日本は中国に勝てないのか? | 朝倉新哉の研究室

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全ては日本を強くするために…

やあ、みなさん、私の研究室へようこそ。

ネットで時々、こういう感じの記事を見かけます。

『自衛隊単独では中華人民軍に絶対勝てない』

中国の軍隊は、中国人民解放軍であって、
中華人民軍なんて存在しないんですが、
それは置いておくとして、
中国軍は、数が多いから、なんとなく、自衛隊では勝てないんじゃないか、
と思っている方もいるでしょう。
日本は、
中国に出かけていって、中国を占領する必要は、さらさらなく、
やってくる中国軍を撃退すればいいだけです。
冒頭に紹介した記事は、こういう基本的なことがわかっていません。
日本は、
中国によって、
日本全土が占領される、とか、
沖縄が占領される、とか、尖閣諸島が占領される、
というような事態を防げば、
基本的には、それでOKです。
日本は、
中国軍の
”海を渡って日本の領土を占領する能力”さえつぶしてしまえば、
最低限の安全は、確保できるのです。
日本の領土を占領しようとすれば、必ず船で兵員や兵器を運ばなければなりません。
飛行機で何万人もの兵員や大量の兵器を運ぶのは、事実上不可能です。
ですから、船で多数の兵員、兵器を運ぶ能力を奪ってしまえば、
日本の負けは、ありません。
実は、そういう態勢はすでに整っているのです。

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「サイエンスゼロ」という番組で
ケーブルセンサーシステムが取り上げられました。
そのテーマは海底津波地震ケーブルセンサーというもので
何ということもない科学テーマだったのですが、
内容そのものは多分に軍事機密に関する部分が多く、
チェックが入っていたようで、かなり解説にぼかしが入っていたようですが、
まあまあ無難にまとめておりました。
ただ問題は映像でした。
....太平洋東北部ケーブルセンサー網が図示されたこと。
150のセンサー敷設図が示されました。
今回だけの分ですが、ご承知のとおり、
日本海には数百のセンサー(軍事機密として公表されていない)
東南海、九州、沖縄、東シナ海、尖閣周辺および海峡島嶼周辺も
ケーブルセンサー網で覆い尽くされています

日本は1970年代から30年かけて網をかぶせたのです。
2004年中国原潜が
青島軍港出港後ずっと追跡されていたこともこれでおわかりかと思います。
米軍もこの能力を知りませんでした。
軍事技術がある水準を超えた場合に
はじめて民間に技術が開示供与されます。
その意味で
日本は海においての戦闘は決して負けない形を作り上げたのです
この中国沿岸まで延びているセンサー網をみたら誰でも戦争はあきらめるでしょう。
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http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2014-03-10から抜粋して引用。
(青字強調はブログ主による)

『サイエンスゼロ』で、海底地震津波観測網が取り上げられたのは、
3月2日でした。
同じ内容が、昨日再放送されました。
ご覧になっていない方のために、
番組に登場したものとは、違いますが、
海底地震津波観測網の図を掲載します。



http://www.jishin.go.jp/main/herpnews/series/2012/aug/saisentan.htmより転載

このように、海底に設置されたケーブルに、
水圧や地震波を感知するセンサーがついていて、
地震や津波を観測しよう、
というのが、海底地震津波観測網です。

自衛隊が構築したケーブルセンサーシステムは、
地震や津波ではなく、潜水艦を探知することを主要な目的として作られました。
私は、ケーブルセンサーシステムの存在を知ったとき、
「日本版SOSUSじゃないか!」
と思いました。

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SOSUS(ソーサス、Sound Surveillance System)とは、
アメリカ海軍及びイギリス海軍により
海底に設置されたソナー監視ラインである。
旧日本海軍も基地近海に固定聴音装置を設置していた。
アメリカ海軍のSOSUS網も極東地域に展開しているが、
海上自衛隊でも水中固定聴音装置を設置・運用している。
ただし、公式情報は少なく、設置箇所や運用方法は公表は差し控えられている。
ただし、1974年に津軽海峡や対馬海峡への設置が国会答弁されている。
これは1985年以降日本では完全に軍事機密としてあつかわれている。
この約30年間にいったいどれだけのケーブルが
どこにどのように敷設されたのか、そしてどのように運用されているのかは
すべて機密事項である。
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http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2013-11-03から抜粋して引用。

米英海軍は、ソ連の潜水艦を探知するために、
SOSUSを構築したのでした。
レーダーの電波は水中では役に立ちませんから、
潜ってしまった潜水艦に対しては、
音と磁気を感知するしかないのです。
その音と磁気を感知するセンサー網を、日本も極秘裏に作っていたのです。

