産経新聞のコラムに咳と漢方について書かれていた記事があった。
昨日と似た感じもあるけど、
「いちいちうるさいよ」って思うかもしれないけど、でたらめが多かったので、ちょっとそれに突っ込んでみたいと思います。
長引く咳について書かれていますが、記事中で、
「西洋薬のせき止めは中枢神経をターゲットにしているため、眠くなる。一方、漢方薬は気管支を広げたり、気道の乾燥を改善したりすることでせきを抑える」
とある。
正に「出たーっ!」って感じ。
「漢方薬は気管支を広げたり」って言ってるけど、2千年前から続いていて、なおかつ、その頃のルールや処方を現在も守っている漢方に気管支を広げるなんて、検査しないとわからないようなことわかるわけないじゃん。
西洋医だから、西洋医学的な分析をしたくなるのはわからんでもないけど、勉強してきてバカじゃないんだから、それくらいの事ってわかりそうなもん。
この記事からいくと、結局、西洋薬は中枢に効いて、漢方は気管支に効くって言ってますけど、
それって効く場所が変わっているだけ!
しかも、西洋薬にも気管支に効くやつあるけど、それとはどう違うの?
漢方薬でせきを止める時は、そんな気管支がどうとか、西洋医学のように細かく身体を備品扱いして見ませんよ(-"-)
その後の「気道を乾燥を改善したりすることで・・・」っていうのも惜しいッ
これも、からだを部品に見立てて細部にこだわっている。
確かに【潤】といって乾燥の体質には乾燥を潤すようにもっていくけど、別に気道に限ったことではない。
さっきと一緒で2千年前の化学技術がない時代に気管支に効くだの、気道に効くだの、漢方に、そんな細かい感覚はないのです。残念!
僕の持論では、西洋医学で優秀な医者ほど漢方は扱えない。
まさにここに書いてあるように、からだを部品に見立てて、部品ごとに独立して機能しているかのように考えるクセが無意識についてしまっているからだ。
また、西洋医学は、学問の性質上、からだをバラバラに機械の部品のように考えるようになっている。
なので、西洋医は、漢方も同じように部品ごとに漢方薬がどう効いていくかを考えてしまうのです。
これも、マニュアル処方まではいかないけど、病名漢方ですね。
実はこの記事、西洋医がドヤ顔(多分・・)で漢方薬を語っているのですが、ツッコミどころがおおすぎて1行しか突っ込めなかった。
その他はまた後日。