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発達障害部門 第2位


発達障害の親子のトラブルのところで、親子の依存関係は大きな問題です。特に母子関係でこの傾向は顕著なようです。さて、その依存関係を予防していくひとつの方法に、子供に家庭以外の居場所を見つけることが有効なことがあるようです。今日はそんなお話です。


【母親に強く依存する傾向が強い、中高生の発達障害】

発達障害を持っていると、友達が中々出来なかったり、

社会ではネガティブな関わりばかりになるからでしょうか、

「中高生になっても、子供が家にばかりいる」というお話をよく聞きます。

今はインターネットやTVゲームがあるので、

帰宅すると寝るまでずっと部屋にこもりっぱなしということもあるようです。


こうしたお子さんの傾向として、

家族・・・特に母親への依存傾向が強いところがあるようです。

苦手も多く、出来ない事も多いのかもしれませんが、

年齢相応に自分のことをしてほしいと思っても、

次々、身の回りの世話を要求してくることがあるようなのです。


こうなると、母親にしてみれば、

「子供の言う通りにしないと、機嫌が悪くなって大変」だと、

その要求を常に満たす生活を強いられることがあるようです。


先日も書きましたが、発達障害の場合、

赤ちゃんや幼児期の母親への愛着行動が薄い反面、

学童期から思春期に、母親を強く求める傾向があるようです。

中学生になっても、たまに「だっこして~」と

求めてきたというお話も聞きます。


精神的に幼いところもある発達障害児ですから、

このように甘えてくる行動自体は受け止めてあげていいと思うのですが、

やはり、年相応に、自分のことは、

自分で出来るようにいってなってもらいたいものです。


【年齢相応に、行動を変えていきにくい発達障害児】

さて、こうしたことが定着したお子さんを変えていくのはかなり難しいようです。思春期になれば、そう簡単に親の言うことも聞きませんが、かといって、定型の子のようにある程度自立するかと言うと、要求は続くと言うこともあるようなのです。


下手に突き放すと、精神コンディションが悪くなってしまう為、ついつい、言う事を聞き続けざるを得ないことが、多いようなのです。


こうしたケースにはいろいろな原因があるのでしょうが、

或いは、この傾向は、以前ここで書いた(→詳しくはこちら(著書はこちら )、

反復固着型の行動が起因しているケースもあるかもしれません。


発達障害の場合、

年相応に変わっていくことよりも、

自分にとっての快適を継続しようと言う傾向が

元々強いのだと思います。


また年相応に、行動を変えなければいけないという概念すら、

しっかりとは自覚できていないかもしれません。


反復固着型に対する対処として、

講師の橋本教授がおっしゃっていたのは、

今、現在の年齢だけを考えるのではなく、

少し先の年齢も念頭に置き、

その年齢になった時に不適当なこだわり行動は、

早めに排除しておくことも大切だということでした。



【発達障害児には、家庭以外の居場所作りが大切】

さて、放課後は帰宅し、家で過ごすというのも、

発達障害児にとっては、

こだわりになってしまった習慣と言えるのかもしれません。


しかし、こうした行動の固着は、将来の社会適応の大きな障害となります。


対人経験を積み、コミュニケーション能力を上げる体験が出来ず、

ただでさえ苦手なことが、一向にその能力が高まることなく成人すれば、

当然、大人の人間関係をこなせるようになるはずかありません。


また、社会では否定的なかかわりを、どうしてもされてしまう発達障害児です。

学童期であれ、思春期であれ、親としては、

何か、家庭以外の居場所を見つけてあげたいものです。


スポーツでもいいし、習い事でもいいし、何か趣味で良いとおもうのです。


最近は少子化ですから、こうした習い事でも、

以前よりもいろいろなことに気配りがあるようです。


スポーツ教室でも、体育会系的ノリで、

チームが勝つことを目指すところばかりではないようなのです。


うちの子の場合、サッカーチームに週1回通っているのですが、

毎回試合形式の時間があり、

上手い下手に関わらず、試合に出してくれる・・・

というのでチームを選びました。


元々、運動は得意でなく足も遅い息子です。

しかし、もう通って2年ほどになりますが、

最初はあまり上手でなかったのが、

今では、毎回試合でゴールを決めれるようになったようです。

こうなると、本人には大きな自信になるようで、

学校の休み時間も、同級生とサッカーで楽しんでいるようです。


あるお母さんのお話ですが、

意外と体育系のサークルは発達障害児にいいというのです。

発達障害に対する知識がない指導者であっても、

こどもをあたたかく迎える姿勢があるタイプが居ると言うのです。


ちょっと変わった行動をする子であっても、

それをどこか面白がって、うまくからかってくれたり、

上手に、たしなめてくれる指導者が居るようなのです。


「ただし、チーム選びは慎重にね」とおっしゃっていました。
要は、根性論は厳禁と言うことなのでしょう。



スポーツ系であれ、文科系であれ、

発達障害児の場合は、上達することよりも、

その趣味を楽しむことに主眼を置いた、

サークルや習い事が良いようです。


得意な趣味に没頭しやすいのも発達障害です。

その特長を生かして、子供の習慣が、

悪い方向に向かないようにするのも大事なのでしょう。


本人が楽しみながら、人に受け入れられる体験は、

特に発達障害には大切だと思います。

こうした場が、ひとつでもあれば、

二次障害も随分違うのではないでしょうか。


子供の習慣化の行く先に気を配ることも、また、大切だと思うのです。



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【文中の反復固着型に関して書かれている本です】

発達障害の思春期の課題について、

非常に判りやすく解説していただいています。
この先生は、元々裁判所の調査官をしてらっしゃったので、

少年犯罪にも非常に詳しい先生です。

そこで、発達障害の事件にも携われた経験を生かして、

支援をなさっているそうです。

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発達障害と思春期・青年期 生きにくさへの理解と支援



育児パパのあったか・やさしい発達障害談義




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