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昨日、「スキルがあがると、余計に理解されなくなる ~そんな悲しい声があがるようでいいのでしょうか」という記事を書きました。そうしたところ、沢山のコメントやつぶやきを頂いたので、生の声からご紹介しながら、更に考えを深めてみたいと思います。

職場での具体的なやり取りが示されているコメントからご紹介しましょう。

まずは、tabris0731さんのつぶやきです。

職場で「結構大変なんだ」と伝えても
『またまた、冗談でしょ?』みたいな返しが一番辛いです
>でもそこで、自分のプライドをかなぐり捨てることが出来ず、
>「出来ない」とは言いたく無い自分もいたりして、
>それが自分の首を絞める結果になってたりします…。

冗談交じりの言葉に、結構傷ついている方は多いと感じます。
その心情を次のように語って下さっています。

>相手はさして強い意味で言ったつもりは無くても、
>私達にとっては黙って殴られるサンドバックの様に
>痛い思いをしてしまいますから。
>言いたくても、どういえばいいかで頭の中はいっぱいですし…。

周囲の定型発達の側は、
「本当にそんなに困っているの?」と探りを入れているか、
「そんなこといわれても、みんな大変なんだから」
と暗に言っているのか。

いずれにせよ、この言葉が
どれほど当事者さんにとってつらいかは、
全くわからずに発言しているのでしょうね。

toshicazさんも、職場で困惑している様子を伝えてくださいました。

>自分は一生懸命頑張っているのに、
>「なんで汗だくなの?」とか「なんでキョロキョロしているの?」とか、
>一番聞かれたくないことを聞かれて非常に困惑しています


こちらは、一見、toshicazさんの必死の様子に、
心配して声をかけてくれているようにも取れますが、
ご本人にとっては、説明しようのない特性のことを問われても、
どう答えて良いものか、困ってらっしゃるのでしょうか?

どこかに「話しても判ってもらえないし・・・」といったお気持ちを、
抱えてらっしゃるのかもしれませんね。


最後に、yozutuさんからのつぶやきです。

>コミュ力が高くても定型さんと同じにはなれないし、
>結局無理してることになるので、
>自分を追い込んでしまうんですよね。
障害としても定型としても生きられない、
そんな辛さを感じています

このつぶやきが、
一番端的に当事者さんの心情を示していると感じます。


どっちつかずの辛さは、
現代の高機能群の発達障害者の一番の悩みではないでしょうか。

ただでさえ、精神障害者向けの
障害雇用は少ないといいます。
また、多くの障害者雇用は、
かなりの低賃金だと聞きます。
そして、精神科医でも、
発達障害に精通した医師が少ないように、
障害雇用をしている会社でも、
発達障害に理解のあるところは、
これまたかなり少ないといいます。

私がお聞きしたある当事者さんのお話では、
「賃金が低い就労で、自分の障害に結局理解がないと、
何のために、ここでやっていくのかと行き詰ってしまう」
とおっしゃっていました。

どこにも行き場のない当事者さんには、
やがて生活保護にしか頼るところがなくなってしまう方も、
少なからずいるようです。

欧米の格言で、
「放置すれば生活保護者、支援すれば納税者」
とう非常に現実的な言葉があるそうです。

でも、この言葉こそ、発達障害者が、
一番求める就労形態を目指すものだと思うんです。

彼らが持つ能力を上手く活かし、職種をしぼる。
その方、ひとりひとりの職能の度合いによっては、
定型発達者と、同じ給与でなくとも良いと思うのです。

ただ、能力に見合った賃金とやりがいのある職場がほしい。
そしてそこで、理解されて働きたい。
それが彼らの切実な願いではないかと思う
のです。





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