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安定就労の条件を考えるところで、自尊心・判断力・ゆる真面目・客観性・自己確立のうち、4つ目の「客観性」です。言い換えると、過剰適応をストップするために客観性を持つということです。


さて、僕が改めて言うまでもないことですが、

発達障害の安定就労の阻害要因として、

この過剰適応は非常に大きな要素を占める考えます。


ぼくは、周囲に適応できなくて困っている状態より、

無理に過剰適応してる状態の方が、余程問題だと感じています。

言うまでもなく、そんな状態は長くは続かないですからね。


発達障害の過剰適応は、

睡眠障害やうつ病などの精神疾病に繋がりやすいですしね。


そして、その状態に陥ってしまうと、

抜け出して、元に戻すのには、数年単位の時間を要してしまいます。


だからこそ、「過剰適応しない社会適応」は、

発達障害にとても重要ですよね


ただ、社会の現実は非常に厳しく、

発達障害の得意を活かせるような仕事は少ないですよね。

あらゆる職場でコミュニケーション能力が求められ、

黙々と、自己研鑽に努めるような勤務態度が、

中々認められない社会になっていますよね。


過剰適応が良くないことは判ってはいても、

そう簡単に無くせないというのが、現状なのかもしれませんね。


【当事者さんの過剰適応を避けるために、社会に必要なこと】

さて、今の僕なりに、このあと過剰適応を防止するために、

いかに客観的に自分を見るチカラをつけるかという話をするわけですが、

そんな、当事者さん側の変化を考える前に、

社会の側で考えなければいけない事もあるように感じます。


それは、当事者さん達が、

不安を感じずに社会生活を送れるような環境です。

「今の自分ではいけない」

「何とか変わらなければならない」・・・

そんな思いを当事者さんが持たなくても良い環境です。

また、当事者さん側が努力して改善しないといけないならば、

どういう方向を目指せばよいのか、

はっきりさせることではないか思うのです。


こうした事が曖昧であると、

発達障害の当事者さんは、予期不安を感じたり、

精神的に安定することは叶わず、

しかし、その状況を打開する為の、

適切な対処法を中々見つけられないことから、

過剰適応にひた走ったり、

精根尽き果てて自滅をしてしまうことに繋がると思うのです。


過剰適応を減らしていくには、

当事者さん側の改善も必要だとは思うのですが、

社会の側も、変わっていかないことには、

この現状は解決できないと、僕は思うのです。



【過剰適応を避けるために、当事者さん側で必要なこと】

さて、次に書くことも、正直、解決策になるのかは、

僕も自信がありません。

それくらい「過剰適応」といのはむずかし問題なのだろうと感じるのです。


ただ、それについて対策を考えてみないことには、

何も始まってもきませんので、いくつか案を挙げてみたいと思います。

このところでは、また当事者や親御さんにも、

いろいろご意見を頂きたいと思います。

よろしくお願いします。



【狸穴猫さんの言葉に学ぶ・・】

さて、過剰適応を避けるところで、

ぼくは、「アスペルガーライフ」ブログの

狸穴猫さんの言葉をお借りしたいと思います。


 「(やっと、わたしは)ちょっと変わっているけれど、

  悪いひとじゃないって、キャラ作りでいいんだ、

  と思えるようになった。

  今までは、そうしていて良いかどうか、不安で苦しかった」


この言葉から感じることは、

「自分の特性を過度に押し殺さないこと」

また、「必要以上に自分を追い詰めないこと」です。

確かに、空気を読めないところや、

自分の思いでいっぱいになってしまうところなど、

発達障害の特性は、対人関係に妙な空気を生み、

コミュニケーションの阻害要因となります。


ただ、だからと言って、

「自分は感情を表に出してはいけない」とか、

「自分は思っていることを口にしちゃいけない」といったように、

自分を過度に追い込みすぎることが、問題を解決することはない思うのです。

コレは簡単なことではないでしょうが、

ここを改めていくところで、何かが見えてこないかなぁと考えます。


ダメだから封じ込むのではなく、スキルや経験を積み重ねるなかで、

自分の活かし方を考えて行きたいと思うのです。


【休養や余暇の過ごし方の大切さ】

また、発達障害の当事者さんは、休養や休憩を取るのが、

下手であると、良くいわれます。


仕事に熱中しすぎて、途中でやめることが出来なくなるようなのです。


また、余暇の過ごし方も余り上手くないと聞きます。

自由に過ごしてよいといわれると、どうして良いのか判らない

・・と言う方もいらっしゃるようです。


しかし、ここでいえることは、

「良く働く人は、よく休み、よく遊ぶ」ということです。

人は一所懸命働いた時間の分だけ、

自分のための時間も大切にしなければならない生き物なのだと感じます。


その豊かな思考能力は、ただ働き続けるだけでは、活かしていけないのだと。


自分のこころをケアし、こころを満たすような、

趣味や余暇の過ごし方を見つけ、

充分な体の休養と、こころの休息をとることも、

社会人として大事なスキルなのだと考えます。


いっそ、「休むことも、遊ぶことも、また仕事のひとつだ!」

・・・くらいに考えてみるのはどうでしょうか?


でも、そうですね。

根本的に疲れを自覚するところに困難があるわけですから、

こんな精神論で解決する問題ではないですかね!?



【最後に・・・】

さて、ここまで書いてきて、先にも述べたように、

実際、ぼくなどの考えることが、発達障害の過剰適応防止に、

本当に役立つものなのか・・・という思いはあります。


ただ、僕なりに過剰適応に対して思うところで言うと、

その全ての根源は、

「完璧な定型になろうとし過ぎること」にあるように感じます。
といっても、ぼくは、当事者さんがこう考えてしまうのは、

当事者さんばかりに原因があるとは思っていません。

周囲のかかわりに理解がないところで、

当事者さん側ばかりが、譲歩を迫られているという現実が、

そこにあるのだと感じています。


しかしです。

だからといって、全て自分を押し殺して、

出来ない特性があるにも関わらず、

何もかも無理に「完璧な定型」を目指すことは、

当事者さんの自己破綻を早めることに繋がっていると感じるのです。


この問題は、非常に難しい問題なので、

一石二鳥には解決しないとは思うのですが、

社会の理解と、当事者さんの努力の両輪が、

発達障害の社会適応には欠かせないところで、

当事者側が、過度に適応しすぎないで済む環境が、

整って欲しいものだと、つくづく感じます。


最後に、このブログの最大のテーマである言葉を、

ここにもう一度、書きます。

この言葉の先に、おだやかな社会適応が

あって欲しいなぁと、つくづく思うのです。



**************************************

定型と同じになるために、

精も根も尽き果てるような社会適応でなく、

自分のありのままを活かし、

自分のありようを、おだやかに整え、

自分を否定することなく、

自分を作り上げていけば、

そこに「生きる道がある」ということ

**************************************


過剰適応については、

とても1回の記事で書きつくせるものではありません。

少し取り留めない記事に成りましたが、

今後も何度も考えを深めてみたいと思っています。




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