超朗報?陸軍中野学校の現代版 | 朝倉新哉の研究室

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やあ、みなさん、私の研究室へようこそ。

以前から、当ブログで言ってきた
陸軍中野学校の現代版が、ついに作られるらしい、
という記事を見つけました。
ただし、日刊ゲンダイの記事なので、学校設立を危険視する内容になっています。

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蘇る「陸軍中野学校」…来年度から富士に情報学校を新設

2016年9月14日

戦前戦中の中野学校が復活するのか――。

 防衛省が来年度の概算要求を決定した。
今年度の当初予算から2.3%増の5兆1685億円。
5年連続の増額だ。

 大手メディアはどこも触れないが、驚きの要求項目がある。
情報教育機能を充実・強化するために
「陸上自衛隊情報学校(仮称)」を新設するというのだ。
なんじゃコリャ?

 防衛省によれば、
情報教育の学校は以前から東京・小平にあり
教官など170人が指導にあたっている。
来年度からは富士駐屯地にも情報学校を設け、2カ所で情報教育を実施する。
プレハブ製の施設に約2億円をかけ、
運営費がいくらになるかは分からないという。
防衛省の概算要求資料をもとに計算すると、
装備費だけで1894万円になりそうだ。
どんな教育をするのか。

「情報科や語学科、普通科、野戦特科、機甲科など14の科があります。
 さまざまな部署の隊員が半年学んで原隊に戻るようなシステムです。
 情報学校とはいえスパイを養成するのではない。
 施設の中で制服を着用し、
 ネット情報から敵の動向を把握したり、
 富士の第一線部隊と情報を共有して作戦を立案したりします」
(陸自幕僚監部報道係)

いわば情報のスペシャリストの養成機関で、
戦前の陸軍中野学校をイメージする人もいるだろう。
映画「陸軍中野学校」(1966年)では
市川雷蔵が任務のため恋人も毒殺するニヒルなスパイを演じたが……。

「いまは電子スパイの時代。
 昔の映画の世界とは異なりますが、
 情報収集の背後に危険が潜んでいるのは今も昔も同じです」
とは軍事評論家の前田哲男氏だ。

「考えられるのは
 ネット情報をチェックして、
 自衛隊が自分たちの意に沿わない市民の情報をチェック、監視すること。
 エドワード・スノーデンの報告によって、
 米CIAが個人情報を監視していたことが明らかになったし、
 仏政府はテロ事件を受けて盗聴を合法化しました。
 日本でも
 2007年に仙台市の市民活動家ら107人が、
 自衛隊の情報保全隊の監視活動によって
 精神的苦痛を受けたとして裁判を起こしています。
 陸自の情報学校は
 “電子版の中野学校”になる可能性が極めて高いのです。
 われわれ国民は
 防衛省に通信の秘密を侵される危険があることを肝に銘じなければなりません」

 戦争に反対しただけで官憲に投獄・拷問を受ける時代が来るかもしれない。
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/189759/1から引用。
(青字強調はブログ主による)

最後の1行は、低級な印象操作ですね。
自衛隊員には、容疑者を投獄、なんて権限はないと思いますが…。

市民活動家が自衛隊を訴えるなどというのは、
盗人猛々しいというものです。
その連中こそ、外国ではスパイ活動に当たることをやってたんですよ。
だから、自衛隊情報保全隊に監視されたんですよ。
スパイ防止法が制定されたら、この連中は、逮捕されます。
(ザル法でない、まともなスパイ防止法が制定された場合ですが)

以前から小平にあった情報教育の学校とは、
陸上自衛隊小平学校を指しています。

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陸上自衛隊小平学校
(りくじょうじえいたいこだいらがっこう、JGSDF Kodaira School)は
小平駐屯地に所在する、陸上自衛隊の防衛大臣直轄機関のひとつ(学校)である。

情報・語学・人事・システム・警務・会計等
多岐にわたる教育を実施しており、
その教育内容の性質から
警務科・会計科・情報科において
陸上自衛官だけでなく海上自衛官・航空自衛官・事務官なども
学生として入校している。
また、入校する学生の階級も、新隊員から退職間近の幹部自衛官まで幅広い。
校長・副校長は
会計科・警務科・情報科の部隊指揮官
または相当級の幕僚(情報本部勤務もしくは防衛駐在官経験を有する者等)を経た
陸将補が充てられる。

2001年(平成13年)3月に
業務学校・調査学校の2校を統合して発足した小平学校であるが、
平成22年3月に情報科が職種化したことなどの理由から
平成29年度末をもって
旧調査学校の管轄であった情報教育部・語学教育部は
本校から切り離され、富士駐屯地内に
「陸上自衛隊情報学校」として分化独立する予定となっている。
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ウィキペディアから抜粋して引用。


中野学校現代版かと思いきや、電子版ですか。
拍子抜けですね。
しかし、それはあくまでも表向きで…、
という可能性もなくはないです。
以前の記事で紹介した
「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」(別班)は、
自衛隊の秘密諜報組織ではないか、
と言われ、こんな記事もありました。

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首相や防衛相が関知しない
独断による情報活動が明らかになった
陸上幕僚監部運用支援・情報部別班(別班)。
国内担当だった元メンバーが
28日までの共同通信の取材に、
陸自内部でも存在そのものが秘匿されてきた情報部隊の実態を語った。

▽養成
突然上司に命じられ、諜報や防諜の教育、訓練をした
旧陸軍中野学校の流れをくむ陸自小平学校の心理戦防護課程に入校。
同期は7、8人でごくまれに海自、空自の隊員もいる。
追跡、潜入、張り込み…。
教室の鍵は昼間も厳重で、小平学校長でさえ入室できない。

