今年の初めの頃に、私が仕事を頂いているお客様から「100万座席への苦闘 ~みどりの窓口・世界初鉄道システム~」を紹介されました。昔、NHKのプロジェクトXと言うテレビ番組が放映されていましたが、これは、その番組での一つの話です。

昨日、今日と、東京、大阪と出張に行ってきましたが、どちらのお客様も製造業のお客様で、図面を自動的に設計作図するシステムを納入させて頂いています。しかし、同じ製造業と言っても作成している対象製品は全く異なる分野なので、昨日と今日では話す言葉も全く違う業界の話をしていることになります。
当然ながら、お客様と私達とでは得意とするスキル領域が異なるので、十分に理解できないことも多々出てきます。その様な中で私達システム屋は、お客様から対象業務の説明を受けて理解した上でシステムを構築して行くのですが、理解が十分でなく、誤解して作ってしまうことも実際にはある話ですね。
私は、どこまで理解できたのか、、、を確認する様に努めているのですが、これも十分かどうかは、その時の状況によってばらつきがあることも事実です。
そんな知識バランスが整っていない状況下でプログラムを作成し、より良いシステムを構築するためにはお客様と作り手である私達がどれ程一つの目標に向かって協力し合えているのか、、、
やはり、なんと言っても、このことが一番重要になります。
いくら業界に精通しているプログラマを用意できたとしても、その業界で何十年と仕事をしてこられている、お客様のスキルレベルとは大きな違いがあると言う現実は避けられませんから、、、

プロジェクトX、100万座席への苦闘の話は、発注先のお客先と受注側のシステム屋が、同じ場所、同じ空間で、同じ歌を歌いながら、共に作業することで、お互いの心を結びつけることの大切さが述べられていました。プロジェクトチームの一人一人のメンバが、同じ目標に向かうとき、気持ちも同じになっているか、、、これを同じにしない限り信頼や協力関係や助け合いは生まれてきませんから、、、
この気持ちを大切に育てながら、お客様と気持ちを合わせて行きたいと感じる今日、この頃です。