メガソーラーよりマグネシウム | 朝倉新哉の研究室

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超軽量小型モビリティ ULV。

いいですね。

時速30kmで、100km走れるわけですか。

しかし、1回の充電時間が4時間ですか。長すぎます。

ということは、自宅を中心に半径50kmが限度ですね。

市街地のみの移動手段ですね。

100km走れるからといって、自宅から100km先まで行って、

そのあとどうするんですか?

プラグインハイブリッド車や、電気自動車でも同じ問題を抱えています。

友達や親戚の家なら、4時間充電させてもらえるかもしれませんが、

そうそう都合のよい場所に友達や親戚の家があるわけではありません。

プラグインハイブリッド車だと充電時間は8時間ではなかったでしょうか?

仮に航続距離(1回の充電で走れる距離)が300kmだとすると、

長距離ドライブの場合、200~300km先に充電してもらえる場所

(友達か親戚の家など)が、都合よくあるとは限りません。

ガソリンスタンドのように、”充電スタンド”というものができたとしても、

8時間かけないと、再び走り出すことはできません。

充電時間が長いのは、やはり不便だと思います。

それに比べると、現在のガソリンスタンドのように、

短い時間で給油して、またすぐ走り出せるというのは便利です。

実は、マグネシウムを燃料にすれば、そのようにできるのです。

まず、自動車の動力源をマグネシウム空気電池にします。

そのマグネシウム空気電池の大きさ、形などを

各自動車メーカーと石油元売り各社が話し合って、規格化するのです。

そうすれば、使用済みの電池を車体から引き出して、充電済みの電池と交換するだけで、

またすぐ走ることができます。

(電池を車体から引き出す器具も規格化すればいいのです)

これなら、今のガソリンスタンドで給油するのと、あまり変わりません。

使用済みのマグネシウム空気電池は、マグネシウムが酸化して酸化マグネシウムになっています。

酸化マグネシウムは、酸素とマグネシウムの結合を分離すれば、

リサイクルすることができます。

矢部孝教授は、『マグネシウム文明論』の中で、

酸素とマグネシウムの結合を断ち切るのに、太陽光励起レーザーを使うことを提唱しています。

もちろん、その方法はやるべきですが、

日照が不安定な日本では、太陽光だけでは間に合わないだろうと思います。

そこで、既存の原発やトリウム熔融塩炉や、地熱発電や木質バイオマス発電などの電力で

レーザーを発生させて、それで酸素とマグネシウムの分離を行ってリサイクルする、

という方法もやるべきだと思います。

動画で紹介されたULVも、マグネシウム空気電池を使えば、

電池交換するだけで、どこまででも走ることができます。

(ガソリンスタンドが”電池交換スタンド”に生まれ変わっていれば、ですが)

石油元売り各社は、メガソーラーを建設するようですが、

メガソーラーを作るなら、矢部教授が提唱するマグネシウム生成プラントを作るほうがよい

と思います。

メガソーラーの代わりに、マグネシウム生成プラントを作れば、

自動車の動力がマグネシウム空気電池に替わっても、

動力源となるマグネシウムを供給し続けることができます。

つまり、”失業”しなくてすむ、というわけです。

全国すみずみに張り巡らされたガソリンスタンドのネットワークも

そのまま活かすことができます。

ガソリンスタンドの従業員も失業しなくてすむわけです。


動画の中で、三橋さんも言っていますが、

電気は貯めることが難しいため、太陽光で発電しても、すぐその電気を使えなければ

無駄になってしまいます。

矢部教授が提唱する方法では、太陽光でマグネシウムを作りますが、

そのマグネシウムは、その場で使ってもいいし、貯めておくこともできます。

言ってみれば、マグネシウムは発電と蓄電が同時にできるのです。

マグネシウムなら、三橋さんが言う”蓄電革命”を起こすことが可能なのです。

太陽光だけに限りません。

どんな方法で作り出した電気であっても、その電気でマグネシウムを作っておけば、

貯めることができなかった電気を貯めることができるのです。

これこそ蓄電革命ではありませんか?


国家戦略研究
マグネシウムは、生成、使用、リサイクルができます。
これが矢部教授の言うマグネシウム循環型社会です。
『マグネシウム文明論』矢部孝 山路達也 PHP新書より転載


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