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特別支援教育部門 第3位


さて、僕が関わらせていただいた多くの当事者さんからお聞きした話から、3割の安定就労組と7割の方を分けるものが、一体何かを考えるシリーズです。安定就労のカギとなる5要素の3つ目は「ゆる真面目」の薦めです。


【元来真面目な人が多い発達障害】

さて、実際当事者さんと関わってみると、

真面目な印象の方が多いと感じます。


これは想像性の障害や、状況把握の困難から、

人をあざむいたり、駆け引きしたり、

そういうことがうまくいかないことに起因するようです。


当事者さんも学童期や思春期の成長過程においては、

ウソをついたり、虚栄をはってみたり、駆け引きめいたことをしたり、

そうしたことも、してみたのでしょうね。

ただ、上記の様な困難を持つ当事者さんが、

その障害のない定型発達を相手にして、

こうしたことを上手く立ち回るというのは難しいのだと思います。

大抵は、裏を見透かされたり、かえって馬鹿にされたりという中で、

結局、自分らしく真っ正直な道を選んでいかれる方が多いように感じます。


でも、ぼくはそうした様子の方が、自分らしくて良いと感じます。

元来の自分らしく、素直にやっていかれる方に好感を持ちます。


また、実際真面目に生きていくと、

「正直者が馬鹿を見る」というようなことは起こってしまうのですが、

だからと言って、人を全く信用しなかったり、

ウソや駆け引きを無理にやっているような人は、

結局破綻して、社会適応出来ていないように見受けました。



【いい事ばかりではない「真面目」】

ただ、真面目であることが、良い面ばかりかと言うと、

中々そうとは言えないと思うのです。


ひとことで真面目といっても、「真面目」にはいろいろな側面があります


良い面から考えると、こんな感じでしょうか。

・几帳面 ・律儀 ・紳士的

・誠実な人、信用できる人

・つらくてもめげない頑張り屋さん

・一所懸命な人


しかし、悪い面から考えると、こんなことも思い浮かびます。

・融通が利かない

・物事を一面的にしか見ない

・その場にあわせた柔軟性に欠ける

・自分に無理して頑張りすぎる

・周囲の負担になることもある

・自分を追い込んでしまうことにも繋がりかねない


また、得をするときを考えてみるとこんなことが挙げられます。

・誠実な人柄であると評価される

・信頼されて頼ってもらえる

・頑張りを評価される

・相手からも誠実に付き合ってもらえる


反対に損をするときはこんな感じでしょうか。

・要領よく状況をこなしている人と見た時、

 バカをみたような気分になる。

・融通が利かない自分に、悲しい気分になる

・付き合いきれないと、周囲から疎外される

・面白みのない人間だと、からかう人が居る


こうして考えると「真面目」というのは、

決して良い側面ばかりでないということです

「真面目」であることは大切であり良い事でもあるのですが、

自分の真面目とどう付き合うのかは、

人生において大切な課題でもあるということでしょうか。


言い換えると、

真面目の良い所と、悪いところをしっかりと自覚し、

出来るだけ良い面を表に出すように生きていけるなら、

発達障害の人生は豊かなものになると考えるのです。



【ゆる真面目の薦め】

こうして考えると、真面目と言う自分の本質は

自分の良い面であると思っていいと思います。

ただ、真面目というのは、そのまま在るがままに使うと、

問題を起こす事もあるということでしょうか。


発達障害の人生においては、

この「真面目さ」をうまくコントロールしていくことが、

社会適応への大きなカギになるように思うのです。


この「ゆる真面目の薦め」については、

いずれ深く掘り下げてみたいと思っています。

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