センター入試が明日に控えている。日本は当事者じゃない限り知りもせず過ぎていく。今年は「ホリエモン」「アネハ」でなおのようだ。

では韓国はどうかというと、その日は国全体が静かになる。

 まず、受験者数は593806。日本より人口は3分の1なのに、日本のセンター入試(韓国では、修学能力試験、略して修能)人口より多い。それは、日本は推薦入試など、センター入試を受けなくても大学に入れるけど、韓国ではこの修能を経ないと大学に入れないから。この点数と、高校での内申書、それに各大学それぞれの本試験で合否が決まるから。この日に体調がわるければ、最悪。浪人を覚悟せねばならない
 時期は、去年は11月17日だった。日本より2ヶ月ほど早いけれど、それは入学が4月ではなく3月のうえ、すべての大学入試はこの結果を受けてからだから準備に時間が必要だろう( 韓国の受験生が「推薦入試」や「中高大一貫校」の存在を知ったらどんなにうらやむだろうか)。

 さて、明日のセンター試験から英語のリスニングテストが導入される。韓国でもこれがある。しかも「国語」のリスニングまで。 このリスニングテストの間、官からの「協力要請」により、民間機も軍機も飛行機を飛ばせない。車も、列車も警笛を自粛。官の指導が及びにくい「サオタケやさん」「焼き芋やさん」にはマスコミを通して自粛を呼びかけた。

 問題は、リスニングの時間だけ静かですぐもとの「騒音」を奏でては「受験生」がかわいいそう。しかし一日中静かにせ、とは営業妨害。しかし国民の世論は「一日中の静寂」を希望。だから、リスニングの時間後、すぐにミサイル訓練を始めた米軍に腹をたて、普段からよからぬ目で見ていた市民グループがデモ。「米軍は出て行け」と。という記事が翌日の新聞に載った。

 センター入試狂騒記。韓国の方が短期決戦なだけにホットすぎる。なにか良い方法がないものか。いや、大学は万人に必要な所だろうか。決戦の日を明日に控えた人に言う言葉じゃないけど。

 さて、いよいよ発表の段になる。しかし希望校の掲示版で「やった!」の胴上げを見る時代は終わったみたいだ。この間みた韓ドラで、テレフォンサービスに受験番号を押したら、ウグイス女の声で「合格、おめでとうございます」の場面が。アジケない。