インテリで理論的、そして時に切れのある毒舌を発する
舞台とTVの境をゆく希有な漫才師、それが上岡龍太郎でした。

金や人気にそれほど執着が無く実力はあったのですが大人気といった感じではありませんでした
ですがその知性と実力に裏打ちされた芸は大いにお茶の間を賑わせました。

引退の時には人気のある状態で引退をしたのでファンの間には
惜しまれた方も多かったようです、しかし「醜態を晒しボロボロになるまでいるわけにもいかない」と
おっしゃられる様に上岡氏なりの美学があったのかと思います。
やはり引退するものですからかつての毒舌や切れが無くなってきているのもファンや本人も
自覚していたのかと思います。その潔さが漫才師、上岡龍太郎を表すのではないでしょうか?

さて、最近引退を宣言され上岡氏と同じ55歳で引退するとは運命を感じると述べられた方がいます。
彼を心の師と仰ぐ島田紳助です、彼は上岡龍太郎が引退する時に言いました。
「芸能界での道標を失ってしまう、引退を考え直してくれないか」
彼が上岡龍太郎の事をどれだけ慕っていたのかをうかがい知れます。

タモリであれば赤塚不二夫であるようにその芸の根幹になったり
芸の世界に入るきっかけになった人物、強い影響を与えた人物というのは
慕われ永遠の師や肉親以上の恩人となるのでしょう
今日はそんな上岡氏にスポットライトを当ててみました。