いや困った。大変困っているのである。

 

毎年、この時期になると夏フェス参戦への予習復習として、プレイリスト作りに余念がないのだが、今年参戦予定のサマーソニック。その「聞いた事のないアーティスト」の中で一番、心の琴線にふれたバンドが……

 

『one step beyond / PASSCODE』

 

アイドルなのである。

 

『BABYMETAL』以降という言葉が正しいかは分からんが、アイドル+ラウドロックという手法はもはやスタンダートとなっていて、ラウドパークにてOPアクト(だったかな確か)を務めた『フルーツポシェット』やら、アイドルって訳ではないがメイド服にてロックテイストな曲を演奏する『BAND-MAID』なりのアーティストが海外で受けているというのは重々承知しており、決してアイドルだからという偏見をもって曲を聴いているつもりは無い。

 

そもそも、俺の好きな『戸川純』とかも早すぎたアイドルと言えばアイドルな訳だし、これまた俺の好きなノイズユニット『非常階段』とのコラボを行った『Bis』もアイドルといえば……まぁアイドル枠だしさ。

 

が。

 

ここ昨今における広い意味でのアイドルグループの楽曲クオリティが高すぎるのである。あっ、申し訳ないがAKB関連は「別に…」って感じね。まぁ好きな人は好きなんだろうし、そうして消費されていくのがPOPMUSICだから、それはそれでいいんじゃなかろうかと。別に琴線にふれるのだけが音楽でもなかろうもん。

 

『passcode』にせよ『Fear,and Loating in LasVegas』に似ているといえば似ているんだが……

 

『Return to Zero / Fear,and Loating in LasVegas』

 

上記した『Bis』の後続となる『BiSH』だったりと、アイドルと呼ばれる方々のパフォーマンスと曲の作りこみが凄いのよ。『BiSH』に関してはVoのアイナジエンドさんが凄く良くて、酒ヤケしたようなハスキーな声でありながら艶もある。別にアイドルじゃなくても良かったんじゃねぇの?っていうね。(一応、コンセプトは楽器をもたないパンクバンドらしいが)

 

そういったアイドル勢に対抗できる日本のバンドとなると……そりゃ勿論いるにはいる。

 

ただ、それでもアイドルのクオリティが高すぎる(汗)

 

穿った意見を言うと、当人たちが曲を作ってない時点で魂がこもっていない。自分の言葉ではない。凄いのはプロデューサー(passcodeのPの方とかバンドマンだったようだし)という見方もできなくないけど……例えるなら、夢と理想を追い、汗を流しながら自分の言葉を探すバンドマンにたいして、戦国時代とも評されるアイドル界の中で、夢や理想では到達できないリアルな現実を突きつけられ、それでも生き抜こうと思う少女達。

 

泥にまみれ流した血と、汗に滲んだ決意。

 

果たしてどちらが「濃い」のだろうか。なーんて事を考えちまい、ロック……いやバンドマンが世界一格好いいと思っている俺にとっては由々しき事態なのである。勿論、格好いいバンドもいる訳だが、アイドルだから血が薄いという考え方は改めなきゃいかんなと。

 

商業的なのは今やどっちもどっちだからね(汗)

 

いや、それでもやっぱりバンドに拘りたい部分もあるよなぁ。やっぱり言葉の説得力が…って別に自分で書かずともそこに血が流れるのであれば、いやでもやっぱり…(以下思考ループ)

 

……え??

 

スロット??

 

この娘たち程、真剣になれればスロッターがやる事なんて決まってるだろ。今出来る事をやるんだよ。パブリックコメントは0809までだぜ??

 

CLOSED BGM

オーケストラ / BiSH