水不足にもマグネシウム | 朝倉新哉の研究室

朝倉新哉の研究室

全ては日本を強くするために…

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120911/trd12091121590017-n1.htm

に、こんな記事がありました。

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利根川水系で11年ぶりの取水制限 「雨、期待するしか…」

首都圏の水がめとなっている利根川水系8ダムの貯水量が減少したことを受け、
流域の1都5県は11日、11年ぶりとなる10%の取水制限に踏み切った。
地下水や他水系からの取水で、当面は一般家庭への影響はないとみられるが、
小雨の傾向が続くと一部で給水制限の可能性もある。
各都県は家庭や事業所に地道な節水を呼びかけている。
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当ブログでは、何度もマグネシウムを取り上げています。

それはなぜかというと、こういう事態にも対応できるからです。

海水からマグネシウムを取り出すと、淡水も得られるのです。

自然に降る雨だけを頼りにしていては、必ず水不足に直面します。

マグネシウムを燃料として使う”マグネシウム循環社会”が実現すれば、

マグネシウムと同時に淡水が得られますから、渇水に悩むことはなくなります。

再び、
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120911/trd12091121590017-n1.htm
からの引用です。
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 利根川水系への依存度が高い群馬県では7日、渇水対策本部が発足。
一般家庭の場合、各市町村が地下水や支流からも給水しており、
「同水系の取水制限だけでは大きな影響はないとみられる」(同本部)という。
ただ、工業用水は同水系に100%依存しているため、
担当者は大口の工場などを訪問し、節水を呼びかけているという。
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海水からマグネシウムを取り出すなら、

淡水もまた、必要なときに必要なだけ取り出すことができます。

工業用水には向いていると思います。

なぜ、マグネシウム燃料化(=淡水の安定的確保)に向けて日本全体で動き出さないのか、

不思議で仕方がありません。

メリットだらけなのに…。

太陽光なんて欠点だらけですよ。

コストは高いし、不安定だし…。

不安定さを補おうとしたら、蓄電池と組み合わせなければなりません。

そうするとコストはさらに高くなります。

マグネシウムは、作ってそのままストックしておけますから、

発電と蓄電を同時にやっているのと同じです。

”電気は貯めることができない”

今まではそうでした。

しかし、マグネシウムなら、これを克服できるのです。

海水からマグネシウムを取り出すと、もう1つメリットがあります。

純粋な塩が得られるのです。

純粋な塩は高く売れるのです。

マグネシウムは、生産量が少ないうちは、燃料としてではなく、

普通に売ればいいのです。

マグネシウムは、有用な金属で、幅広い用途があります。

生産量が増えてきたら、価格も安くなるので、そうなったら燃料としても使っていけばいいのです。


もう1つの水不足対策として、人工降雨技術があります。

『ニュートン 12月号』によれば、

筑波大学の真木太一客員教授らの研究チームが、液体の二酸化炭素(液体炭酸)を用いて

人工的に雨を降らせる実験を行い、成功しました。

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今回、研究チームは、三宅島付近の上空で人工降雨の実験を2回行った。
上空から液体炭酸を1秒間あたり5~6グラムの割合で数分間、3回散布した。
その結果、雲が発達し、風に流されて、三宅島から約20キロメートルはなれたところにある
御蔵島の上空で雨を降らせたことが目視で確認された。

中略

雲がよく発達したところでは、多いところで1時間あたり2~5ミリメートルの雨が降ったという。

真木客員教授によると、液体炭酸を用いる方法では、
ドライアイスを用いる方法にくらべて、降雨の量が多くなるという。
液体炭酸は雲の下層部から散布するため、氷晶が上昇する間と落下する間に成長できる。

国家戦略研究

国家戦略研究

これに対して、ドライアイスは雲の上から散布するため、落下する間にしか成長できない。
また、雨を降らせるための費用は水1トンあたり0.2円であり、
ドライアイスを用いる方法(1トンあたり20円)とくらべて安い。
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『ニュートン 12月号』より転載

液体炭酸を使う人工降雨は、1996年にユタ大学の福田矩彦教授によって発案されたものだそうです。

人工降雨によって、日本の水不足が解消できるなら、

マグネシウム生成の副産物としての淡水は、外国に輸出でもすればいいのです。

日本以外の国は、日本よりもっと水不足で苦しんでいます。


普通に使っても有用だし、エネルギーにもなるマグネシウム。

淡水や純粋な塩も得られる…。

こんなメリットだらけのマグネシウム燃料化をなぜ推進しないのか、

本当に不思議でなりません。


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