「K氏はどこへ行った」というK氏をチーズ扱いしたような件名のメールが少し前に届いた。「序盤を読んだ限り、重要人物であるはずなのに記述が少ない」というのだ。ごもっともである。

 元名門K高校生徒会長、、野球部出身、大柄、モテナイオーラ、髪が湿っている。これくらいは直接的でなくとも記述したと思う。これで九割だ。えっ人格は??と思われた方もおられるだろう。無いに等しい。
 「無趣味、無感動、髪が湿っている」。それが過不足ない彼の人格だ。彼自身は「心外だ」と言うかもしれないが、暇に飽いて電話した時は「寝ることすらしていない」と話し、幼少期、親に「クリスマスプレゼントには何が欲しい?サンタさんにお願いしてみるから」と問われると、「欲しいものが無い」といって泣いた彼だ。付け加えるならば、何故か人望が厚いこと、二次元にしかエロスを感じないということくらいか。なぜ某保険業界最大手はこいつを採用したのか。この世の中には謎が尽きない。

 もとい、企画会議は進む。適当に言った「有名人やら政治家やらをパネルにして、縦軸好き・嫌い、横軸賢い・バカとかのボードにそれぞれ配置してもらうとかどうすかね?」というのが即座に採用されたことに脱力。ボード作成を任されたのは私、初幹事であった。サンデープロジェクトで競演していた島田紳助やら、前年度に入学した某アイドルやら、当時首相の森喜朗やら、冷えたピザやらのパネル製作は他に任せた。その他に「10の質問」や「学生との討論」、「学生へのメッセージ」、あと質問コーナーはいるな・・と次々に無難なコーナーが決まっていった。
 今にして考えてもこれでいいのだ。突飛なことなど求められていない。学生風情がエゴを出すとろくなことがない・・・のだが、後の田代まさし氏を招いた企画でそれが全開になる。が、それはまた別の話だ。

 次回はいよいよ本番当日!お客さんは入るのか!?第八話「鉄のカーテン!その向こうに守衛さん」で、カモンジョイナス!!