>2004年中国原潜が青島軍港出港後ずっと追跡されていた

この事件を、ちょっと詳しく見てみましょう。

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....2004年(平成16年)10月中旬、
中国の北海艦隊青島海軍基地から漢(ハン)級原子力潜水艦が出港した。
潜水艦は、
青島から沖縄本島に向かってまっすぐ進み、
上海と沖縄本島との中間点付近で針路を南方に取り、
10月中旬に宮古島付近を通過してフィリピン海に出た。
そして、宮古島南方海域でグアム島に向けて針路を取り、
沖ノ鳥島近海を通過して11月上旬にグアム島に達した。
その後、潜水艦はグアム島沖150km地点で島の周りを1周して帰路に就く。
この潜水艦の動きは、
出港直後からアメリカ軍により衛星や偵察機によって探知されており、
青島沖からはアメリカ海軍の原子力潜水艦により追尾され、
アメリカ海軍と海上自衛隊の哨戒機からの
パッシブソノブイ投下により、常時監視されていた。(Wikipedia)
....元海自のオフレコ話。
「ここの部分丁寧に読むといろいろなことが見えてきます。
 確信的記述からこの記事の記述者は日本人、
 かつ軍事関係者であることはわかります。
 出港後すぐに潜航の記述がなく、
 米が探知、米が追尾、そして米とともに海自の哨戒機により常時監視....とあります。
 出港直後
 赤外線監視衛星によって探知された原潜出港情報は
 日本には伝えられませんでした。
 数時間後、この潜水艦を日本が探知、
 ほぼ同時に別海域でも潜水艦を探知します。
 ソナー投下と米軍への問い合わせにより
 こちらは中国原潜を追尾に向かう米原潜と判明。
 アクティブソナー投下よって共同作戦に...。
 こういう経緯が完璧に消されております。
 まあ日米ともに都合が悪かったのでしょう。
 当時はしばらくの間、米原潜の追尾については全く公表もされませんでした。
 日本としては
 中国海軍基地青島の目と鼻の先での探知網がばれていいことはありません。
 米としては後に公聴会で
 いとも簡単に 極秘潜航原潜が
 自衛隊に探知された原因について
 徹底的に追求され海軍は頭を抱えたと聞いております。
 米原潜はいきなりソナーが降ってきて
 パニックになったそうで海自内部では笑い話となっておりました」
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http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2013-11-03から抜粋して引用。

広範囲に張り巡らされたケーブルセンサーによって、
潜水艦は、たちどころに探知追跡される体制が整っているのです。
では、水上艦はどうなのか?
”日本版SOSUS”=ケーブルセンサーシステムと機雷を組み合わせることによって、
水上艦の行動も封じることができるのです。

機雷というのは、言ってみれば、”海の地雷”です。




http://www.mod.go.jp/msdf/mf/mwsc/mine2.htmより転載

機雷には、このように、いろいろ種類がありますが…。
>現在の機雷は魚雷機能をもってかつ自動的にセンサーで目標を追尾するすぐれものだ。

http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2013-10-30から引用。

”すぐれものの機雷”を図で表すと、こんな感じです。



















http://japanese.joins.com/article/869/127869.html?sectcode=&servcode=より転載

ケーブルセンサーによって、
韓国海軍の全ての艦船と
中国海軍の大型艦及び海洋警察の5割以上、
全ての潜水艦のスクリュー音が把握されています。
中国が尖閣や沖縄を占領しようとして、
艦隊を出港させたとしても、
”すぐれもの”の機雷によって、撃沈されてしまいます。
すでにスクリュー音が記録されていますら、
簡単に攻撃、撃沈が可能なのです。
中国の掃海能力(機雷を処理する能力)は低いです。
冷戦末期、「ロシアの対機雷戦技術は10年遅れ」
などと言われていましたが、中国の能力はそれより低いと言われていたのです。
中国は、掃海艇(機雷を処理するための船)の数はけっこう多いのですが、
機雷戦の経験がないのです。
大東亜戦争、朝鮮戦争で、多数の機雷を処理し、
湾岸戦争でも、高い機雷処理能力を見せ、各国から高く評価された
自衛隊とは、全くレベルが違うのです。
自分の家から出た瞬間、地雷を踏むかもしれない、
という状況で、外出できますか?
地雷を処理できる能力があればいいですが、
なければ、怖くて外出なんかできません。
中国海軍は、そういう状況なのです。

