クラスター爆弾を再保有せよ | 朝倉新哉の研究室

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クラスター爆弾という兵器があります。

かつては親子爆弾と呼ばれ、

容器となる親爆弾の中に、たくさんの子爆弾が入っている爆弾です。

多数の子爆弾が広範囲にばらまかれるため、不発弾も大量に発生するので、

問題視され、条約で禁止されています。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/cluster.htmより転載

 

日本も2008年に条約に署名し、

2015年に全てのクラスター弾の廃棄を完了しました。

しかし、驚いたことに、アメリカは持っていたのです。

 

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米 クラスター爆弾の使用を継続 改良型の開発間に合わず

 

12月1日 10時22分

 

残虐な兵器として使用を禁止する国際条約がある クラスター爆弾について、

アメリカ国防総省は

再来年以降、民間人に及ぼす危険性を小さくした

改良型のクラスター爆弾に切り替える方針でしたが、

開発が間に合わないとして、

いま使われているタイプの使用を認めることを決めました。

クラスター爆弾は、

1つの爆弾から多数の小型爆弾が広い範囲に飛び散り、

不発弾となって長期的に民間人に被害を与えることなどから、

残虐な兵器として使用を禁止する国際条約があります。

この爆弾を大量に保有するアメリカは

条約には加わらない一方、再来年以降は現行型の爆弾の使用をやめ、

不発弾の発生を大幅に抑えて民間人に及ぼす危険性を小さくした

改良型のクラスター爆弾に切り替える計画を進めてきました。

ところがアメリカ国防総省は

30日、改良型の開発が間に合わないとして当初の計画を見直し、

再来年以降もいま使われているタイプの使用を認める方針を決めた

ということです。

国防総省は取材に対し、

「クラスター爆弾の能力は過酷な戦闘では死活的に重要だ」

と述べて、

今回の決定はやむをえないとの立場を示し、

将来的に改良型に切り替える方針に変わりはないと強調しました。

アメリカのメディアによりますと、アメリカ軍は

2003年のイラク戦争を最後に

クラスター爆弾をほとんど使わなくなったということですが、

人権団体などは今回の決定について

「恐ろしい不発弾の発生を招く」 と非難しています。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171201/k10011242471000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_006から引用。

 

2008年ごろ、

クラスター爆弾禁止条約が結ばれたという報道を聞いて私は、

もうどこの国も持っていないとばかり思っていました。

調べてみると、CNNの記事に、

>米国は中国やイラン、北朝鮮、ロシア、サウジアラビアなどと並び、

>クラスター爆弾の売却や使用の禁止を拒んでいる。

とありました。

ウィキペディアには、

条約に署名していない国として、

上記の米国、中国、イラン、北朝鮮、ロシア、サウジアラビアに加えて、

イスラエル、トルコ、シリア、イラク、ウクライナ、ギリシャ、アラブ首長国連邦、

エジプト、ヨルダン、 イエメン、グルジア、アゼルバイジャン、コソボ、カザフスタン、

ポーランド、ルーマニア、アルメニア、 ベラルーシ、ラトビア、ブータン、ベトナム、タイ、

インド、ミャンマー、パキスタン、韓国、台湾 が挙げられています。

クラスター爆弾は軍事的に優れた兵器です。

上のNHKの記事に、

>クラスター爆弾の能力は過酷な戦闘では死活的に重要だ

とありますし、

CNNの記事には、

パトリック・シャナハン国防副長官の署名が入った

国防総省の覚書が紹介されており、 そこには、

「国防総省は

 現行のクラスター爆弾の能力に取って代わる

 高度で信頼性の高い弾薬が導入されるまで、  

 現在現役のクラスター爆弾を保持する」

と書かれ、

クラスター爆弾について、

「効果的かつ必要な戦力」 と書かれています。

ウィキペディアにも、

クラスター爆弾は、費用対効果に優れていて、

軍事的には有用であることが書かれています。

以前、ある有力なブログ主が、

「日本はクラスター爆弾を再び持つべきだ」

と主張していましたが、もっともなことだと思います。

そして何と言っても気に入らないのは、

日本が条約に参加して廃棄もしてしまったのに、

中国、韓国、北朝鮮が条約に署名しておらず、のうのうと持っていることです。

クラスター爆弾は、”面”の制圧に優れています。

 

http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/cluster.htmより転載

 

このように、たくさんの子爆弾をばらまくクラスター爆弾は、

多数の敵を相手にするときに効果的なのです。

中国と北朝鮮は多数の戦車をもっています。

仮に中国か北朝鮮が戦車を大量に上陸させてきた場合、

クラスター爆弾があるのとないのでは、かなり違います。

敵が上陸してくるときというのは、

航空自衛隊も海上自衛隊も壊滅しているときです。

(そうでないと大規模な上陸作戦はできません)

空自も海自もいないとなれば、少数で多数の敵に立ち向かうには、

クラスター爆弾が最後の頼みの綱、と言っても過言ではないのです。

爆弾、爆弾、と言ってきましたが、 クラスター爆弾には、

航空機から投下する爆弾以外にも、 地対地ロケット弾や砲弾もあるので、

そういう兵器を山中などに隠して、敵戦車が近くを通ったら、

クラスター砲弾やクラスターロケット弾を見舞う、

というゲリラ的な戦法も考えられます。

日本は地形が複雑ですから、こういう戦術は有効だと思います。

中国も北朝鮮も大規模な上陸作戦を行う能力は低かったのですが、

最近、中国は、新型の強襲揚陸艦の建造を進めており、

上陸作戦能力を高めようとしています。

 

中国で建造中の強襲揚陸艦に米誌が注目、「中国周辺への威嚇」を指摘―中国メディア

 

中国の上陸作戦能力が高まれば、

陸戦の頼みの綱、クラスター爆弾(砲弾も含む)の必要性は高くなるのです。

日本は、対米追随が大好きなのですから、

アメリカを見習って、クラスター爆弾禁止条約から脱退し、

クラスター爆弾を再び持つべきです。

 

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