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発達障害を考える時に、この障害に問診と生育歴の聞き取り以外に診断法がないことが、沢山の悲劇を生んでいます。障害受容に関して、当事者本人や、或いは親や家族・配偶者などが、中々障害を認めてくれない悲劇です。今日はそんなお話です。


【目に見えない障害特有の悲劇】

この障害が目に見えない障害、つまり外見上からわかりにくい障害であることで、実に沢山の悲劇が起こっています。それは、大きく二つに分けることが出来ます。


ひとつは、職場や学校などで、

障害の問題を性格の問題に摩り替えられてしまい、

「やる気がない」や「努力が足りない」などと、

当事者さんが責められてしまうことに繋がることです。


そして、もうひとつは、障害受容が中々進まず、

周囲に、障害を認めない人が現れることによる悲劇です。


今日は、後者について、考えてみたいと思います。



【親が障害を認めてくれない】

中でも、特に悲劇を起こすのが、「親が障害を認めてくれない」場合です。


当事者本人はようやく障害を受け入れ、

発達障害のある自分の人生をどう生きて行こうかと、

将来に向けて目線を向けているのに、

それを親に伝えても、

「あなたは発達障害などではない」と譲らないことが多いのです。



【自分が何者なのか要約見付けたのに・・・】

こうした際に、当事者さんにしてみれば、

「やっと、自分が何者か判ったのに」と言う思いがあるようです。


実際、診断が降りるまで、何も感じなかったという人は少なく、

大抵は「自分は周囲と何か違う。でも何が一体違うのだろう!?」

と思い悩んできた方が多いようです。


大人になって、当事者さん本人が告知を得るケースは、

まず、本やインターネットなどでこの障害を知り、

病院に行ってみたら診断が下りたというケースが多いようです。

ずっと思い悩んでいたことに答えが見付かった思いで、

「やっと気分が落ち着いた」とか「診断されてスッとした」

と言う声をよく聞きます。


ただ、こうした当事者先行の診断のケースでは、

次に親に納得してもらうまでに、苦労するケースが、また多いのです。


医師の診断くらいでは納得してもらえず、

精神障害者手帳までもらってきたという当事者さんも居ます。

ですが、「それでもまだ認めてくれない」という話すらあるのです。



【診断法の確立はひとつの解決策になる!】

さて、こうした悲劇を解消する上で、ひとつの解決策となるのが、

問診や生育歴以外の、科学的な診断法の確立です。


どうも今の発達障害の診断については、

その信頼感が社会全体で薄れているように感じます。

そのことで、障害否認が起き易い環境があるようにも感じます。

診断が医師一人ひとりの技量や経験に頼りすぎているがゆえに、

病院によって診断が違っていたり、

発達障害なのに、診断が降りなかったり、

またその逆に、発達障害でないのに、

診断されてしまうケースもあるように感じるのです。


そして、そうしたことが起こることによって、

また医師の診断に対する信頼が薄らいでいるようにも感じるのです。

だからこそ、測定機器を使うような科学的な診断法が、

この障害にも確立されて欲しいと感じるのです。




今日、浜松医科大学の取り組みについてはご紹介しましたが、

このような研究で、自閉症特有の化学現象が特定されれば、

それが診断法として確立できることになるでしょう。


今、この障害の診断が、問診や生育歴に頼っているため、

医師による診断のばらつきがある事も、色々な問題を生んでいます。


これらの解消のためにも、

測定機器を用いた科学的な診断法の開発に、

僕は大きな期待を寄せています。


それは単なる科学技術の発展と言うことだけではなく、

この障害特有の悲劇を救うことになると言う事を、

研究開発に従事する方々にも知っていただければと思います。


測定機器を使うような科学的な検査法の確立が、

ひとのこころの問題すらも救えるのだと言う事を知ってもらえるなら、

最先端で研究を重ねる方々の、新たな励みになるのではと期待して、

今日の記事を書いてみました。


研究者の方々には、是非頑張っていただきたいのです!



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