2011年4月29日(金:祝日)、東京赤坂カーサ・クラシカで、
私がお手伝いしている3つのバンド、
Asty,Mitra,Noimy3ukaの初の合同ライブが無事終了しました。
ご来場下さった皆様、また、彼女たちを普段から応援して下さる
ファンの皆様に、深く感謝致します。

3つのバンドは、それぞれ違った個性があるのですが、
共通することは「アコースティック」つまり、生楽器の音を重要視することです。
もちろん、電気楽器を否定するとか・・そういう狭量な話では
ないのですが、「生音」のすばらしさを伝える・・というのは共通です。

今回のカーサクラシカは、お蔭様で「超」が付く満員で御来場の方には
窮屈な思いをさせてしまいました。しかし、実は私の意図というか、目的は、
あの「狭さ」・・にもあるのです。普段、クラシックや、生音などは、
CDを通して、または、コンサートホールなど、どうしても「距離」があるものです。
その「距離」を精神的にも、物理的にも、少しでも縮めたい・・というのが、
私のプロデューサーとしての思いです。
3つのバンドの10人は、それぞれ、すぐれたミュージシャンで、広い会場でも、
大きなイベントでも演奏経験のある人ばかりです。
それらでは味わえない、聴衆の方とのダイレクトな交流・・そういものが、
クラシック音楽には、まだまだ不足していますし、クラシック音楽家側にも、
その意識がまだまだ弱いものがあると思います。

会場に来てくださった中には、生の楽器の音を聴くのがほとんど初めて・・
という方も多数おられました。
そういう方にこそ、クラシック、生音のすばらしさを知って頂きたいのです。
クラシックは、決して神棚に上げて飾っておく、骨董品ではありません。
それを「生きた」音楽として感じてもらう事が大切です・・
というよりは、「ジャンル」というつまらない壁を無くし
純粋に「音楽」を楽しんでもらう・・それこそ、究極の目標だと思います。

昨日も、ボカロ(意味の分からない方はグーグルで)からバッハまで、
幅広いジャンルをお聴き頂きました。
それだけでも、やった甲斐があったと思っています。

ところで、3つのバンドは、発生の仕方も、組んだ経緯も、
まったく違うのですが、不思議なことにバンドを組む前から知り合いだったり、
同級生だったりしています。また、今回のLiveを通じて、仲良くなった人もいるので、
また新しい出会いになる・・のも、合同演奏の楽しさです。

ミュージシャンは、ある意味、当然、ライバル・・ですが、
それは、あくまで音楽スキルを切磋琢磨する・・という意味であって欲しいです。
お互いに良い部分を見つけ、また、人の演奏を聴いて自分の足りない部分
を知るのです。それ以上に「音楽で生きている」仲間として
お互いに助け合ったり、理解しあって、やっていって欲しい・・と思っています。

私の思う、メンバーの横顔を紹介します。

Asty は、お付き合いが始まって、約2年弱。確実な成長をしていますね。
    3人の能力がまったく凸凹がない奇跡的なバンド。曲のクオリティーは、
    まずどこにも負けないでしょう。
    課題の演奏力も徐々に上がってきています。

Yuko
天性の明るさと才能を持った子。表情豊かで安定したボーカルは、
だれの心も掴みます。天真爛漫に見えますが実は非常に繊細な神経の持ち主です。
Yukari
小柄な彼女ですが、中身は音楽で溢れています。
抜群の音感と音楽理解力の持ち主。
可憐さとオトボケの絶妙なミックスがファンの心をくすぐりますね。
Mina
いつも冷静沈着に仕事を黙々とこなす彼女ですが、
音楽への情熱は人一倍です。
なにより抜群のセンスは、編曲作曲に見事に生かされています。
私に万が一のことがあっても、
きっと私以上のプロデュースができると思います。

Mitra 出来立てのホヤホヤのユニット。でも、ポテンシャルは素晴らしいと思っています。

Yumi 
着実で堅実なピアノ演奏と見事な作曲能力を持ち合わせています。
穏やかな人ですが音楽に対する真摯さは目を見張るものがありますね。
Alisa 
小柄でアイドルのような容姿の彼女ですが、実は優秀な作詞家であり、
個性あるボーカリストでもあります。
Yumiさんとの共作の相性も良いよいです。名曲を期待できるでしょう。
Nami
プロ並のMC能力と、華やかな存在感のある彼女ですが、
実は心使いの細やかな優しい人だな・・と思います。
アドリブができるフルーティストは貴重です。オカリナも最高です。
Yuko 
10人の中で唯一、私と直接縁の無いところでメンバーになった子です。
しかし、演奏能力を聴いて安心しました。編曲にも期待しています。

Noimy3uka これも結成間もないのですが、すでにファンも居るという不思議なバンド。
     上記2つのバンドと違って基本、クラシックだけしか演奏しませんが、
     その演奏は独特の雰囲気を持っているようです。

Yuri 
可憐な容姿、ほんわかとしたトーク・・・
とまったく違う大迫力のピアノ演奏が魅力です。
ロシア仕込みの表現力豊かなピアノは普段クラシックに縁の無い人まで惹きつけます。
Nio
10人の中でもっともお付き合いの長い彼女は、明るく大らかな人柄ですが、
演奏となると人が変わったような集中を見せます。何でもチャレンジする精神は立派です。
Mayumi 
通称まゆゆ・・その明るいキャラクターは「酒」がセットで知られています。。が
実際は、繊細な心を持つアーティストです。真面目で真摯な演奏が素敵です。

それぞれが、違う能力、違う才能を持った彼女達、
優秀なミュージシャンに成長してほしい・・
と心から願っています。今後ともよろしくお願いします。