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発達障害部門 第5位

特別支援教育部門 第5位


発達障害があると、他人の顔色や表情の意味を読みにくいといわれています。しかし、一方で関わる人の感情の振れに、非常に敏感なようにも感じます。今日はそのあたりに触れてみます。


【支援者が感情的だと、それは確実に伝わる】

さて、以前も書きましたが、

ぼくは、息子の宿題などを見る事があるのですが、

まだ息子に確定診断が降りる前は、

ダメだと思いながらも、どうもイライラしてくる事がありました。


不注意な事を繰り返したり、同じ間違いをまたしたり。

そんなところを見ていると、口調が少し厳しくなってくることがありました。


しかし、こういった場合、大抵長男は、余計に頭が混乱したり、

しっかりと考える事が出来なくなるようです。

どうも、僕の言葉から、イライラした感情に反応してしまい、

余計に集中力が落ちてしまうようなのです。


このようにこちらの感情は、むしろ敏感に伝わる感じがします。

特に、怒りやイライラといった感情への混乱が強いように感じます。




【以前、成人当事者さんから聞いた言葉】

以前、成人当事者の方と話しをしていて、

聞いた言葉は、今も印象に残っています。


「感情にまみれた言葉は、うまく聞き取れない

 感情的に言ってこられると、どうも理解できなくなる」


相手が感情的だと、冷静に話を聞き取ることが難しくなるというのです。

何か相手の感情に飲み込まれてしまうような感覚があるそうなのです。


焦りがそうさせてしまうのか、

あるいは精神安定がなくなるところで能力が目減りするのか・・・、

その原因は詳しく判らないのですが、

確かにこうした傾向があるようなのです。



【叱られながら、混乱に拍車が掛かる】

確かにそういわれて思い出すと、子どもを叱っている時に、

息子はただ感覚的に、相槌を打っているだけになっている時があります。

言われて、そういう事を思い出したのです。


で、「言ってる事、判ってる!?」と聞くと、

当然、コクっとうなづくのですが、

「じゃぁ、今聞いた事を、言ってごらん」と告げると、

まるで的外れな事を応えたり、

うまく説明できなかったりする事があるのです。


最近は、こうなった時には、もう息子は混乱していて、

集中力がなくなっているのだなぁと判るので、

ほどほどで切り上げるようにしています。


また大事な事を諭したい時ほど、

口調が厳しくなりすぎないように気をつけています。

(瞬間的に感情的になる事は、どうしてもありますけどね・・・アセっ


しかし、そんな事が判らない頃は、

ちゃんと答えられるまで、また諭すような怒り方になっていました。


これは子どもと大人の例ですが、

きっと成人当事者さん達も、例えば会社の上司に起こられる際に、

きっと同じような事になっている気がします。


実際、叱っている側は、

自分の言っている事がちゃんと伝わるかに、

高い関心があるようです。


何かを伝えたいから叱る訳で、

それが伝わっていないと判ると、余計に怒ることもあります。


そんな事が繰り返されると、「言っても判らないヤツ」とか、

「話しても無駄」などと、もう性格の問題にされてしまいます。

実際は、とっさにうまい反応が出来ていないだけなのでしょうが、

そこを誤解されているわけです。

結局、「反省の色が無い」と判断されれば、

いずれは職を追われてしまうのでしょう。


どうも世間ではこんなことが沢山起っているような気がします。


そこには、相手の感情におぼれて、固まってしまっている、

当事者さんの姿があるように感じます。


自分を叱っている相手が納得するような、

うまい反応が返せないことは、

叱っている側の感情に拍車を掛けてしまいます。

そして益々話が長くなれば、もう当事者さんには

聞き取りすら困難かもしれません。

くどくどといわれれば言われるほど混乱も深まるのでしょう。



【人の感情の機微に触れてしまう、この障害の悲劇性】

こうした事を考えると、どうしてこの障害は、

人のココロの機微に、微妙に触れてしまって、

こうも対人関係に日々を入れてしまうのだろうと、

なんだか悩ましい思いになるのです。


僕はこの障害の特徴を1つ挙げなさいといわれるなら、

「人の心とココロを引き裂く障害」といいたいです。

どうして、この障害には、

これほどの悲劇性があるのだろうと悲しくなります。


世の中には、うまく反応を返せないだけで、

本当は真面目に受け止め悩んでいるのに、

そこを周囲にわかってもらえないばかりに、

結局孤立したり、職を追われている人がいるという事に、

もっと社会の理解が進んでほしいと真に願います。


このブログでは、当事者さんと定型発達の間に起こる

齟齬や誤解の真相や実態を書き連ねています。

こうした真相がちゃんと伝われば、

いずれ理解は進むと思うのです。

この状況は改めていけることだと思っているのです。



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