この間の出来事。
私は台所で、皿を洗っていた。
書斎のストーブに載せていたヤカンのお湯が沸いたので、
夫が熱々のヤカンを持って、台所にやってきた。
夫がいつものように私のことを
「役に立たない奴、そこをどけ!」などと言いながら、
私の足下にあるポット(我が家のは保温するだけ。)
の蓋を開けて、中にお湯を注ぎだした。
私は作業の邪魔にならないように少し遠くに避けて、
皿洗いを続けていたのだが、
「アチッ」と突然、声を上げてしまった。
夫が勢いよくポットの蓋を「パン」と閉めたときに、
お湯の飛沫が私の足に飛んできたからだ。
「も~、ちょっとぉ。今、お湯が、私の足にかかったよ。」
「は?こんなに離れているのに、かかるわけないだろ。
お前、ズボン履いてるじゃないか」
「ズボンの裾と、スリッパの間の、見えている足の甲に
一滴がジャストミートですよ~」
「わはは。運の悪い奴め。わはははは。」
「ううう。何よその、高笑いは~」と、内心、くやしくなった。
が、「まあ確かに、運が悪いかもな」と、すぐあきらめる。
夫は空になったヤカンにまた水を入れて、
ご機嫌な様子で書斎に戻っていった。
皿を洗い終わった私が、居間のパソコン椅子に
座ろうとしたら、突然、書斎から、夫が
「やばい。マジでやばい。」
と、小声で、片目を抑えながら部屋から出てきた。
尋常ではない様子だったので、
「何?どうしたの?」と尋ねると、
「やかんの火が、片目に入った。失明するかも」
(↑小さな灰が飛んできたらしい)
と、言うので、私もビックリして、
「え?大丈夫?目薬、差してみる?」
「いや。水で冷やす。」
夫は洗面台で顔を洗うようなことをしてから、
タオルで目を押さえる。
「・・・。はー、ビビッた・・・」
そして静かにまた書斎に戻っていった。
大事に至らなくて良かったなあ、と私は思った。
*****
それから数日経って、上記の出来事をふいに思いだし、
どういう意味だったんだろうと急に気になった。
我が家にある、スピ系の家庭の医学を開いてみる。
足のトラブルによる体からのメッセージ(P.40)
↓
「あなたは、<いま、この瞬間>の現実に
しっかりと根付かなければなりません。
宇宙をもっと信頼し、あなたの直感をもっと信頼して下さい。
さあ、前進しましょう。思い切って進むのです。
進むのに必要な手段だったら、どんなものでも使って結構です。
他の人に軽々しく扱われて、そのままでいてはなりません。
どうか決意して、今までとは別の生き方をしてください。
あなたの隠れた才能を発見するのです。
人生に支えられていると信じて下さい。
そうすれば必ず、人生はあなたを支えてくれるでしょう」
目のトラブルによる体からのメッセージ(P.284)
↓
「あなたは、自分自身の未来、または
愛する人の未来を見ることを恐れています」
その二つの記述を読んで、
私は頭の中で、トリビアスイッチを「満へぇ」分、叩いた。
夫婦ふたりとも、飛沫程度で済んで良かった。
こういう小事で気づいておくことが、肝要だよね。
本当は、この本を夫にも読ませてやりたいが、
スピリチュアルという言葉を聞いただけで
拒否反応を示すので、また私の書棚に戻しておく。
我が家の、スピリチュアル版・家庭の医学はコチラ。
↓
- 自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ/リズ・ブルボー
- ¥2,205
- Amazon.co.jp
上記の本を買って以来、私は、
普通の「家庭の医学」は一度も開かなくなった。
だって普通のやつは、読んでいると、
「ひょっとすると深刻な病かも」と心配になって、
逆に具合が悪くなるんだもん・・・。