私も旦那さんもかなりの食いしん坊なのだが、月の半分くらいしかバルセロナにいない旦那さんは、せっかくこちらに住んでいるからっということでバルセロナにいる間はお気に入りの地元のレストランか未開拓の地元のレストランを色々試すため90%はスペイン料理か洋食。スペイン料理は日本人の口にも合うと言われている通り確かに合うのだが、3食続いたら私はやっぱり日本料理が食べたくなる。そのため、彼がいない間はほぼ日本食日本

 

バルセロナに移った当初は、どこにどんな日本食があるかも分からず、アジア食が無性に恋しくて「なんちゃって系」と気付きながらも片っ端から試していた。少しずつ日本人のお友達や知り合いも増え、「日本人経営の日本食」を教えてもらい、一軒一軒地道に1人で食べ歩きをしていた。こちらに来た当初の日本食の印象は「塩っぱい!」の一言。日本人が経営していてキッチンにも日本人が入っているのに不思議で理解できなかった。観察していると、お客さんはほぼスペイン人。そしてランチメニューのドリンクはビールも選べるからお昼から飲んでいる人口高め。きっとアルコールを飲みながら食べるから塩っぱくなければ味が分かりにくいのだろうひらめき電球

香港の日本食のクオリティーがかなり高かったため、こちらではどこに行ってもなかなか満足できず、チョイスも多くない(これも香港と比べてしまうが)ため、「全くないよりはいいかっ。」というスタンスでかなりハードルを下げていた。

 

そんな中、また食べに戻りたくなって通っている日本食屋さんが何軒かできたっ割り箸

 

 

 

定食系が大好きな私にとってここの存在はかなり大きい。日曜日と月曜日以外は毎日営業でしかもスペインのランチにしては早めの13時オープン。さらにシエスタタイムなしで終日ぶっ通し営業。値段も10ユーロ(現レート約1250円)以下だし、安心・安定の頼れる存在。日替わり幕の内弁当を始め、色々あるが、私はほぼ毎回カツ丼か和風ステーキ丼。

気さくなオーナーのおばちゃんとびっくりするくらい大声で歌いながら作っているお兄さんがいる。支払いは現金のみ。

 

いつも玉子しっかり焼き、紅しょうが抜きにしてもらっている↓

懐かしい味付けのステーキでこちらの高いステーキ屋さんよりも美味しい↓

 

 

 

お腹空いてるタイミングでたまたま通りかかり、お店の入り口に大きく「天ぷら屋」と日本語の看板が目に飛び込んだ。一瞬「なんちゃって系⁈」って思ったけど日本語が間違っていないし、とりあえず入ってみたのが始まり。ここには、スペイン人と日本人のミックスの店員さんがいるが、彼はどちらの言語もペラペラで、しかもす~ごく気が利くし、とても礼儀正しい。まさかのスペインで私の経験上トップ3に入るくらいの素晴らしい接客をする方。

私はいつも松花堂弁当なのだが、お友達から天ぷら定食も美味しいと聞いて、昨日試してみた。エビ2本、白身魚、ナスそして大きめおかき揚げが入っていてかなりのボリューム。

 

松花堂弁当。お茶かデザート(アイスかトリュフ、追加料金+でゴマプリン)がつく↓

 

 

 

スペイン移住前の下見に来た時に、初めてできた日本人のお友達とタパスを食べながら散々日本食の情報を聞きながらランチした後、美味しい日本のデザートを出すとこが近くにあるからと連れてってもらったのがここ。抹茶や小豆を使ったデザートがあるが、平日はお食事も出す。ここは、日本人とスペイン人の写真家カップルが経営していて、元々はお茶をしながら写真を展示しているギャラリーのよう。お店にある写真のカラーはスペイン人奥さん、白黒は日本人の旦那さんが撮ったよう。奥さんはは自分の言語以外に日本語も英語もできて3回目にお邪魔した時に1年間日本中を回って撮影したと話してくれた。

