いよいよメタンハイドレート開発始動か | 朝倉新哉の研究室

朝倉新哉の研究室

全ては日本を強くするために…


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MF9SXO6K50XT01.html

からの引用です。

>>>
安倍自民総裁:金融・財政、成長戦略の3本柱で-デフレ・円高対策

自民党の安倍晋三総裁は19日夕、関西テレビの番組に出演し、
新政権の経済・金融政策について、
デフレ脱却と円高是正には「金融政策だけやれば必要十分条件ではない」と述べた上で、
「金融政策と財政政策と成長戦略の3本柱でいきたい」との方針を示した。

さらに
「財政については絞り気味にやっていたが、デフレから脱却するには財政政策を加味しないと無理」
と指摘。
「企業の投資先が必要。そういう分野も規制緩和等、必要であればきちんとやっていく」
と語った。

具体的な重点投資分野としては、
日本海などに眠る資源であるメタンハイドレートを挙げ、
「まさに海のフロンティア。自前のエネルギーですからそういうものに挑戦するのは当然大事」
と話した。
>>>

$国家戦略研究
メタンハイドレート。まさに”燃える氷”
ウィキペディアより転載

メタンハイドレートがどういうものか、の”おさらい”です。




”人類最後の資源”というのは、適切な表現ではありません。

海水に溶け込んだウランもありますし、

レアアース採掘の副産物として出るトリウムもありますし、

核融合もいずれは実現するでしょう。

究極のエネルギーとなる可能性を秘めた”真空のエネルギー”もあります。

http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20090319/Diamond_20090319003.html

によると、メタンハイドレートの埋蔵量について、

>1990年代には日本の領海内に、
>日本で消費される天然ガスの約90年分に相当する埋蔵量があるとの研究報告も発表され

とあります。

”90年分”といっても、日本で使われる天然ガスの90年分ですから、

日本の全てのエネルギーの90年分ではありません。

メタンハイドレートが実用化されても、原発が必要なくなるほどの量ではないのです。

ただ、90年代の研究報告ですから、おそらく太平洋側だけの埋蔵量でしょう。

日本海側を含めれば、もっと多くの量になるでしょう。

経済成長すれば、エネルギーもたくさん必要になります。

メタンハイドレート、地熱発電、既存の原発、トリウム熔融塩炉、マグネシウム燃料化…、

有望なものには、どんどん投資すればいいのです。

投資すること自体が景気対策でもあるからです。
(経済波及効果が生まれ、GDPを押し上げる効果があります)

ただ、洋上風力発電、波力発電、潮力発電など、

海を利用するものは、”コンブの養殖”との兼ね合いを考えていただきたいと思います。

当ブログの『リン鉱石の枯渇に備えよ ~日本が世界の農業を牛耳るチャンス?~』

という記事で、紹介した

『森が消えれば海も死ぬ』松永勝彦 ブルーバックス

という本によると

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リン肥料の原料は、鳥の糞などが何万年も堆積して形成されたリン鉱石である。
リン鉱石はあと数十年で枯渇するといわれているが、リン肥料なくしては農業はできない。
(中略)
北海道の面積の数十パーセントの広さに相当する海域を利用し、
ロープを使ってコンブを養殖すれば、
(中略)
乾燥コンブ1グラムには、リンが1~2ミリグラム含有されている。
燃焼後、灰から得られるリンは年間20~40トンになり、
日本のようにリン鉱石を輸入に頼っているような国でも、
輸入を必要とせずに農業が可能になるだろう。
>>>

とあります。

日本で使うリンを作り出すだけでも、北海道の数十パーセントの面積を要するわけですから、

この海域ではコンブの養殖を行い、この海域では洋上風力発電を行う、

というふうに、割り振らないといけないと思います。


それから、技術に投資すると、直接関係のある技術の進歩だけでなく、

あまり関係のない分野に応用できる技術が生まれることがあります。

これを”技術の波及効果”と言います。

技術に投資すれば、経済波及効果と技術の波及効果の”二重の波及効果”が期待できるのです。


復興と国土強靭化だけで物価上昇率2%に達しないなら、

メタンハイドレート以外のもの(コンブの養殖も含む)にも投資をしていただきたいと思います。


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