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悲しいことに発達障害者と親御さんの間には、関係がこじれいているケースが少なくありません。また、子どもの二次障害に、親や教師などの身近な大人たちが関わってしまっている事も、残念ながらあるようです。でも僕は思います。では、その人たちだけが悪くて、こういう事が起こってしまったのかという事です。今日は、周囲や社会が、親や教師を追い込んで行く事について記事にしたいと思います。この記事は、僕自身の反省の思いも含めて書きたいと思います。

大抵の場合、発達障害児を育てていて、
母親が最初に感じる違和感は、
発語が遅い、不器用などの成長の遅れか、
激しい多動であるようです。

でも、そのほとんどの場合、
「男の子は、言葉が遅れるものよ」とか
「やんちゃなくらいでいい、頼もしい!」
「女の子は、不器用でも、おしとやかならいいじゃない」などと、
周囲は、母親の大変さを受け入れるよりも、
子育てとはそんなものよ・・・
といった反応が多いように感じます。

夫の忙しさ、仕事への没頭も、
母親に暗い影を落とします。
今、30~40歳代の二次障害を抱えて就労も出来ず、
或いは引きこもっている発達障害者がこれだけ多いのと、
その世代の父親が、日本の高度成長期に働き盛りであったことは、
関連性があると僕は思っています。

夫は仕事、妻は家庭と教育と二元化し、
核家族化も進行し、またご近所付き合いが希薄化する中で、
母親が、ひとりで子育て負担をかぶる家庭が、
この時代、増えたのだと思うのです。

その後の世代においても、
そうした家族関係は続いているので、
今20~40歳代の親世代も同様だと思われます。

今、日本では、お母さんが子育ての全ての責任と負担を、
1人でかぶっているのかもしれませんね



【母親の焦りが起こしたもの・・・】
こうした背景の中で、人一倍大変といわれる
発達障害児の子育ては、
ほとんどお母さんの方にのしかかります。

2~3歳になり、周囲の子達と発達の遅れが目立ち始めると、
公園に遊びに行くのもつらく感じられるといいます。
激しい多動や、また逆に共感性が乏しい子どもの状態は、
ママ友との関係も、難しくするといいます。

学童期に入り、友達と上手くいかなかったり、
学習障害の症状が出始めると、
母親の焦りは、加速したかもしれません。

社会が学歴や競争的な環境に進んでいく中で、
「普通は・・・」「そんなことしてちゃ、自分が困るのよ」と、
母親からは焦りの言葉が出たのではないでしょうか。

【自分自身を振り返って・・・】
僕自身を振り返ってみると、
子どもの多動や睡眠障害が出始めた1歳半以降は、
比較的、子育てに関わる父親であったと思います。
当時は仕事のほうでも忙しくしていましたが、
家内1人では、手に負えないと感じ始めたからです。

また、発達障害の特徴を持っている息子と、
割合、僕は相性が良かったというか、
僕自身は、長男にそれほど違和感を感じなかったところで、
むしろ、妻を追い込んでしまったかもしれません。

一日中、多動な長男と過ごし、
一番しんどい目を見ていた家内。
しかし長男も、父と母の前で
態度を変えるところもあったので、
(「発達障害児は、
 顔色は見ないけれど、人は見る」
 ・・・なんて話もあるんですよね。
 きっとうちも、そうだったんでしょうね・・・^^。)
妻が、長男と上手く関われないことを、
僕も懐疑的に見ていました。

親が関わりを変えていけば、
この子は落ち着いていられるし、
成長もしていくのに・・・なんて思いを抱いていたのです。

きっと、妻はつらかったろうと思います。

このところ僕は、
「受け入れられて育つと、
 人を受け入れる気持ちが自然と育まれる。」
「共感性の乏しい子達であっても、
 肯定される経験を積むことで、
 周囲の思いに気付き、関わる力を身につけていく」
というような記事を、何度か書いています。

でも、これは、決してお母さんだけを責める意図などないのです。
逆または真ならず・・・という事だと思っています。

むしろ、お母さんを含めたお子さんを、
周囲が受け止め、抱えるからこそ、
お母さん方に、お子さんを、
ゆったりと受け止める余裕が出てくる
ものと思っています。

僕は思います。
もし、例え子どもの二次障害の原因に、
母親や教師が関わっていたとしても、
その本人だけが悪くて、
そうして事が起こったのではないと。

社会や周囲の風土というか、気風というか、
競争ばかりに価値が向けられ、
ふるいから落ちそうになる人には
何の救いの手も差し伸べられない。
みんなが、「普通」という事にしがみついていないと、
不安でしょうがないような今の雰囲気

そんなことが、母親や教師たちを
追い込んでいったのではないか
と、
僕は思っているのです。

子育ての最前線に立つ人たちに、
周囲は少しでも理解と協力をして、
子ども達が追い込まれることなく育っていける環境が、
整って欲しいと感じます。
発達障害の子ども達や大人の方たちに、
厳しい目だけが向けられる状況が、
早く解消されてほしいとの願いをこめて、
今日の記事を書きました。

今日は、周囲や社会が、
親や教師を追い込んで行く事について記事にしてみました。



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高機能広汎性発達障害のご家族(親族含む)が
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悩みを語ったり、思いを話したり、
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2012.11.16(金)10:00~14:00
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「ノンテーマフリートーク」のグループカウンセリングのみと、
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2012.11.24(土)13:15~18:00 開場13:00
大阪市北区にて
テーマ:ノンテーマフリートーク
定員25名(要予約)
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