ゼニ握った経済ヤクザでも、ヤンキー上がりの姉チャンコンパニオン抱いて大はしゃぎ | 低学歴低収入でも二ヶ月に一回高級ソープにいける秘密メソッド!

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 「熱海って正月になると、新年会やっからっつんでヤクザくんだよ。すっげえ高級車連ねてさ、本当に某経済ヤクザ二次団体組長やら、すっげ~な~って。でもヤクザの宴会だから、当然お開きになったら打つか抱くかのどっちかになんだけど、そりゃ打つの額はでっかいみたいよ。ヤクザの見得ってのがあるからね。こうしていかに勇ましい男であるかを周囲に見せ付けたいんだよな。アホみてえだけど。でもさ~そこで抱くってんだったら、やっぱりすっげえってのを抱いてるっておもうじゃんよ?でもな、違うんだよ。そこで芸能プロダクションの高級車が熱海くんだりまでくるっつんならすげえけど。でもちがうんだよ」

 

 伊豆生まれのYは時折「ケッ」とばかりに、見下した表情で熱海のヤクザについて語っていた。熱海自体街が終わってんだから、ヤクザも見得張んの大変だよな~バカみてえじゃん、と。


 「熱海のヤクザの新年会でさ、あてがわれる姉ちゃんてのは、別に芸能人とかじゃねえの。所詮地元のヤンキー姉ちゃん上がりコンパニオンなわけ。それを経済ヤクザだとかが嬉々として抱いてるってんだぜ?なんか変じゃね?見得張んのにゼニ使いまくって、とかじゃなくて、結局さ、カネで買える女って、頂点案外低くね?秘密の売春倶楽部とかって、オヤジ向け週刊誌のネタになってっけどさ、いやニュースソースとしちゃ当てにするべきではないけど、いつまで経ってもそういう嘘くさいネタ尽きねえってのがすげえよな」

  

 オレが20前半の頃、粋がって高級ソープに行っていた。さも凄いことのようであるけれど、一日1000円ずつを貯めていって、二ヶ月したら溜まってる金を握っていっただけ。節倹と我慢と気の長さの結果ゆえ、というたいしたものではない話。


 あの当時は丁度無人のサラ金マシーンが出だした頃で、職場にもやっぱりだらしない奴がいて、「あんなもんがあるから悪いんだ!」とばかりにパチンコで負けた怒りを転換させていた。正社員で、オレなんかよりずっと給料もいいはずなのに、借金塗れ。


 そのサラ金で借りられなくなった人たちをターゲットとした「違法の金融」業の広告が、それとはわからない形でアルバイト情報誌に「電話での金融業の手伝い」と紹介されて、しかも相当の数だった。会社名も非常にわかりづらいもので、「~興業」だとか「商事」とかではなく、あくまでソフトな感じだった。


 その違法金融業者の末端に位置するだろう、オレよりも年下の連中が、当時の高級ソープの待合室には溢れていた。独特の解りやすい雰囲気を漂わせ、いや平然とした素振りを見せつつも、どこかしら喜色を隠せない雰囲気で。おれはだいたい高級ソープというものがわかりだしていて、緊張も少なくなっていた。


 けれどネーチャンに本当の年齢、20前半であるというと、目を大きく見開いて「事業でもやっておられるんですか?」と。多少の営業手段ではあろうけれど、あの当時その手の金融が猛威を振るっていた、ということ。


 けれど闇の部分とのかかわりがあるのなら、ソープなんて正々堂々とした風俗ではなく、もっといかにもな、一般社会と隔絶された部分で存在してるようなものに行くべきではないか?いやそんな闇なんてものはなく、やっぱりカネで買える女の頂点はたかだか高級ソープではないか?


 としたらオレは二ヶ月に一度、一日1000円ずつ貯めた金で高級ソープにいければいいイじゃないか、決して負けではない。中卒だろうと、低収入だろうと、その一転でオレは掬われる、と。


 確かに俺にとって高級ソープは救いだった。だからって「ソープに行け!」とかいわないよ