他愛もない会話が幸せだった」
「今の私をみると、元気そうに見えるかもしれませんが、今も眠れず悲しみが消えることはありません」
3月5日、大阪地裁201号法廷。ダマラさんの妻は、裁判員らに向かって静かに語り出した。
意見陳述は、昨年1月16日の事件当日のことから始まった。
あの日、電話で一報を受けた妻は、気が動転し、わけも分からぬまま現場へと自転車を走らせた。
到着後、警察官から「早く病院へ行った方がいい」と言われ、急いで搬送先の病院へ向かい、変わり果てた姿の夫と対面した。
証言台のすぐ横には、殺人罪などに問われた彫師、白石大樹(ひろき)(22)と無職、白石美代子(23)の両被告が座っていたが、妻は2人とは目を合わせず、前を向いて気丈に語り続けた。
だが、夫の遺体を目にした場面になると、次第に涙声に変わった。妻の前の壇上に並ぶ裁判員の中にも、涙を浮かべる人がいた。
妻の話は、ダマラさんとの出会いから、日本での暮らしへと続いた。
ネパールで出会った2人は平成12年、ダマラさんの来日後に結婚。
ダマラさんは工場などで働き、給料の大半を母国に仕送りしながら、ネパール料理店を開くという夢に向かってコツコツとお金をためた。
ダマラさんの生い立ち
15歳で単身インドへ出稼ぎに行き、家族に仕送りをした。日本での大検にあたる資格を取って大学に進み、トレッキングガイドを務めた。甥(おい)や姪(めい)の面倒もみる頼りになる存在だった。
大樹被告に対する検察側の求刑は懲役18年。だが、裁判員の中には「軽すぎる」と感じる人もいた。結果、判決は求刑を上回る懲役19年。一方、美代子被告には傷害致死罪を適用し懲役9年(求刑同15年)が言い渡された。
「私たちの身勝手な暴力で命を奪ってしまい、申し訳ありませんでした」
意見陳述に先だって行われた被告人質問で、大樹被告はダマラさんの妻に謝罪。「酒に飲まれて粗暴な行動をした」「毎日悔やんでいる」と反省の弁を並べ立てた。
だが、妻は「後悔しているというが、命を奪った罪の重さを感じているとは思えない。一生罪の重さを背負ってほしい」と訴えた。
犯人について
この事件で、伊江弘昌、塚本訓子、白石大樹、白石美代子 が逮捕されている。
感想
何の落ち度もない通りすがりの人を複数で殺し、
これだけ世論に衝撃を与えて懲役19年、女性の方は9年。
多少早く出てきても30歳近く。 また同じような子供産んで増やすことになりますね。
20年後出所したこの人たちが何かの役に立つとも思えないし、
社会的には生産性も生み出さない重荷になることも多いと思います。
どんなに少なくともあと10年足してほしぃです。