進学校で一番困ったなと思ったことは、「この学校は勉強のスピードが速すぎて合わない!」と感じても、簡単には転校ができないという事です。


まず、他へ転校するとなると子どもの挫折感が強く出るので、子ども自身が拒否します。


また中学なら公立へ転校・・・という選択肢もありますが、高校だと一体どこへ移ればいいのか見当もつきません。


なので、なんだかんだヤバい状況であってもその学校に行き続けることになるのですが、更にこれに追い打ちをかけるシステムがあります。


それは・・・肩たたきです。(成績低迷による)


高1の終わりや高2の終わりに突如学校から消える人が数人いて、とても驚きました。


特に高2の終わりとか・・・絶対にありえな=い!後1年じゃないの~!!

なんで最後まで面倒見てあげないの?

お金はしっかり取ってるでしょう!無慈悲ですか!


って、ほんと何度も思いました。・°・(ノД`)・°・



会社のリストラもシビアですが、私立・進学校の肩たたきも超シビアです。



それともう一つ、精神疾患には十二分に気を付けてあげないといけないと思いました。


精神疾患は成績の上下に関係なくランダムに発生するようです。


優秀な人と切磋琢磨するということは、良い方向へ働けば今の力以上の力を発揮できる可能性がありますが、悪い方向へ働くと神経がすり減ってしまい、精神的な疲れが強く出ることがあるようです。


長男の同級生も入院していたようですし、抗うつ薬、抗不安薬を飲みながら登校している人も意外と存在するという現実があります。

あまり公にはなりませんが、ひどい時には自殺者もでます。


また、受験が終わって大学生になりホッとしてから突如症状が出るということもあるので、油断できない所です。


・・・他人と競争するということは、詰まるところそういう影響が出る人も必ずいるということです。


かなり暗いことを色々書きましたが、どうしても毎年週刊誌などに公表される進学校の有名大学への進学実績という光が当たっている部分だけではなく、陰で見えなくなっている部分を書いておきたい気持ちがありました。



小・中のお子さんをお持ちの親御さんで、不用意に「〇〇大学以下は大学とは呼べない。」とか「人生の負け組になっちゃダメよ。」とか「有名大学に入らないと就職先がない。」とか偏見の強い差別的なことを子どもに言っていると、万が一子どもがこけてしまった時に、助けることが難しくなるのでやめた方がいいと思います。


こけた時になって、「行ける大学でいいから。」とか「就職はどこかいい所があるよ。」と言っても、それは明らかにウソっぽいからです。



あ、先ほどの「放校(肩たたき)」の話ですが、高校を辞めて「大検」を取り、それから予備校へ行って、大学でまたかつての同級生とこんにちわってこともあるようですよ。


遠回りしても大丈夫なことも多いみたいです。(^o^)