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「『失敗』ではない。『成果』だ」・・・さて、冒頭から、何の話かと思われたかもしれませんね。これは、日本の宇宙開発とロケット開発の父と呼ばれている、糸川英夫博士の言葉です。今日はこの言葉を発達障害で悩む当事者さんに贈りたいと思います。

さて、発達障害があると、模倣に苦手があるようです。
また、想像性の障害から、
経験のないことに対処するのにも、困難が付きまといます。
ですが、当事者さんにお聞きすると、
一度経験したことには、その分強みを発揮できると聞きます。

でも、その経験は、失敗の積み重ねとなりがちだそうです。
聞いた話や、隣の成功を見て、そつなく自分もこなしていく・・・、
というのが難しいからでしょうね。
ですから、発達障害者の経験の積み重ねは、
失敗の積み重ねになりがちなのかもしれません。
そこに、「自己否定の積み重ね」という二次障害を生みやすい、
土壌がある
のかもしれませんね。

でも、そんな発達障害の特性を踏まえて、
父は息子に伝えたい言葉があります。
それが「『失敗』ではない。『成果』だ」という糸川博士の言葉です。

【糸川!?・・・・イトカワ!?】
さて、話は変わりますが、
「糸川」・・・と聞いても余りなじみの無い名前ですね。
でも「イトカワ」と聞けば、思いつくことはありませんか。
そう、小惑星探査機「はやぶさ」が微粒子を持ち帰った、
あの小惑星「イトカワ」です。

はやぶさ 


この両者の名前が一緒なのは、偶然ではありません。
「はやぶさ」がこの小惑星に向かうとき、まだ、
その星の名前は「1998SF36」という記号で呼ばれていたそうです。
つまり、「はやぶさ」打ち上げ後に、
日本がこの星にイトカワ博士の名前を申請し、
世界に認められて、「イトカワ」と名乗ることになったのです。
この人が日本に居なければ、今の日本のロケット技術は、
ここまで進歩できなかったろうといわれている人だからこそ、
JAXAは、尊敬するこの人の名を小惑星に付けたのだそうです。

さて、日本のロケット技術の進歩は、予算不足との戦いだったそうです。
年間560万円とうい低予算に見合う大きさで・・・ということから、
最初はエンピツサイズから開発が始まったそうです。
それで、はえある試作1号機は「ペンシルロケット」というそうです。
そのまんまですね・・・・^^。

ペンシル

全長23cm 重量202グラム
まさに、小さな小さな第一歩です。
でも、このロケットで得たデーターは、
その後のカッパーロケット、ラムダロケットでも活かされたそうです。

ロケット開発は、失敗の連続なのだそうです。
打ち上げ実験は150機にも及んだとか。
それこそ何度も何度も失敗を積み重ね、
やがて、きれいな放物線を描いて飛んでいったのでしょうね。

しかし、糸川博士は成功だけを喜ぶことはしなかったそうです。
「『失敗』ではない、『成果』だ」と言って、
失敗の中に何かを学び、改良を積み重ねて、
やがて、成功へと導いたのだそうです。

M-Vロケット
(上の写真と見比べると、
 下の写真の人間が米粒ほどの大きさなのが、
 「痛快!」な気持ちにすらなりすね。)

そして、日本のロケット技術は、
開発費用 165億円のM-Vロケットを産み、
「はやぶさ」を宇宙に送り届けたのだそうです。
全長 30.8m 総重量 140tonのMーVロケット。
開発費の差で3千倍、全長で133倍。
「小さな第一歩」は、糸川博士の「試行錯誤」と「大きな夢」で、
スモールステップで、大きく大きく成長していったわけです。

【「経験したこと」は決して「失敗」ではない。「成果」だ!】
さて、この糸川博士の言葉を発達障害向きに変えるなら、
ぼくは・・・・
「経験したこと」は決して「失敗」ではない。「成果」だ!
と置き換えたいと思います。

発達障害者にとって、大切なのは経験を積み重ねることです。
障害特性の困難を補う、大切な一つの方法です。
「想像性の困難」という根幹特性への大事な対処法です。

ただ、この対処法は、受け取り方によっては、
ご本人の心に、深い傷跡を残してしまい、
発達障害者の人生をくるわせてしまうこともあるのです。
自己否定を積み重ねた結果の二次障害です。
「自分は何をやっても上手くいかない」
そんな風に、失敗体験にしばられた当事者さんは、
実に、実に、苦しそうです。

しかし僕は、そんな思いを抱いている方々に申し上げたいです。
「『失敗』ではない。『成果』だ」
この精神で、小さな第一歩をいつもいつも、
大事に踏みしめていただきたい
のです。
上手くいかずに終わっても、
それは「成果」なのです

誰に恥じることもなく、
「経験」を積み重ね、「成果」を積み重ねて、
「成功」をつかんでいただきたい
のです。
それは決して「失敗」ではありません。

そうして、一歩一歩階段を上がる先に、
あなたの夢は形を成すかもしれません。
小さな一歩を踏み重ねて、
大きな前進をつかんでいただきたいのです。

最後にもう一度、お伝えしますね。

「経験したこと」は決して「失敗」ではない。「成果」だ!





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