自閉症育児部門 第8位
発達障害の問題として、とっさにその場の状況がつかめないことが起こすトラブルがあります。たまたま、事件のそばに居合わせて、うまく説明が出来ない為に、犯人として巻き込まれてしまうケースがあるようなのです。昨日とは逆の行為ですが、結局、本人には不利になる事例ですね。今日はそのあたりの話題に触れて見ますね。
【トラブル事例】
ある小学校の教室で、休憩時間に、
子ども達がガラスを割ってしまうと言う事件が起きました。
たまたま先生の居ない時でした。
犯人はA君達数人なのですが、
当事者であるB君も、たまたま、そのそばに居合わせました。
そして、ようやく先生がやってきて、事情をつかもうと、
一人ひとりに、説明を求める・・・と言う場面は、
学校などでよくある事でしょう。
こうした時に、発達障害児は、よく説明に困って、
言葉を濁してしまったりすることがあるようです。
またこうした行為が、先生に口ごもっていると誤解され、
犯人扱いされてしまうケースも少なからずあるようです。
例えば、先生が「どうしたの?」「何があったの?」と聞いてきたとして、
発達障害児の場合、
何を質問されているのかもよく分からない事すらあるようです。
簡単に言うと、
「このガラスを割ったのは誰ですか?」と聞かれないと、
先生の質問の意図を取り損ねることがある、ということですね。
曖昧な質問によって、なにを聞かれたのか、
くみ取れないことが起こり得るのです。
また、状況によっては、
自分がガラスが割れたことに、関わっているのか、
無関係なのかを、よく判らずにいる事もあるようです。
先生が「どうしたん?」「何があったん?」と問うた時に、
相手が「う~ん、よくわからへん」では、
「何がわからんのや!何かごまかそうとしてないか!?」などと、
問い詰められてしまうこともあるでしょう。
こんな状況になってしまうと、余計に発達障害児は、
キツイ言葉に飲み込まれてしまうので、
固まってしまって、一層誤解を招いてしまいます。
実際学校では、こうしたことがあるのだろうと、想像します。
【驚くほど、状況把握が出来ていない現実】
実際ウチの息子ですが、
学校でのその日の事を、
おふろなどでいろいろと会話していても、
話の途中で、「う~ん、わからへん!?」
と返って来る事が、よくあります。
お風呂で良くある親子の会話のように、
息子は、昼間の様子を話してくれるのですが、
説明にわからないことがあって、質問をした時に、
こうした返事が返って来るのです。
その様子を見ると、状況を覚えていないと言うよりは、
どうも、実際全ての状況が把握できていない印象です。
きっと、よくわからないまま、それでも懸命に同級生と関わって、
なんとか、学校生活をやっているのではと想像しています。
発達障害児って、意外な事が、ほとんどよく判らないままに、
それなりに何とか学校生活を送っているようなところが、あるように感じます。
【誤解の予防法】
例のように、先生に問い詰められてしまうことを予防するには、
親御さんが、あらかじめ学校に、
こうした特性がある事を、説明しておくことが大切なようです。
実際うちの子も似たようなケースで、
事件に加担した子のそばで、へらへらと笑っていた為、
一瞬、先生に誤解されそうになった事がありました。
幸い、事前に特性を説明してあったので、
周囲の子に注意深く聞き取りをしてくださり、
誤解は解けて、事なきを得たのです。
このように、事前に言っておけば、
先生も心がけて関わってくれますが、
事件が起こってからでは、
親の意見も言い訳のように取られる事があります。
これは非常に大切な事なので、
年度の初めには、二者面談などで、
先生によく説明しておいたほうが良いポイントだと考えます。
トラブルが起きる前に、事前に、
「この子は、とっさの状況把握や、
その場の説明がつたないところがあります。」
と伝えておくことで、トラブルを回避できる事も多いので、
是非、心がけておいたほうがいいと思うのです。
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