下見の滞在中にデザートを食べて、その数日後にはもう日本食が恋しくなってた矢先に不思議なことにこのお店にたどり着いてカレーライスの写真が目に入った。迷わず入ってビーフカレーをオーダー。カレーのことしか考えてなかったし話しかけられるとも思ってなかったのに店員さんに「いつもはこんなに空いてないんですよ。」って言われ私は内心「すぐに座れてラッキー。」くらいにしか思ってなかった。この店員さん、すごく印象に残っていて不思議な縁で今ではお友達。しかも、すごいことに彼女は私が過去に2回行っていることを覚えてくれてた。

さて、カレーライスがくる前にまずお味噌汁が運ばれたのだが、お味噌汁をのんだ後、思わず顔を上げて「は~」と言いたくなるくらいほっとした。そして大豆サラダが美味しくすぐにお気に入りに。

 

一気に食べきったカレーライス↓

 

そして、たまに食べたくなる鰻。韓国マーケットでも冷凍のが売っているが中国産。さすがこちらでは食べれないだろうと半ば諦めていたが、聞いたらここの鰻はスペイン産。上品でおいしい。そして食べたい時にうな重が食べれるって精神的に嬉しい。

 

その後、裏庭席は犬もOKということを知ってからはここに座るのが好き。ここでごはんして、和風のお茶碗で飲むカフェラテがとってもとっても癒される。

 

 

そのお友達の店員さん、今はもうここにいないが、オーガニックフードを中心にしたテイクアウト専門のお弁当屋さんの開店準備中。彼女の接客や勤務先を自分のお店の様に大事に思うタイプだからこそいつかやってくれると思っていた。彼女のお店の開店が今から楽しみっ。

 

 

 

ここの大福を始め、日本っぽいデザートが美味しいという評判は聞いていてずっと気になっていたが、うちからのアクセスがちょっと不便だということと、犬たちのお散歩がてら歩いて20分くらいのところに、有名な日本人のパティシエが経営するケーキ屋さんがあるということでなかなか行けてなかった。先日、ここの近くに用事があったため調べてみたら、水曜日から土曜日はランチもやっているということで、ランチタイムに合わせて用事を済ませ楽しみにしていた。なぜならハンバーグ定食があるらしい!

一番のりで入るとすごくタイプのお店。そして日本の本が置いてある席で久々の日本語の雑誌や本。発売はだいぶ前のだが嬉しい。こちらには日本の本屋さんもないし、売っているところもない様だし、送ってもらったら税金が高くつくか、ちゃんと届かないかで本好きにはツライ。

 

そしてきた~、ハンバーグ定食。想像以上に美味しくてかなりがっついてたと思う。ハンバーグも美味しいのだが、このライス。ガーリックライスと思われるが、ライスがもちもちしてほどよいガーリック感。少し余裕が出て周りを見渡すと何と知り合いのお友達が働いていてびっくり。忙しすぎてこの時に彼女とは話せなかったけど、後から聞いたら実は彼女がキッチンで作っているということ。これは彼女を捕まえてコツを聞き出したい!

 

ハンバーグ定食に感動して、ランチについてたデザートが何か忘れてしまったが、ここを有名にした大福を食べれてないし、日曜日もやっているから次回はデザートをメインに来よう!でも、やっぱりこのハンバーグ定食が目的になっちゃうんだろうな~。最近の一番のお気に入り!

 

 

 

同じ時期に香港からこちらに移住した日本人のお友達がここのご近所さんで「日本っぽくてなかなか美味しいよ。」と教えてくれてたが、ここもうちからのアクセスがちょっと不便でなかなか行けてなかった。無性に揚げ出し豆腐が食べなくなってここにあることを知って行ってみて。こじんまりしているが、居心地がいいお店。日本語が上手なスペイン人の店員さんもいて、トンカツもちらし寿司もしっかり食べたいのに揚げ出し豆腐もオーダーしたらきっと食べきれないだろうと悩んでたら、通常の半分のサイズで揚げ出し豆腐を出せるか聞いてくれた気の利くおねえさん。ダシがしっかりしているのに塩っぱすぎず甘すぎず、片栗粉もかたまってなくて普通に美味しい。そしてちらし寿司も普通に美味しい。生姜焼き、トンカツ、サイコロステーキなど定食メニュー好きには文句無しに美味しいお店。いつか夜と土曜日のお昼のコースを食べてみたい。

