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発達障害部門 第7位

昨日は、発達障害の第5のタイプ「ほがらか個性派型」(僕が勝手に名づけた新しい型です・・・・汗っ!)について記事にしました。幼少期に発達障害に気づかれて、適切な支援を受けて育った子達の中に、非常に人懐っこくて個性的な人たちがいるという事実です。そして、これからこのように育てられる子達が増えていくだろうという記事でした。しかし、僕は、すでに成人になった方々の中にも、このタイプが居るのに気づいています。今日はそこを書きます。

その前に、昨日、「尊大型」のリンクをはり忘れていました。
こちらにもはっておきますね。
知られざる発達障害の4つ目のタイプ「尊大型」 ~強圧的に自分を誇示
http://ameblo.jp/kanrinin-hp/entry-10992625140.html

【今の成人の中にもやはり存在する】
さて、成人発達障害者の方にも
「ほがらか個性派型」タイプがいらっしゃいます。
こうした方を、僕は何人も知っています。

一つは、親御さんが特に発達障害に気づいていなくても、
ある程度、お子さんの個性的なところを認めて育てた方々
です。
発達障害の概念すら知られていない時代でも、
個性が潰されず、自己否定をためずに、
昨日の「ほがらか個性派型」の記事であげているように、
人懐っこいお人柄の成人の方が育っているという事実です。

このことは、療育だけが
発達障害者の心を育てるものではない・・・
という真実を示している
と僕は考えています。

また、大切な事実として、
彼らとて発達障害の根本である「自閉脳」を持っているので、
困難がたくさんあるのは変わりません。
就労場面での苦労がある事も変わりません。
しかし、人懐っこさのところでは、
やはり世間では得をされている様子も感じます。
支えてくれる人が、より多くなるのでしょうね。
苦難を乗り越え、頑張っておられるのです。

【二次障害を克服した先にあるもの】
また、これだけではありません。
親御さんとの問題を抱え、
或いは教師からの不適切な関わりがあり、
重篤な二次障害を持つ人の中にも、
その問題を長い苦しみの末に軽減し、
本来の自分を取り戻しつつある方
がいらっしゃいます
こうした人たちの中からも
「ほがらか個性派型」が出現される
のです。

つまり、二次障害は克服される可能性があるし、
自分を取り戻せる可能性がある
ということです。
発達障害は障害ですから、
生涯にわたってなくなりはしませんが、
二次障害は精神疾病ですから、
時間はかかっても、軽減していけると感じます。

最近のある当事者さんとのお話では、
長年苦しんだフラッシュバックが、
 ようやく起こらなくなってきた。
 気づけば、もう余り来ないんです。」
とありました。
ようやく得た安定に安堵されているご様子でした。

この方も、長年苦しんでこられたのですが、
こんな日が来るんですね。
発達障害は「嫌な事を忘れられない障害」
であるとも言われますが、
改善される可能性は有るのでしょうね。

僕はこうした方々に出会うたびに、
発達障害の豊かな可能性をいつも感じます


深い悲しみと、つもり積もった自己否定を、
自らの内省と自己分析の中で、
乗り越えた方々の在りようには、
どこか感動的なものを感じます


僕には想像もつかないような、
深い深い深い悲しみと苦しみを乗り越えてきた方達だからです。
苦しみの真っ只中にいらっしゃる当事者さんは、
本当に苦しそうで声のかけようもないほどです。

そこを乗り越えた方というのは、
彼らこそ、本当に強い人たちなのだなぁと、
僕は思っているのです。

こうした方が見せる笑顔は、
なんというか人としての大きさというか、
深みが違います。

今、苦しみの真っ只中にいる方も、
そういう日が来る可能性があるのだと、
ぜひ知っていただきたいと思うのです。

【確実に増えている第5のタイプ】
このように、どう考えても4つの型にはまらない
発達障害者は続々と増えていると思われます。

この方がなぜ医師達の目に留まらなかったかというと、
彼らは、問題行動も比較的少なく、
それなりに苦労・苦心はあっても社会適応が出来ている為、
病院に行かれることが少ないからかもしれません。
(前者の場合、はじめから医者にもかかりませんし、
 後者の場合は、改善後は行かなくなる方も多いのでしょうか。)

発達障害のことを、時にあれも出来ない、これも出来ないと、
困難ばかりが取り上げられがちですが、
良いところもいっぱい有るし、
きっとこれまで、人類の発展にも
欠かせない存在だったと思うのです。

今は、コミュニケーションが枯渇し、
周囲のサポート力も落ちていて、
職場に激しい競争と、徹底した効率化が行われるので、
今の社会適応が困難なだけなのだと思うのです。

彼らはこれからも、ほがらか個性派型は、
どんどん増えていくと僕は思っています。
そして、彼らは発達障害に対する社会の認識を、
どんどん変えていってくれる
と、信じています。
また、その可能性を広げ、
社会に必要なコマになっていく
と、僕は確信しています。

こうして考えると、
発達障害者の無理のない社会適応は、
どこかにひとつでも安心・安全な環境を得ることで、
精神安定を取り戻し、理解のある人たちの中にいる事で、
得られるものかもしれません。
そんな環境の中で、本来の自分を取り戻すことこそが、
「ほがらか個性派型」なのかもしれませんね


ある種の「発達障害者の復権」ですね。
僕はその豊かな可能性を、信じているのです。

そして、こうした人間成長は、
決して画一的な療育のみからは起こらないことも、
強く感じていることを、最後に申し添えたい
と思います。

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2012.5.11(金)10:00~14:00
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定員10名(要予約)


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高機能広汎性発達障害の当事者・家族・支援者の
いずれもがご参加いただけます。
共に互いの話に耳を傾け、思いを感じ、
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「テーマ」を定めてスピーチ付きのワークと、
「ノンテーマフリートーク」のグループカウンセリングのみと、
2通りのワークで開催しています。

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2012.06.09(土)
13:00~18:00 開場12:45
会費 無料(ただし資料作成代 300円)
龍谷大学 深草キャンバス 4号館 418号室
JR奈良線「稲荷」駅下車、南西へ徒歩約11分
京阪本線「深草」駅下車、西へ徒歩約6分
京都市営地下鉄烏丸線「くいな橋」駅下車、東へ徒歩約7分
http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_fukakusa.html



フェルデンクライス・ボディーワーク教室
ゆったりとした時間の中で、
こころとカラダの調和を取り戻していく教室です。
自分本来の自然な体の動かし方を、
意識せずとも取り戻していく働きがあります。
コリや緊張もほぐれています。
無理な姿勢や激しい運動は一切なので、
お気軽にご参加いただけます。
また、引きこもりや不登校など、
グループカウンセリングまでは
ハードルが高いとお感じの方にも、
お気楽にご参加いただける教室です。

お時間はいずれも18:30~20:15
2012.05.23(水)
大阪市北区中央区の和室などを借りて開催
少人数制6~8名(要予約)