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さて、そろそろ子供達も夏休み突入ですね。

既に提出された方も沢山いらっしゃるとは、思いますが、「原発パブコメ」知ってますか?

意外なほどに、周囲で知らない人が多かったので、再度お伝えしておきます。

国家戦略室が日本のエネルギー政策を見直すために、一応国民の意見を聴取しておきましたというアリバイ作りの為に始められた「原発パブリックコメント(略してパブコメ)」。

8000万弱の予算で博報堂に丸投げして、東京を除く全国の各都市で「意見聴取会」を開催し、HP上で「パブリックコメント」を募集して、7月中に全て終了、8月末までに「福島原発事故を受けて抜本的に見直したエネルギー政策」を取りまとめるという動きをこそこそとやっていたのですが、脱原発を訴えるNGOなど政府の企みを常にウォッチしている人々に見抜かれ、見事表沙汰になってしまったという一件です。

東京新聞では大きく取り上げられましたが、仙台の意見聴取会では東北電力の執行役員と原発推進団体の幹部が、名古屋では中部電力の幹部社員が、それぞれ原発がいかに必要であるかを、あたかも国民の意見かのように装い、発言していたのです。

さすがにこのようなあからさまなやらせ発言は、市民から大ブーイングを受け、当事者である電力会社関連の人間は意見聴取会に参加不可となりました。ちなみに、これまたこっそりと自身の政策集から「脱原発」を削除した橋下大阪市長は「電力会社の人間も同じ国民なんだから締め出すのはおかしい」などと発言してましたが、彼の二枚下は同じ弁護士仲間の仙谷、枝野と「ひとつ穴の狢」なのだということは明らかとなりました。

橋下大阪市長は、「アメリカさまが第一」の小泉竹中グループが育て、デーブ・スペクターがマスコミデビューさせ、創価学会が全面支援して政界に送り出した人物であることは、多くの知識人から指摘されているところなので、「日本人の自立」をめざす人々にとっては危険なファシストであることは言うまでもありませんね。

おっと、話が脱線してしまいました。久しぶりの投稿なので、つい高ぶってしまい申し訳ありません。

そんなこんなで古川大臣率いる国家戦略室の企みが明るみに出てしまい、パブリックコメントの提出期限が7月末日から8月12日まで延長を余儀なくされました。

脱原発に長年取り組んできた環境NGOグリーンピースやFoEなどのHPには、パブリックコメント提出に関する留意事項が書かれていますが、この小論文を書き上げる上では、随所に落とし穴が仕掛けられていますので、注意しましょう。

グリーンピース http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/41482/
FoE http://www.foejapan.org/

ポイントは、以下の点です。

① 原発依存度を「2030年までにゼロ、15%、25%の三択で選択すること」が求められていますが、内容をつぶさに見るとどれも不完全な選択肢となっており、今まで真面目に脱原発に取り組んできた人がみんなしらけて提出する気をなくしてしまうような内容となっています。これが第一の落とし穴です。

 東京新聞では、政府は15%シナリオに誘導しようとしていると暴露しましたが、まさにその通り。
  
 騙されてはいけません。意見概要欄のしょっぱなに「ゼロシナリオを選択する」と明記して提出しましょう。

② 「今すぐ脱原発」とか「即廃炉」とか「自然エネルギー中心の社会を」とか書いてしまうと、集計分類上ゼロシナリオに含まれず「その他」に分類される危険性があります。これはNGOと国家戦略室のやりとりから明らかになりました。僕もその公開質問会に出席したので、生で聞いています。国家戦略室の審議官は「パブコメを集めてみてから、集計方法を考える」と自ら都合のいいように作文することを明言していました。

 これが第二の落とし穴です。

 2500字の意見欄に言いたい事は沢山書けます。

 今回は、まず「ゼロシナリオ」を確定させて、次にゼロの時期を2030年までのいつの時点にするのかという議論に展開していくのが得策と思われます。

③ 15%シナリオは、廃炉が決まっていない50基の原発の稼働率80%で達成できる数値です。すなわち、福島第一原発5~7号基と福島第二原発、浜岡原発なども再稼働するという意味になります。もし再稼働できなければ、新規に建設しないと15%達成できません。

  しかしながらこの事がわかるような説明をせずに選択肢を提示しています。これが第三の落とし穴です。

  また15%シナリオが選択されると再処理施設が温存されることになるので、「もんじゅ」も「六ヶ所村再処理施設」も全て今まで通り稼働継続という流れになってしまいます。

  政府はやらせパブコメによって、このシナリオに誘導しようとしていたのですね。

④ これらの企みが明るみに出てしまった為に、現在ゼロシナリオのパブコメが沢山提出されているのでしょうか?民主党の執行部からは「3つの選択肢にしばられず、0~25%の間で柔軟的に考えるべき」などという発言が出始めています。

  二枚舌の枝野大臣は、「僕も本音は脱原発。だけど、原発なくしたら、電力不足や電気料金値上げが必至だから、簡単にできず悩んでるんだ。」などと、相変わらずマインドコントロールをかけ続けようと画策しています。

  とにかく0%だけは避けたいという事なのでしょう。

  野田首相の地元である千葉県船橋市と枝野大臣の地元である埼玉県大宮市で、同時多発の脱原発デモが行われています。

  「次の選挙で必ず落とす」という主権者からの強い意志をようやく彼らも感じ始めたに違いありません。

⑤ パブコメ提出者の年齢制限はありません。

  オトナも子供も自由に提出できますので、ご家族全員で夏休みの宿題として書き上げてみませんか?

  パブコメが人口の1%にあたる100万件という規模で集まったら、霞ヶ関に激震が走ることになるでしょう。

  もう彼らが「やらせ」を使えなくなるという事を意味するからです。

僕は、勿論地球上から「原発も核兵器も根絶」することを望んでいるわけですが、それ以上に「自分たちの事は自分たちで決められる社会」にまずこの国を変えて行きたいと思っています。

国民的関心が大きく高まってきた原発問題をテコにして、官僚達に主権者が誰なのかを、はっきりと思い知らせてやりましょう。

この国のオーナーは、海の向こうの金融資本でも軍産複合体でもなく、その他多国籍企業でもありません。

この国で生まれ、ふるさとを愛して、大地とともに生きている僕らなのだという事を、はっきりと示す「天の時」がきたのです。

最後にあくまでも参考までとして欲しいのですが、自分が提出したパブコメをブログ上で公開しています。

興味ある人はこちらをご覧下さい。

http://ameblo.jp/karadaniaiwo/entry-11305233094.html

活日土