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機雷封鎖....
一般的に海上における機雷封鎖は
港湾とか河口とか地理的条件があるのだが、
日中、日韓戦争に限っていえば
戦略的にぴたりと当てはまる戦術なのである。
日本は海を越えて中国や韓国を侵略するような意図はない。
敵国が海を越えて攻撃してくるのを防御すればいいだけだ。
よって対馬北方から竹島ライン。
沖縄からフィリピンラインにかけての封鎖で敵は干上がる。
海上戦闘において
艦隊がその姿をさらけ出しているということは、
よほど戦力に差と余裕がない限りは撃滅される可能性が高い。
空母をもたない艦隊は
航空戦力の援護には限りがあるので
外洋侵攻の場合には最低でも潜水艦の露払いは必要となる。
しかし東シナ海のような浅い海では
潜水艦は撃沈されるために航行するようなもので全く役には立たない。
よって第1列島線EEZに沿って
機雷をばらまいておけば艦隊は身動きができない。
戦闘機や空母あるいはイージス艦は話題となるが
戦争の決着をつけるのは海の下なのだ
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http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2013-10-30から抜粋して引用。
(青字強調はブログ主による)

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先般
演習帰りの中国駆逐艦2隻が津軽海峡を通過したが
敷設のケーブルセンサーによって、
固有の磁気、艦の大きさ、エンジン音、スクリュー音がすべて記録された

もしこの艦が東シナ海で開戦時機雷網にかかったら瞬時に撃沈される。
なぜなら敵データーとして登録されているから識別の必要がないからだ
現在、韓国海軍の全艦船と
中国海軍の大型艦及び海洋警察の5割以上、
そして潜水艦は原潜含めて全部が把握されている。
フィリピン以南の第1列島線を突破した原潜は
必ずこのケーブルセンサーの上を通過しなければならないようになっている。
よって出口で待ち伏せされて撃沈される

万万が一にも逃げられる可能性はない。
その万万が一に備えただめ押しが今年。
日本海溝深部における地震センサー140基設置である。
ここはまさに原潜の隠れ場所だ。
そこがうまく逃げおおせた中国原潜の墓場となる。
当然のことながら
米とは情報共有、世界の地震津波情報は日米がにぎっているということだ。
日米英の外洋国家は
このような不断の努力をしているのだが、
韓国にしても中国にしても
もともと沿岸海軍で外洋の航行経験もなければ艦隊運用経験もない。
当然のことながら戦闘経験もないので
実戦において何が不要で何が必要かという
基本的なことが全く準備できてないというよりはわかっていない

韓国海軍は
自身の敷設した機雷に触雷して哨戒艦が沈没なんてレベル
だから無理はないが、
釜山にはケーブルが通っているし、
長崎ロシア日本海ケーブルは竹島の西を通っているくらいのことは知っておくべきだろう。
もっとも
日本がすべてわかっていて知らないふりをしていたことがばれたらファビョンでしょうな。
元海自に言わせると、
「おそらく現在はうすうすはわかっているとは思いますが、
 これほど完璧にデーターが把握されているとは夢にも考えていないでしょう。
 とりあえず中国軍潜水艦乗組員は経験でわかっていると思いますが...。
 海自は潜水艦の撃沈訓練に、のこのこでてきた中国潜水艦をさんざん使いましたから。
 最後は模擬魚雷で追っかけ回しましたから生きた心地はしなかったでしょう。
 開戦となれば出撃しないで自沈、自爆する可能性がありますね。
 出てくれば100%撃沈されることがわかっているのですから。
 上の方がいくら景気のいいことをいっていても、現場はわかっていると思います
 艦隊は黄海で遊んでいるしかないことを。
 逆に実態が全然わかっていない坊ちゃん少将のほうが危険ですね。
 海自の悩みはどこで原潜を撃沈するかということです。
 できるだけ日本から離れたところが理想ですが、そういうわけにはいかないでしょう。
 放射能汚染が当然あるわけですから
 近隣諸国に迷惑がかからないようにするのが難しいのです。
 原潜は出港時から追跡ができるので逆にそれが悩みなのです」
どうも我々ド素人が心配する必要はさらさらないようですな。   
それではまた。
2013-10-30
>>>

http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2013-10-30から抜粋して引用。
(青字強調はブログ主による)

以上のように、日本は、核兵器を使わない通常兵器のみの戦争では、
負けない態勢を作り上げているのです。

問題は、その核兵器にあります。
それについては、別の機会に述べたいと思います。

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