もう目が腐るほど良く見かける書き込みだが、

「ヤマカンは俺たちオタクのためにアニメを作ってるのにどうしてオタクを攻撃するんだ!」

「ヤマカンは俺たちオタクに食わせてもらってるんだろうが!」

 

あのさ、小学生でも解るだろうけど、

いつからアニメはオタクのものになったのさ?

 

僕はデビューしたての時は、『週刊ストーリーランド』や『あたしンち』など、ゴールデンタイムの家族向け作品をずっと手掛けていた。

だから食わせてもらった記憶がない。

 

もちろん「その二作も俺らオタクのものだ!」と言うのは勝手だが、そんなことして虚しくない?

 

いつの間にかアニメを支配した気になっている、それがオタクという極めて残念な生き物だ。

何の権限があってそんなことが言えるのか?

誇大妄想甚だしいと言える。

 

僕は『薄暮』の公開に際して「オタクは観るな」と宣言した。

それはこの狂気の時代に楔を打ちたかったからだ。

 

しかし、何度も何度も繰り返すが、オタクのこの支配欲が、とうとうアニメ業界を壊し始めた。

「どうして俺を認めないんだ!崇めないんだ!」という、狂気じみた主張が、遂にスタジオを燃やすにまで至った。

 

冗談じゃない。

 

お前らが自分をオタクと名乗るのは勝手だが、それが同時にアニメの支配者階級になることだとは思うな。

その発想自体がもうDNAレベルで人間とは思えないくらい異常だ。

 

アニメはオタクなんて生き物を放っておいて、みんなのものだ。

すべての人々に開かれている。当たり前だ。

 

それを勝手に「アニメはオタクのもの!」と決めつけないでほしい。

そんな法律はない。お前らが勝手に決めつけたことだ。

 

そんな最低限の自重心すら持たないから犯罪を犯すのだ。