1年、1年、時間がすぎていく。



その度に手にしていたものを



手ばなしていく。




1度、手にしていたものは



永遠にそこにあると思っていた。



けれど、そんなことなく



知らない間にいくつものが



手のなかから消えていった。



だけど、それは悲しいことではない。



あたらしく手に入るものがあるのだから。




そんなふうに時間がすぎて



手にいれたり



手ばなしたりしながら



わたしは



わたしの時間を重ねる。