今日は体の事について書きます。
テーマは【肋骨の骨折】です。
肋骨の骨折、意外と多いんです見逃されていたり、軽視される事が非常に多いです。
肋骨が折れる原因はたくさんあります。
●胸を硬い物にぶつけた時
●ゴルフや体操などで体をひねる動作
●寄り掛かる・背中を押されるなど、胸部を圧迫された時
●くしゃみや咳をした際
他にもきっかけはありますが、単純に、肋骨に負担が掛かるような力が起きれば折れます。
肋骨は全部で12本、左右合わせて24本あります。
一番上が第1肋骨で一番下が第12肋骨という呼び方をします。
【肋骨の役割】
肋骨の役割を簡単に説明すると、何といっても心臓と肺を守る事です。
人は心臓か呼吸が止まると死んでしまいます。ですから、直接的なショックから守る必要があるのです。
息を吸うと肺が膨らむので、それに合わせて肋骨も広がるように設計されています。
肋骨は上下の肋骨の間にある肋間筋という筋肉のほか、胸の筋肉や首の筋肉、肩甲骨や肩に関係する筋肉、お腹の中にある筋肉などによって動くようになっています。
【折れやすい場所】
先程、肋骨は12本(左右で24本)あると言いましたが、その中でも折れやすい骨があります。
上から数えて5・6・7・8番目の肋骨は折れやすいです。ちなみに脇腹から前にかけての部分が多いです。
理由は5~8番目の肋骨は他と比べて細く薄いため折れやすいです。
1~3番目の肋骨は他に比べて表面の筋肉が厚いことと、11・12番目の肋骨は短く、動きも大きいので比較的折れにくいです。
1本だけ折れる事もあれば、複数本折れる事もあります。
【見逃されやすい理由】
上下の骨が支えの役割になってくれるので、折れてもそんなにズレる事はなかったりするので、
外見上、手や足のように腫れる事がありません。(厳密に言うと腫れるのですが、素人ではまずわかりませんし、経験が浅い先生ではまず見逃します)
一般的に骨折すると骨の表面の組織や血管が切れて出血します。その結果、血液がたまって皮膚の表面が腫れてくるのですが、肋骨が折れると、皮膚の表面ではなく、胸の中の方に向かって血がたまっていきます。
内出血を起こしてすぐ色が現れてくれれば、判断材料になるのですが、そんなにすぐにはアザにはならないんです。
こういった理由から見た目だけだと見逃される事があるんです。
【自覚症状】
自覚症状としてはこういったものがあります
●局部を押すと痛い(圧痛)
●呼吸をすると響くように痛む
●咳・くしゃみをすると痛む
●笑うと痛む
●寝返りが打てない・横になると痛い
●トイレなどでいきむと痛い
●咳が出やすくなる
●背中の痛み
【他覚症状】
僕たち整骨院・接骨院で仕事をする柔道整復師か整形外科の先生が行う検査によってわかる症状です。
肋骨の場合レントゲンは撮り方が非常に難しいので、ちょっとでも撮る角度がずれると、読み取るのが難しいです。
【治療】
骨の位置を整えた後は、晒を巻くのが一般的です。
女性と男性では当然体つきが違うので、巻き方も全く異なります。
基本的には早く良くなるような事をします。
【大事な事】
もしかしたら折れてるかも・・・と思ったら、診断を受けるまでは絶対にお風呂には入らないで下さい。
お風呂に入ることで、内臓を包んでいる膜や、肋骨を覆っている膜が炎症を起こして重症化してしまう事があるからです。
そうなると僕たち柔道整復師ではどうする事も出来ません。命にかかわる問題なので入院もあり得ます。
残念な事に、最近はマッサージ屋さん等でマッサージを受けて肋骨を骨折してしまうケースが多いようです。
僕はマッサージ師の資格は持っていませんので、患者さんに頼まれてもお断りさせていただいてますが・・・。
人によって痛みの程度は変わります。
当然骨折の程度の差もありますが、痛みに対して強い人、弱い人もいます。
痛みを感じたら、まず診察を受けるようにして下さい。
年末年始、ゴルフをする機会が増えます。みなさん、頑張りすぎないで下さいね
真面目に書いたのいつ以来だろうスゲー時間かかったぞ・・・