四日前から書きたかったことがようやく書ける!


というのは、以前から不思議だな~と思っていたことの一つ。


それは

なぜ、会社のコアコンピタンスと思われるものを他社にアウトソーシングするのか??


例えば、日産が車の心臓であるエンジンをチョーライバル企業であるトヨタから供給受けたりする。


正直、頭の中????ですわ。


それが、私のメンターとも言える人と会話しているときに解決しました。

わかったついでだったから、事細かに調べました。


まず、アウトソーシングのメリットを簡単にまとめると、

1.コスト削減

2.インターフェイスの標準化

3.アウトソーシングを受ける会社の規模の経済性の向上


では、何を基準に企業はアウトソーシングするのか。


まず第一に、使用頻度が挙げられる。

人材の例でいうと、プロ野球が行われる春から~秋は、受付嬢や、グランド整備担当とか必要になるけど、

冬は必要はない。こういうところはアウトソーシング

逆に、チームの年間計画を立てたり、選手個人のトレナー。これらは常に必要だから内部で抱える。


簡単に言ってしまえば、年中必要な資源は内部保持で、あまり使わないあまり重要でないものはアウトソーシングすることになる。


第二に、付加価値の高いモノは社内で作り、付加価値の低いものはアウトソーシング

自動車業界でいえば、車の最も重要部分であるエンジンは自社が開発・生産。

付加価値が低い(得意分野ではないという表現のほうが正しいかも)ガラスは下請け、孫請けにアウトソーシング


第三に、付加価値だけに依存するのではなく、その任務遂行能力が自社のコア・コンピタンスであるかどうか。



この3点がアウトソーシングをする基準となる。

しかし、最近は3つ目の判断基準が変化してきている。


選択的投資によって出来た自社のコア・コンピタンスを競合企業に外販するようになっている。

これは以前であれば考えられないことで、言ってしまえば自社の能力を存分に使って製品作ってといっているようなもの。


最近のこのような背景には、コア・コンピタンスを育てるための臨界投資額がますます高くなり、自社製品だけで投資を回収しようとすれば長い期間がかかってしまい、回収できた頃にはその技術が陳腐化してしまという現状がある。そこで、積極的に外販すれば経験効果を早く教授し、よりはやく投資が回収できる。

早く投資回収できることは早く新しいコア・コンピタンス創出への集中投資をできることを意味する。


また、他社に安定的にコア・コンピタンスの供給を可能にすれば競合他社の撤退障壁を下げることができる。

例えばシャープを例に挙げると、

シャープは少量生産の競合他社にコア・コンピタンスを外販することで、その企業を液晶業界から撤退させた。外販を請けた企業からすれば事業的に見てペイできない部分に力を注ぐことをやめることが安易になるのであろう。


以上を、まとめますと他人が買ってくれないような能力・技術はコア・コンピタンスにはならないということなんでしょう。


よく、技術者がすごい発見をしたから、これは事業の中核になると安に考えることがあるが、

まずは市場での価値判断が重要ということが言える。