幻想の沼

私は幻想の沼

私は人々の恐れや不安が大好き
あなたたちは廃墟となった心のがれきを大事に抱え
寒さをしのぐ為だけにそれを火にくべる
私の幻想の沼に一歩足を踏み入れる時の
あなたの顔は青白く
希望という光に背を向けて
自ら選んで沼に進むのです

一歩一歩深みに進むにつれ
あなたはその沼の冷たさを感じなくなり
一体となって沈んで行きます
暗い表情の顔の半分まで浸かり
その後、ヌピュっと頭頂まで沈み、溶けた後言うのです

「ああ、何だったんだろうか
私はどうしてここに来たんだろうか
なぜだか思い出せない」

沼と化す事で自分の記憶を忘れ去り
痛みや傷から逃れるのと引き換えに
全ての感情を失うのです

そこは温かくも冷たくもない　ただの沼
希望の光をみても
もはや何も感じない

私は幻想の沼
囚われた人間のみが化する幻想の罠

私は幻想の沼

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幻想にずっと浸るのは止めましょうね


この言葉はビジョンと共に現れました。
警告でもなく、善し悪しもなく、ただ幻想とはこういうものである
という教えのように。

イメージできる方だけ、イメージしてくださいね

では☆
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