同課程を修了して別班員になると、外部との接触禁止に。
「身分証明書は自宅で保管し、持ち歩くな」
「年賀状も出すな」と指示され、防衛大の同期会は当然欠席。
休職扱いか、いったん自衛官の身分を離れるが、給料や退職金は満額が出る。

▽任務
別班の本部は東京・市谷の防衛省地下。
民間のビルの一室を借りた「アジト」が東京都内に数カ所あり、
組織を秘匿するため、渋谷、池袋、新宿…などを転々とする。
班員は数人ずつのグループで活動。
他のグループのメンバーとは本部でたまに会うだけで、本名さえ知らない。
在日朝鮮人を買収し、スパイに仕立てて北朝鮮に送り込んだこともある。
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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201311280097.htmlから引用。
(赤字強調はブログ主による)

この記事では、小平学校を”中野学校の流れをくむ”と決めつけています。
ウィキペディアの説明だと、
普通の教育機関としか思えませんが、
中野学校の流れをくんでいるなら、むしろ願ったり叶ったりですね。

中野学校でスパイ養成に勤しんだ結果、
日本は、こんな実績を残しています。

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2015.3.1 09:11

【戦後70年】
マレー作戦「日本、完璧な諜報」 英秘密文書「最悪の降伏」分析


第二次大戦で
「東洋のジブラルタル」といわれたシンガポールが
日本軍によって陥落して73年。
チャーチル英首相が
「英国史上最悪の降伏」と嘆いた作戦の背景に、
「第五列」など「完璧な諜報活動」があったと、
英国側が分析、評価していたことが
英国立公文書館所蔵の秘密文書で判明した。
事前に地理や軍事力の情報を収集し、
植民地支配から現地人を独立させるため、支援して協力させていた。
戦前の日本のインテリジェンス(諜報)能力が高かったことが改めて浮き彫りとなった。

「マレーにおける日本のインテリジェンス活動」(KV3/426)によると、
英国の防諜機関のシンガポール支部は、
日本が情報収集活動を本格化させた1940年7月に報告書で
日本はマレー半島、とりわけシンガポールで完璧な諜報活動を展開している。
 精巧な組織が存在しているとは聞かないが
 国を挙げてかなり発達した諜報組織を持っている」
と警戒していた。

さらに41年4月、
「日本の諜報活動は、
 スパイとして生まれてきたような日本人全てが関わり
 彼らがこの国にいる限り続くだろう」
と在留邦人が総出で情報収集していることを指摘。
「あらゆる日本人を捕虜にし、国外追放する方法を検討すべきだ」
と結論づけた。

実際に同年12月8日に開戦すると、
在留邦人約3千人がインドのプラナキラ収容所に抑留された。

「英国史上最悪の降伏」について、
42年6月2日付の報告書で陥落時のシンガポール防諜機関の責任者は、
「少なくとも6人の内通者が日本の侵攻を手引きした」
と指摘、さらに同7月23日付で
「MI6」高官がMI5海外担当責任者にあてた書簡で、
「ここ数年日本は
 想定を超えて驚くべき『第五列』活動を毎日のように行った」
と指摘して現地人を味方につけた「第五列」を「敗因」とした。

そして、マレーでは、
全てのマレー人が
積極的か潜在的に「第五列」に参加している
との見方が広がるほど、
日本が活動を活発化させたにもかかわらず、
「英国側が重大に受け止めず官僚的態度に終始し、
 英将校らが不用意に重要事項を公然にしたことが悔やまれる」
(42年7月30日、MI5幹部報告書)としている。

日本の「第五列」活動が成功したことに関連して、
「アジアを通じて日本の仏教の僧侶たちが頻繁に情報収集しながら、
 反キリスト教の汎アジア主義を訴えた」
(42年6月6日報告書)と、
欧米白人の植民地支配からの解放を訴えたことを記している。 
(編集委員 岡部伸)

【用語解説】
マレー作戦 
日本軍は1940(昭和15)年夏ごろから
軍、外務省、民間企業や台湾総督府、南方協会などが協力して
マレー半島からシンガポールに至る
地理や英軍の軍事状況、衛生防疫などを徹底調査し、海南島で上陸訓練まで行った。
真珠湾攻撃の数時間前に
マレー半島北端に上陸した日本軍は、
55日間で1100キロを進撃し、42年2月8日、
ジョホール海峡を渡ってシンガポール島へ上陸し、15日に英軍が降伏した。

【用語解説】
第五列(fifth columnあるいはQuislings)
自国の中に存在する
仮想敵国および敵国に味方する勢力、裏切り者、スパイ、反逆者。
有事の際は
敵国に呼応して自国で破壊工作、情報詐取、攪乱(かくらん)、世論醸成、文化侵略
などを行う。
スペイン内戦で
4個部隊を率いてマドリードを攻めたフランコ派のモラ将軍が
市内にも呼応して蜂起する5番目の部隊(第五列)がいる
と言ったことが起源。
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http://www.sankei.com/world/news/150301/wor1503010009-n1.htmlから引用。
(青字、赤字による強調はブログ主による)

イギリスといえば、世界最高クラスの諜報先進国です。
そのイギリスから、”完璧な諜報”と言われたのです。
イギリスが”完璧な諜報”と呼んだマレー半島での諜報活動は、
中野学校出身者の活躍を抜きにしては語れないのです。






















陸軍中野学校
http://yoshiharamasami.digi2.jp/page082.htmlより転載


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