なんてことない非日常

スキップ・ビートの非公認二次小説を主に書いています。たまに近況など。
アメンバー申請には20歳以上ということがわかるエピソードの記載をお願いしております。
広い心で読んでいただけると大変ありがたいです。よろしくお願いします。


テーマ:

§素顔にKiss

 

 

 『きちんと素肌』

 

そうキョーコが口にすると、陶磁器のような肌がアップになった。

滑らかに白く輝く頬や、艶やかな鼻筋。

そして大きくて愛らしい黒い瞳へと次々アップされていく。

 

『毎日が新しい私。デューナで私は毎日輝く』

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

今年の春から始まったこのCMのおかげか、近頃色っぽくなってきたのではと噂さされるCMをキョーコは自分で見るたび赤面したくなっていた。

 

(実際はちっとも色っぽくなってないのに・・・カメラの力ってすごい・・・)

 

はああ~・・と大きなため息をついていると、すぐ後ろからクスクスと笑い声がしてきた。

 

「つ、敦賀さん」

 

その声に振り返ったキョーコは、心臓を一つ大きく鼓動させながらも平静を装って笑っている彼の人の名前を口にした。

 

「こんにちは・・・いや、こんばんはかな?最上さん」

 

「こ、こんばんは!」

 

挨拶が大事と最初に言われていたため、条件反射で勢いよく深々と頭を下げるキョーコに蓮は小さく苦笑しながらまた流れ始めたキョーコのCMに目を移した。

 

「本当に綺麗だね?」

 

突然そんなことを言われるとは思っていなかったキョーコは、慌てて両手をブンブンと左右に振った。

 

「へ!?そ、そんなっカメラマジックでして・・」

 

「そうなの?」

 

「はい!」

 

キョトンとした表情の蓮にキョーコは真剣な顔つきで大きく頷いて返してきた。

そのことに笑いそうになるのを堪えて、蓮は以前言っていたことを思い出した。

 

「そういえば・・・最上さん、最初の頃もお化粧を魔法って呼んでたよね・・」

 

「っ!・・・そ・・そんなことも覚えておいでですか・・・」

 

随分前のことを言われて、キョーコは目を丸くした。

そんなキョーコに、蓮はコテンと首を傾げて見せた。

 

「うん?だめだった?」

 

「っだ・・ダメという・・訳…では・・・ただ・・恥ずかしいと言いますか・・・・」

 

もにょもにょと言いながら、指をツンツンと合わせているキョーコをじっと見ていた蓮はすっと顔を寄せてきた。

 

「(ひい!?)・・な・・・なんでしょう?敦賀さん・・」

 

ドキマギしているのを隠し、キョーコが尋ねると蓮はしばらく思案顔でキョーコの顔をじっと見つめた。

 

「今は、化粧していないんだよね?」

 

「あ・・・はい・・・以前言われたので、仕事が終われば断腸の思いで毎回しっかり洗い流しております・・・」

 

「断腸の思いなんだ・・・そっか・・だからか・・・」

 

そこで言葉を切られると、キョーコは一気に不安になった。

 

「な・・なにか・・(ま、まさかっ肌荒れっ!?)」

 

キョーコは、化粧品のCMから外される妄想をして真っ青になった。

 

「あー・・・いや・・なんでもないよ?」

 

「その顔は何でもないっていう表情じゃないです!なんでも受け止めますから言ってください!!」

 

覚悟を決めたように目を見開き、見上げてくるキョーコに折角抑え込んだ劣情の蓋をこじ開けられた蓮は紳士の仮面をあっさりと捨ててにっこりとほほ笑んだ。

 

「へえ・・・・なんでも・・受け止めてくれるんだ?」

 

その表情と口調に、何かを感じ取り後ずさりをしようとしたキョーコの腰をあっさりと攫い自分に引き寄せるとその柔らかそうな頬に唇を寄せた。

 

「ひぎゃ!?いたあっ」

 

蓮はかぷりとキョーコの頬を噛んだのだ。

突然の痛みと、驚きでただただ目をパチクリするキョーコに蓮はまた似非紳士たっぷりの笑顔を見せた。

 

「最上さん?」

 

「ふぁ?!ふぁい!!?」

 

「なんでも・・なんて、使わない方がいいってわかったかな?」

 

いつの間にか顔をしっかり両手でホールドされていたキョーコは、そんな状態でも必死に頷いて見せた。

 

「ひー」と小さな叫びをあげているキョーコに、自分の劣情を押し付けたいという思いを蓮は小さなため息と共に吐き捨てた。

 

「まったく・・・芸能人なんだか発言には注意するように」

 

「ふぁ・・い・・・」

 

目をぐるぐる回し、解放されたキョーコは飛び出た心臓をこっそり回収したい気分でその場にへたれ込んだ。

 

「・・大丈夫?最上さん」

 

「は・・はい、大丈夫です・・・」

 

元凶は蓮なのだが、そんなことに気付かずキョーコは差し出された手を取った。

ゆっくりと立たせてもらい、お礼を言おうとしたキョーコに蓮は耳打ちをするようにそっと囁いた。

 

「さっきのお詫び」

 

そう囁かれた後、頬に柔らかな温かみと小さなリップ音が耳に届いた。

 

「クス・・・ほら、また油断し・・・最上さん!?」

 

蓮の冗談交じりの行動に、とうとうキャパオーバーし気を失ったキョーコに驚いた蓮はその後後から来た社に散々怒られた。

 

それでも、怒られている間抱き上げたキョーコを一度も離すことがなかったことなどとても心地いい夢の中にいたキョーコは気付きもしないのだった。

 

 

end

 

 

 

 

 

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皆様、あけましておめでとうございます。

 

旧暦からのあいさつで申し訳ないことです・・本当に・・・・・・・

 

我が家、すっかり廃墟と化しておりまして。

アメンバー申請への返事もまったく間に合わなくて、誠に申し訳ないです!

申請を停止して・・も考えたのですが、そうなれば飛ばしてみることが難しいお話のなんと多いこと・・・orz

 

書き手の技量がこんなことにまで影響を及ぼすとは・・。

近頃の本誌は、懐かしい展開で本当に楽しくて書きたい衝動はあれど行動に移せず・・。

リクエストもいただいていたのですが、方向が違うお話になったり・・

難しいですね~

 

昨年中に何とか少しでもと書いた小話を今夜アップしたいと思っております。

ちょっとでも楽しんでいただけたらな~♪

 

遅々として現状の改善はなっておりませんが、これからもスキビ愛全開でお送りいたしますのでどうぞ本年もよろしくお願いいたします!!!!

 

ユンまんまでした。

 

 

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お久しぶりでございます!!

 

なぜか一月経っていましたが、皆様お元気でしたでしょうか?

 

魔の夏休みも過ぎまして・・・さすがにこのままではいかん!!

ということで、なんとか書き上げられたお話を一つアップすることに成功いたしました!←

 

そんなこんなしているうちに、新規で書く画面が変わっているし・・・なんだこりゃ・・・

 

ちゃんとかけているか不安ですが、ボチボチ慣れていくしかないのかな?

浦島状態・・・orz

 

こんな不安定な我が家ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

ユンまんまでした。

 

 

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