ダバオの空港で無事にトニーと再会。

キャアキャア言いながら、二人で抱き合いました。

義理のお父さんの車に乗り込んだ後、
「昨日、いとこの結婚式で、マニラから親戚たちが来ていて、
今晩、パーティがあるの。そこに行くよ。」

と言われ、出かけることになったのです。

親戚の家は、ゲート前に銃を構えた門番がいる、
富裕層が住むエリアにあり、
十数人の人たちが、そこにいました。

パーティと言っても、着飾るのではなく、
広い庭で、食べたり飲んだりする、
気軽な雰囲気なもの。

皆さんの前で自己紹介をし、トニーとの関係を話した後、

年配の男性が、「せんせい」「にほんじんはしんせつだ」など、
片言の日本語を話して下さり、お心遣いをありがたく思いました。

私は、トニーと、ネネさんと呼ばれていた、40代位と思われる女性と

3人で、話をしていました。

簡単な受け答えをしているうちに、ネネさんから
「それだけ英語を話せるなら、
マニラに来たら、家に泊まればいいわよ。」
と提案があったのですが、

泊まる場所が決まっていたので
「ありがとう」と返し、その話は終わった、と思っていたのです。

トニーに、例の失恋話をした時のことです。

「私が悲しんでいることをトニーが知って、
カードをくれたように思えたんだけれど・・」

「そんなこと知るわけないでしょ~」

「そ、そうだよね、知るわけないよね。」

そうなんです。
トニーが知る訳がないんです。

でも、今、自分のEFTや、

クライアントさん達のセッションの提供を通じて思うのは、

自分がどうしたいのかに沿って、選択・行動をする時に、
人と人との間に、「絶妙と感じる、タイミング」が生じる場面が、

結構あるということ。

夜空を見上げながら、私は
前日、前々日と、宿泊先の梨泰院でプンスカしながら
一人で月を眺めていたのを思い出していました。

 



昨日と同じ月を、今日はダバオでトニーと一緒に見ている。

トニーが、私にとって絶妙と感じるタイミングで

グリーティングカードをくれたのを機に、旅に出ることを決めたので

不思議な気持ちになると共に、ダバオに来て本当に良かったと思いました。

翌日だったか、トニーが大学生だった頃のアルバムを見せてくれました。

そこには、マニラに行った時の宿泊先となる、Aさんが写っていたのですが、

「え、男の人なの?」

そうです。
私は、Aさんを女性だと思い込んでいたのです。
 

メールも出しているのに全然気づかなかった・・。
ひー。

後に、ダバオでの旅を終え、マニラに移動する日に、トニーから
「みつる、今日はネネの家に行くのよ。
だから、ネネの家に持っていく、日本のお土産を買いに行こう。
Aには明日迎えに来てって、話しておいたから。」
と言われます。

こうやって私は、フィリピンで、3家庭にお邪魔することとなったのでした。

過去を振り返る時、「3」という数字は、
変化の場面で結構と、登場しているように思います。

 

でも、渦中にある時は、変化を変化とは感じないので、
後になって、「あれがそうだったのか」と謎解きをすることになるのですが、

これが、なかなか楽しいもの、なのです。