今週「回胴式遊技機製造業者連絡会」から5.9号機についての正式な発表がありました。
内容に関しては以前から言われていたものと大差ない感じでしたが、
「役比モニタ」については一般の方はあまり知らなかったのではないでしょうか。
1500枚規制とか、ARTの抽選方式云々については既にある程度情報が出回っていると思いますので
「役比モニタ」についてちょこっと。
そもそも「役比」とは何か?
「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」というぱちんこやスロットの細かい規則があるのですが、
その中に、
「6000回転回した時に役物での払い出しが全体の払い出しの7割を超えてはならない(第1種特別役物での払い出しは6割以内)」←かなり簡略化してます。
という決まりがあるのです。
もっと簡単に言うと、大当りでの払い出しばかりではなく通常時も小役等である程度払い出せよ。
って感じ。
これはスロットに関しての規則で、同じくぱちんこにもあるのですが、
要はこの役物比率という一般には訳の分からないものを遊技台に表示して確認出来るようにしようという事。
私的にはコレ何の意味があるの?
と思ってしまいます。
特にスロットは意味ないですよ。
スロットには設定以外に遊技機の性能を変更する方法が無いですし、
その設定に関しても全設定保通協にて検査し規則に準じた物しか適合しない。
そんなスロット機において遊技機に「役比モニタ」を表示して何の意味があるのか。
もし例え6000回転で偏って役比が7割超えてしまったとしてそれは誰の責任なのか。
もし何か責任問題になるとすれば間違いなく検査機関の責任でしょう。
メーカーが保通で適合した機械をそのままホールに納品した。
ホールは普通に決められた設定で営業した。
それでも確率物なのだから時には越える事もあるでしょう。
逆に絶対に超えなかったらそれこそ確率物ではなくなりますけどね。
検査に適合した機械のままでしか運用出来ないスロット機に「役比モニタ」をつけて
それらの比率を表示した所で何の意味もない・・・
ゴト対策だったり、不正対策という名目もあるのでしょうが、
そもそも役比ではそういった物の判別はたいていの場合出来ないですよね。
ただのやってますアピールなのでしょう。
あぁまた無駄な機能が追加されたなぁという感じです。
この「役比モニタ」は今後ぱちんこにも付くようですが、
先般国会でぱちんこの釘問題が取り上げられた際に民進党の高井議員が言った
「スピードメーターのようなものを付けるべき」という質疑の内容をそのまま搭載しますという話。
これに関してはまぁ、ぱちんこの役物比率が問題視されているので付ける意図は理解出来ますが
運用方法などが気になる所でもあります。
スロットの「役比モニタ」は任意にリセットする事が出来ない物として搭載されるようですが、
ぱちんこの場合、中古で購入してきた機械の「役比」が規定を超えていた場合
どういった方法で処理するのかが一番気になる所。
あと、先日営業1号さんのコラムでも書かれていましたが、
「役比」が規定値を超えてしまった台を閉店後に一般入賞口に手入れする。
こういった事も出来てしまうという意見もあるようです。
そういった問題について何かしら対策が盛り込まれると良いのですが。