22日は予定通りに日銀が物価目標2%を盛り込みました。ただ、そこに至るまでには、上げるために下げているという表現が的確なほどに、日本政府は90円を超えて欲しくないのだという意図があるとしか僕には思えない状態です。日銀法改正をチラつかせる恫喝をしながら、甘利に石破、麻生がこれでもかと言わんばかりに上値が重くなるように仕向けました。いいかげんにしろと思いながら、防戦中心の相場になりましたが、発表があれば90円までは行くとしか思っていなかったので、また物量作戦でした。何度も何度も下から取り続けたので、上で捕まったポジにナンピンする形になり、結果的に平均約定を下げました。全てを決済したタイミングは、約定を弾かれたので収益はやや削られましたが、ロングは全ポジ黒で終わらせれたのでよしとします。その後に待っていたのは、期待値解消でポジ整理という名の円高で、イベントが終わってしまえば、いつまでもロングで向かい続けるような無謀なことはしませんwww気持ちよくショートしてました。

 24日は、23日の下落の反動に加えて財務官と西村が市場に釘を刺し、安倍が日銀法改正を強調したことで円安の流れに戻りました。3ヵ月毎に2%で日銀に圧力をかけても、国際社会からの不満を抑える能力が政治屋にないと無理です。通貨安競争を誘発させるという批判には、日本は他国がやっていた時にやらずに不幸を背負ってきたと反論できますが、日本の適性通貨基準がどの水準かは誰にも解かりません。80円の時にはインフレ率で正しい水準という話が主流でしたが、今はもう言わないのがお約束かのような状態です。90円なのか?100円なのか?は輸入物価に実際に跳ね返った時に落ち着くとは思いますが、解かりやすい反応が出るのはガソリンの類でしょう。自民は8590円を想定しているようですが、春までは問題が起きにくい時期だとしても、結局はNYダウを維持できるかで決まってしまうと思った方がいいのでしょう。

 25日は、ソロスはともかくとしても、CPIがさらなる金融緩和を想像させ、麻生に甘利、白川と円安を肯定する発言と、ECBのバランスシート縮小を連想させたことで加速しました。これにより円安の期待値が上昇し、突き抜けました。

 鉱山スト騒ぎ以降にランド円をちゃんと見るようになってからは、ユーロ円以上に値動きの異常さを感じます。下げる時の下げ方が激しく、他の通貨ほどは上値が戻りません。ロンドンとNYでおもちゃになっている印象しかなく、ロングは傾向と対策をすればかなり美味しいように見えます。

 アベノミクスの煽りは稼ぎやすい相場を提供してくれましたが、土建国家の復活しか策がない自民では、また債務残高を増やすだけに終わるのでしょう。企業が総人件費をどこまで増やす気があるか次第ですが、能力主義を掲げてしまうと、皆が昇給して豊かさを実感するというのは幻想に近いです。労組もそういう部分は解かっているような姿勢が昨年にもあり、物わかりがよくムチャな交渉はしないようだし…。

 龍が如く5はエクストラハードを終わらせたので、達成率100%を目指す作業が残っていますが、もう3周目は時間を開けてのんびりでいいかなぁと思います。