 

通常サイズの揚げ出し豆腐は7.5ユーロ(現レート約940円)↓

バラちらし寿司24.5ユーロ(現レート約3000円)↓

 

 

 

和食ではないが、日本人経営の日本の中華料理屋さん。まだソフトオープニング中だったがここもバルセロナで一番初めにお友達になったお友達に連れてってもらった。私も大好きな台湾の鼎泰豐(ディンタイフォン)で修行したオーナーがこちらで始めた小籠包屋さん。日本でも中華料理屋さんを経営しているという。こちらにも中国人が経営している中華料理屋さんは多いが、化学調味料に敏感な私はほとんど行かない。だから日本人が経営していて品のいい味の小籠包や日本っぽい中華が食べれるのは嬉しい。そして助かるのが、日曜日も営業していたり、休みが多い月曜日でも営業していたりしていた。そういう便利な営業日だったこともあって、一時かなりハマっていた。日本から輸送した製麺機待ちや内装等、色々と準備が完全に整っていないということもあって結構長い間ソフトオープンなのだが、いつも満席で、既に地元の雑誌に取り上げられたり、ミシュランスター獲得シェフも通っていたり、お店側は目指しているところに達していないというが「このままでもいいんじゃない?」っと思うが、そのため営業時間が確定でなかったり、メニューも進化し続けているからチョイスも多いし、新メニューやなくなってしまったメニューもある。色々試してみたが私のパターン的には、小籠包とフォアグラの小籠包、担々麺をレストランで食べて、夜ごはん用に麻婆豆腐とチャーハンをお持ち帰りする。チャーハンは日本っぽい中華の味でかなり私の好み。当初高菜チャーハンがあって私は大好きだったがスペイン人に高菜の価値が理解されなく幻となってしまった。その後、海鮮とチャーシューのチャーハンになってこちらも私の好みの味だったが理由は忘れてしまったが、先日メニューから消えていた。チャーハンのお持ち帰りが定番の私のために特別に作ってくれたが、次にそれが可能かどうかはまだ不明。麻婆豆腐は頭が真っ白になるくらい辛くて四川山椒が入っているのが私の基準なのだが、こちらはちゃんと四川山椒が入っている。辛い物を食べないスペイン人なので、こちらで満足のいく辛いお料理にはまだ出会っていないが、ここでも通常より辛くしてもらって四川山椒も多めにリクエスト。クセになる場所です。私は普通とフォアグラの両方の小籠包が食べたいし、その日の気分がランチメニューになかったりいつも単品プラスお持ち帰りで40~50ユーロ(現レート約5~6千円)くらいいってしまうがお得なランチメニューもありオススメ。気さくなマネージャーさんはソムリエでもあるため、セレクトされたワインやカバも多い。

 

小籠包↓

このフォアグラの小籠包が一番すきかも↓

黒トリュフの小籠包↓

さっぱり系の担々麺↓

通常より辛めで四川山椒多めにしてもらっている麻婆豆腐↓

こちらも人気メニュー、よだれ鷄↓

醤油ラーメン。懐かしい昭和の味ですき↓

夏はこちら炸醤麺↓

今もあるかわからない上質のオリーブ油を使った油麺↓

 

 

新しい日本食屋さんができたという情報が入れば前の晩から楽しみにして行ってみたり、家からのアクセスが不便でなかなか行けていないとこもあったり、行ったとこでもまだ食べてないメニューもあったりで、まだまだ開拓中だが現お気に入りの存在たちにかなり救われているし、1人ランチの楽しみでもある。明日も日本食だな~!