2009年7月10日、米GMは、破産法手続きを40日間という早いスピードで終え、新GMとして新会社が始まったと発表した。予定通り、シボレー、キャデラック、ビュイック、GMCだけの4ブランドが残った。


 新GMの株式の60.8%を米政府、17.5%をUAW(全米自動車労働組合)がそれぞれ持つことになった。


 2009年のGMの世界販売台数の見込みは、389万台で、昨年835万台を大いに下回りそうだ。ちなみに昨年トヨタが、77年ぶりにGMを世界販売首位から引き落とし、世界販売台数 897万台の首位で今年は世界同時不況の影響もあるが、700万台以上の世界販売を見込んでいる。


 今後、新GMは、小型車や中型車に力を注いでいくらしい。破産法手続きが40日間というスピードで終わったことは、良かったと思いますが、アメリカ国内の工場の削減や社員の削減などで、アメリカ国民はかなりのダメージを受けてしまったことは、残念だったと思う。


 日本のトヨタや日産などの自動車メーカーは、新興国、中国やインド、ブラジルなど向けの低価格車の開発をどんどん進めていますが、新GMにも負けじとがんばってほしいと思います。


 日本の特に東京都内では、カーシェアリングがどんどん発展して、来年から自動車保険の保険料値上げなどもあり、日本国内の全人口に対する自動車保有台数は、どんどん減る一方な感じがします。その分、日本の自動車メーカーや自動車部品メーカーは、特に新興国向けの輸出で、活路を見出せなければ、ダメだと思っています。


 中国やインドの自動車メーカーもだいぶ業績を上げてきているし、今後の世界の自動車メーカーの浮き沈みや再編などからは、目が離せなそうです。

 明日、アメリカの GM 2009年6月1日に米連邦破産法11章、申請が確実となりました。


 今年の2009年4月末に破産法を申請した、米クライスラーは、同じく明日の2009年6月1日に、連邦破産裁判所の管理から、脱する見通しらしいです。米クライスラーの破産法処理が、順調に予定通りのスピードで行われたことで、GMの破産法処理も順調に行われそうな感じです。


以下、箇条書きにまとめます。


 GMの連邦破産裁判所からの管理は、予定通り行けば、60から90日間になるそうです。


 6から18ヶ月で株式再上場を目指す。


 新生GMは、キャデラック、シボレー、GMCなど優良ブランドだけが残る。ポンティアック、サターンなどは、売却か清算される。


 新生GMは、当初米政府が、72.5%の株式を取得し、再建がうまく行くまで、実質国有化される。


 2008年時点、生産拠点34か国、24万人超の従業員数、140か国で、835万台を販売実績あり。


 

今後、、、再生計画は、リストラ中心で、

 

 販売台数 4割減

 米販売店数 4割減

 米国内の工場数 3割減


になる予定です。


参考資料

2009年5月31日付け 読売新聞

 パキスタンに熱波47度、インドとバングラデッシュにサイクロンで、100名以上の死者が出ています。

ここのところ、落ち着いたようにみえた自然災害ですが、油断は禁物です。私たちの地球は、まだまだ回復には至っていないようです。気をつけましょう!


 今日付け(2009年5月28日)の読売新聞に、経団連会長の御手洗会長の発言で、

景気の底打ちは、今年10月から12月頃、そして景気回復には3年かかるだろうというお言葉が載っていました。


 GMから米政府の支援策に対しての締め切りまで、あと数日ですが、連邦破産法適用が濃厚となってきました。御手洗会長の予想通り、日本経済の底打ちが、今年10月から12月ということになれば、とりあえずなんとかその頃は、持ちこたえねばならないでしょう。その後も3年間は厳しいでしょうが、がんばるしかないですね!!しかし、GMが破綻になれば、その経済の悪影響が当然日本にも影響するわけで、心配です。

引用文献等

2009年5月28日付け読売新聞