(セ・リーグ、広島4-1巨人、19回戦、巨人13勝6敗、28日、マツダ))巨人は先発の福田が六回途中で4失点。打線も暴投の1点のみに抑え込まれ、5位広島相手に連敗を喫した。阪神が勝ったため巨人は首位から陥落した。

 惨劇の教訓が全く生かされていなかった。前日27日の延長十一回、野間口が2連続四球を与えた後、痛恨のサヨナラ3ランを被弾。いつもは舌鋒(ぜっぽう)鋭い伊原ヘッドコーチでさえ「ああいうところで四球を連発しているようじゃ話にならない」と声のトーンが下がってしまった。

 この日は福田がいきなりやらかした。一回先頭の梵に四球、木村には死球。その後、犠飛と安打で2点を失った。五回は3者凡退に抑えたが、四回まで毎回の5四死球。初球ボールは7度、3ボールは6度を数えた。

 打線はツキに見放された。二回二死一塁。一走の長野(ちょうの)が、脇谷の打席の初球で二盗を試みる。遊撃手・梵のタッチをかいくぐったように見えたが判定はアウトに。

 さらに四回無死一塁。ラミレスの火の出るような当たりは三直。続く阿部の右中間二塁打で一死二、三塁としたが…。エドガーは空振り三振、長野はボテボテの一ゴロに倒れ、反撃機を逸した。

 「大事な試合が続くなか、スタメンで使ってもらっている。できることをしっかりとやりたい。負けることは悔しいですからね」と長野はいう。

 ルーキーといえど巨人のスタメン。結果を残さなければ淘汰(とうた)される世界であることを知っている。

 六回、広島の先発・ジオの暴投で1点を返したが、その直後に福田が広瀬に2ランを浴びた。広島が強いのか、巨人が弱いのか。残り28試合。セ界の大混戦は終わりが見えない。巨人&北海道日本ハム&鹿島アントラーズ&竹内結子&志村けん&探偵!ナイトスクープ