10号で穿通
15号で穿通
ここまで10分くらいですかね。
上部を拡大
さらに拡大
ニッケルチタンファイルで拡大
どんどん拡大
薬液で洗浄を行い、数分。
吸い上げて、薬を根管に貼薬し、蓋をして完了です。
手順を学校で習ったようにセオリー通りに行えば何も迷うことなく30分かからず終わります。
ま、写真上はかなり手順は省略しました。
次月のご来院時には無事症状は消えたようで、最終回となりました。
今回は根の治療の話ですが、これは歯周病の治療でも、むし歯の治療でも
どんな治療でも同じなんです。歯科衛生士さんにもいつも口酸っぱく言っています。
「検査して!写真撮って!診断して!それから治療だよ!」って。
そして練習!練習!練習!です。(もちろん模型で)
十分な検査や診断のない一方通行の治療はダメなんです。
きちんと診断を行い通法に従い治療を行うということが大切なんです。
あんまり言いたくはなかったのですが、かたひら先生みたいに保険でいろいろやられると困るんだよね・・。とかどっかで言われるのですが。本当の自由診療専門の先生はそんなこと言いません。。
本当の専門医の先生はそんことはいいませんから。
もう一度言います。
治療は結果がとても大事です。そして治療を行う歯科医師の知識と技術、
そして経験によって常に変化するので、日々の研鑽は絶対必要です。
ですので、自身だけでなく若手歯科医師の先生や若手歯科衛生士の実力・技術向上のために
自分の知識や時間を注力することに何の迷いもありません。
だって、恩師Y先生は18年前に、一生懸命出来の悪い私にひたすら教えてくれたんですから。
)
そして患者さんから感謝の手紙が届き、
ご紹介で多くの患者さんがお越しになるようになったんですから。
こんなに誇らしい仕事はないと思っています。
え~~~~~と、最近は
・今の自分の院長・経営者としてのポジションはどうなんだろう?
・本物の(笑)経営者とはどれくらいの思考の広さと深さを持つべきなのだろう?
そんなことを考えたりもしています
最後に・・・
健康保険で良い治療はたくさんできると思います。
これからも無菌的な処置を最大限意識する、
すなわち、感染予防の質が治療の質を決定することを
決して忘れることなく、「歯を残す」ために全力を尽くし、
頑張っていきたいと思います。
なかなか予約が取りにくい状況が続いて申し訳ありません。
お困りの時は遠慮無くご連絡下さい。
☆★ お願い・お詫び ☆★
歯の悩みは患者さんご本人様にとって深刻なのは承知なのですが、
電話での無料相談などは、当院では行っておりません。
お電話で1時間近くお話しされるかたが、いらっしゃいますが、
受付・診療業務が止まり予約診療に支障がでてしまいます。
ご理解とご協力をお願いいたします。
少ないスタッフと医師でやっておりますが、
なかなか予約の取りにくい状況が続き申し訳ありません。(ヒマなときもありますが・・・。)
本当に申し訳ありません
また、ご希望の時間帯によっては混雑が続き、
ご通院の患者さんにはご迷惑をおかけしております。
今後、改善できるよう、一層気を引き締めて業務にのぞみます。
予約状況は刻々と変わりますので、急なお痛みの場合は、お電話いただけますと大変助かります。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
お越しの際は、電話にてご連絡をいただけますと助かります。
よろしくお願いいたします。。
片平歯科医院虎ノ門インプラント・矯正センター
Tel 03-3431-6090
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
こちらのランキングに参加中です♪
↓クリック↓してくださいね♪
にほんブログ村