いい記事がありましたので、下記に紹介します。


ここ2年ほど前から、体温と病気の関係について書かれた本を書店で多く見かけるようになりました。

現代人は生活習慣から知らないうちに平熱が36度以下という低体温になっている人が多く、それにより様々な病気を引き起こす原因になっているのだそうです。

がん細胞は、体温が35.0度で最も繁殖し、39.3度以上になると死滅すると言われていますので、今や男性に2人に一人、女性が3人に一人の割合でがんになるという統計も低体温と大きく関わっているのでないでしょうか?

低体温は、自覚症状はないが放っておくとさまざまな病気を招くとても危険な状態です。抗生物質が普及し、医療が発達した現代では、発熱よりも慢性的な低体温のほうが怖いと考えるべきです。

それでは、健康な体温とはどれくらいでしょうか?医学大辞典には、今でも日本人の平均体温は36.8度プラスマイナス0.34度と記載されています。ご自分の体温は、この範囲に入っているのでしょうか?

意外と高いこの36.5度から37.1度が健康体の体温です。

このように日本人が低体温化した原因は、①運動不足②冷房の普及③シャワーだけですます入浴④水分の取りすぎ⑤食物接種の大きな間違い⑥塩分の制限の六つだと『「塩」は体を温め、免疫力をあげる!』の著者である石原結實先生は言われています。なかでも④~⑥は食生活に関することです。水分摂取はとても重要ですが、摂り過ぎると体内に水がたまり体を冷やす原因になります。また、間違った減塩指向による塩分の摂取不足が体温を下げてしまっていたのです。塩はもともと体を温めて免疫力を増強し、心臓の筋肉や四肢の筋肉の収縮力や神経伝達に関与し、血液やリンパ液などの体液の浸透圧を一定に保つ・・・というように、健康の維持、増進には不可欠の栄養素なのです。

体温が一度下がると代謝が約12%、免疫力が30%も低下します。体を温めることはとても大事なことです。適度な運動を心がけ、夏場でもあまり冷やさず、お風呂で体を温め、自分にあった水分調整と旬の食材や体を温める食べ物を美味しく食べる。また何よりも、しっかりとお塩を摂ることが、免疫を低下させることなく病気を未然に防ぐためのポイントといえます。また、今ご自分の平熱がどれくらいなのか知っておくことも大切なことではないでしょうか。


参照「―こもれび 2011冬号―光商事株式会社」