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発達障害児を見ていると、意外と判らないことが聞けなくて困っているということを見受けます。今日は「判らないことを聞く」というスキルについて、お話します。


さて、新しいシリーズとして、親・支援者の立場から、子どもの頃に身につけさせたいことについて、考えてみたいと思います。一見当たり前と思うようなことが多いかもしれませんが、その当たり前と思う事が意外と出来ず、社会適応や安定就労のつまづき要因になっているように思うのです。1回目は、質問するスキルについて。


さて、息子は大阪のある支援団体で、

ソーシャルスキル支援の活動に参加しています。

年に6回ほど子ども達が集まって、

工作をしたり、ゲームをして楽しみながら、

人と関わる体験を積んでいくのです。


その団体で重要視しているスキルが、

「判らないことを質問するスキル」です。


これが一見簡単なようで、中々出来ない子が多いのです。


質問するには、ある程度状況を理解する必要があります

また、自分が困っていることを説明するチカラも要求されます。

そして、相手の説明を理解し、それが出来るようになって、

初めて「質問できた」と言うことになります。



この活動では、子ども達の周囲に、

臨床心理士の卵である学生さん達が、

サポーターとして支援をしています。


しかし、何でも次々と教えてしまわないで、

子ども達が困って次に進めない状況にあっても、

しばらく待つように指導されているそうです。


そうすると、子供は困った顔をして、サポーターを見上げてきます。

そしてそこで初めて「どうしたの?」と聞くわけです。


このようにして、自分の困りごとを、

子ども本人から説明するように、誘導するわけです。

そこを大切な支援法として活動しているわけです。


サポーターは大人ですから、

見れば何に困っているかは判ってしまうのですが、

そこで手を出さずに、あえて質問をさせる機会を作るわけです。



実際、その子たちが将来大人になって就職した時に、

こうした体験が活きて来るのでしょう。

職場では、判らないこと自体は非難されませんが、

判らないことを質問できないことは、減点対象となるでしょう。

特に、日本の職場と言うのはOJTを基本としているので、

マニュアル化された職場は少なく、

先輩に聞きながら仕事を覚えていくことを要求されます


これが、発達障害の当事者には結構難しいところがあって、

職場でつまづく大きな要素になっているように感じます。

実際に、仕事を辞めた人の話を聞いても、

「質問が出来ずに困った」と言う話を聞くのです。



安定就労の基礎となるスキルとして、

「判らないことを質問できるスキル」はとても大切だと考えます。

これを育てる秘訣は、「あえて手を出さずに質問してくるのを待つ!」でした。


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日頃の生活を離れ、ゆったりと過ごすお時間はいかがでしょうか

同じ境遇を持つもの同士、悩みを語ったり、

判らないことを聞いてみたり、

互いの経験を交換し合って、問題をひとつひとつほどいていく・・・・

そんなグループを目指して、開催しています。


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2010.02.10(木)  10:00~14:00

2011.04.08(金) 10:00~14:00

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